おとな女子登山部レポート長~い一日 大石ダムから杁差岳
- 投稿者
- るんちゃん(おとな女子登山部)
- 日程
- 2015年06月08日 (月)~2015年06月08日 (月)
- メンバー
- 友人一名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 彫刻公園駐車場(自転車で40分)カモス橋(30分)
ブナイデ橋(75分)カモス峰(35分)権内ノ峰(50分)
千本峰(40分)前朳差岳(50分)朳差岳頂上(25分)
前朳差岳(20分)千本峰(30分)権内ノ峰(15分)
カモス峰(45分)ブナイデ橋(30分)カモス橋(30分)
駐車場
- コース状況
- ・ブナイデ橋とカモス橋の間に狭いヘツリの道があるので滑落注意です。
・カモス橋~カモス峰まで急勾配があります。下山時は特に慎重に。
・雪道なし。朳差避難小屋の雪渓の水場はまだ出ていないようです。
- 難易度
感想コメント
長く雪に閉ざされていた飯豊連峰もようやく春を迎え、久々にお邪魔することができました。杁差(えぶりさし)岳は飯豊連峰の最北端の山で、三角の鉾立(ほこたて)峰を従えた特徴的な形は、新潟市街からでもとても良く見えます。依然、奥胎内から登った時は雨で展望ゼロだったので、リベンジも兼ねて今回は関川の大石ダムから向かってみました。
このルートなかなかくせ者で、登りにかかるまで1時間以上林道を歩かなければならない為、今回は自転車を利用しました。時間短縮できるので歩くよりは遥かにましですが、まだ眠っている筋肉には砂利の坂道をこいで登るのは非常に酷で、これから山道を登れるか不安になってしまいました。
40分程自転車をこいで漸く登山口。最初の橋・ブナイデ橋を渡った後は、雨の日には勘弁願いたい右手が切れ落ちているへつりを歩かされます。その後もう一本の橋・カモス橋を渡って、ギンリョウソウ咲く森の中を歩いていくとここから飯豊らしい急登が始まります。久しぶりの急登は汗がボタボタ垂れ落ちてきましたが、飯豊に来れた喜びで疲れもあまり感じませんでした。
カモス峰まで来て急登が終わると少し展望が開け、左手の山々が見渡せました。さらに登ると後ろに朝日連峰と日本海が見えてきました。アップダウンを繰り返し、権内峰まで来ると杁差の東側が現れます。標高は飯豊本山や大日岳には劣りますがどっしりしていてとても大きく感じられました。再び下ってさらに登ると千本峰。前杁差がさらに迫ってきます。ここからの登りは緩やかでしたが、いつ終わるとも知れない長い長い登りで、いい加減飽きてしまう程でした。
緑のトンネルをやっと抜けるとやっと前朳差に到着。だらだら登りから解放されて、頂上までは雄大な飯豊を感じながら稜線歩きを楽しめます。右手には先日登った二王子岳、登山道に雪はあまり無かったのに、西面はまだまだ雪がついていました。頂上に着く前に長者原という草原を通過しますが、ここは池塘のほとりにチングルマやイワイチョウ、イワカガミがちらほら咲いて、さらに飯豊の主たる山々が見渡せるとても気持ちの良い場所でした。
6時間近くかけてやっと頂上に到着。今日は飯豊本山まで続く稜線もくっきり見えており、とても心安らぐ風景が広がっていました。ここからずっと歩いていきたいという気持ちが湧いてきましたが、長い下りが待ち受けているので、少し休憩したら後ろ髪引かれる思いで下山にかかりました。
カモス峰あたりで疲れと急な下りで少しバテ気味に。橋から橋まではさらに長く感じました。終わったと思ったら最後に自転車に乗らなくてはならないことを思い出しました。重い体でこぎ出すと、下り坂が多いせいもあってか意外にも足が朝よりも軽く感じました。4時間かけて漸く駐車場。やはり飯豊はどこから登っても一筋縄ではいきませんでした。