東北雪便り 初冬の大朝日岳

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2014年10月31日 (金)~2014年10月31日 (金)
メンバー
友人一名
天候
晴れ
コースタイム
古寺鉱泉登山口(80分)一服清水(40分)三沢清水(30分)古寺山(30分)
小朝日岳迂回路分岐(90分)大朝日避難小屋(15分)大朝日岳山頂(10分)
避難小屋(80分)小朝日岳分岐(40分)古寺山(60分)登山口
コース状況
・一服清水を過ぎた辺りから登山道は雪に覆われ始めます。特に小朝日岳の巻道は日が当たらず、雪がかなり深かったので足を取られ体力を消耗しました。

・下りは雪が融け登山道が水浸しですので、靴の防水対策と長めのゲイターは必携です。天気が良かった為、雪は湿気が多くアイゼンは必要なかったです。

・小屋付近の稜線では体を煽られるほどの強風が吹きつけるので顔や手など露出部分の防寒対策もお忘れなく。
難易度
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感想コメント

 秋に訪れた飯豊山からの姿がとても美しく、ずっと気になっていた朝日連峰。今度は朝日から飯豊が見てみたいと思い、何とか今年中に訪ねることができました。好天に恵まれた初朝日は既に雪化粧していました・・・・。

 登山口は新潟から近い古寺鉱泉から。駐車場から川沿いに進むと程なく朝陽館という山小屋が見えてきます。古びた雰囲気が何とも言えない雰囲気を醸し出しており、つい立ち寄ってしまいました。中を覗くと、年季の入った柱や板張りが温かみのあるランプに照らされ、隣の部屋ではこたつの横で看板猫が丸くなって昼寝をしていました。聞けば温泉も利用でき食事も大変美味しいとのこと。是非とも宿泊してみたいと思いました。
 朝陽館を過ぎると右手に登山道が現れ、まだ少し残る紅葉を愛でながら落ち葉の道を登り始めます。葉が落ちたせいなのか、林の中はとても明るく感じました。カーブを数回繰り返すと尾根道に合流し、さらに明るい松林を登ります。一服清水からは徐々に急になり、しかも雪が付き始めました。今シーズン初の雪道に心躍ったのも束の間、滑りやすい上に足も取られ既に息が上がっていました。三沢清水まで来ると展望が大きく開けて、後ろにはピラミダルな障子ヶ岳がすっくと聳え、月山や蔵王など山形を代表する山々が連なっていました。一方、行く手には堂々たる朝日連峰が白い輝きを放っており、つい縦走欲を掻き立てられてしまいました。
 
 古寺山まで来ると小朝日岳の三角錐がいよいよ大きくなり、その奥に漸く目指す大朝日岳が確認できました。ここから少し下り小朝日岳の取付きまで来ると雪はさらに深くなります。小朝日岳は下りの道がザレて滑りやすく積雪もあるので、今回は巻くことにしました。その巻き道の雪が深いこと。思っていたより積雪が多かったのでここでも体力を消耗しました。
 小朝日の裏手に回り振り返ると、成程いかにもザレて滑り易そうな荒々しい岩肌が露出しており、その意外な表情に驚かされました。ここからは右手方向に西朝日岳や最深部の以東岳など長大な朝日連峰見ながら歩くことができます。風が強いのでゆっくりのんびりといわけにはいきませんが、冬晴れの青い空と白い峰々はなんとも爽快でした。
 
 稜線の反対側に出ると隣の中岳が大きくなり新潟県側の山々も見えてきました。同時に強風に煽られ少し体がよろめきましたが、小屋まであと数百メートルのところだったので一先ずそこを目指しました。ここから頂上までは僅かなのでザックを放り投げていざ大朝日の頂へ。頂上では日本海からの強風が体を叩き付けてきましたが、依然登った新潟の鷲ヶ巣山と光兎山、そして奥に鎮座する飯豊連峰、なじみの顔ぶれが出迎えてくれて思わず懐かしく感じてしまいました(*'▽')
 
 今回は日帰りでしたが、暖かくなったらぜひぜひのんびりと縦走してみたいです‼
 

フォトギャラリー

今年も雪山シーズン到来!

古びの宿・朝陽館。

ヒメコマツとブナが合体したその名も「合体の木」。熱いねヒュ~(*´з`)

三沢清水はちょろちょろ。

わだちの残る登山道。この日は上から二人の方が下りてきました。

右奥に大きく月山。

左のとんがりが小朝日岳、右奥が大朝日岳。

小朝日の巻き道は雪が深い深い。

小朝日の荒々しい裏の顔。

大朝日と青い空と飛行機雲と。

大朝日が次第に大きくなる。

どこまも続く長大な朝日連峰。

谷筋を染める錦。

山頂まであと一山。

大朝日のお隣の中岳。

避難小屋は明るくキレイ。

山頂1870.8m。

祝瓶山の奥に飯豊連峰が!

なずな部長の餅ベーコン焼をアレンジ!チーズinでとろ~り感up!

パンに挟むとさらに旨し!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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