怒涛のラッセル祭り 厳冬の涸沢岳敗退
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2015年01月21日 (水)~2015年01月23日 (金)
- メンバー
- 天候
- 初日のみ晴れ 2日目、3日目ともに雪
- コースタイム
- 新穂高(40分)穂高平小屋(180分)白出沢出合い(50分)1700m幕営地(540分)南稜との分岐(20分)蒲田富士手前2700m地点(180分)幕営地(240分)
- コース状況
- 新穂高の右俣林道ゲートから膝の重たい雪のラッセル。穂高平小屋から先はノートレース。涸沢岳西尾根上は膝から腰時々胸の高さのラッセルが南稜との分岐まで延々と続きます。雪質が悪くて踏み抜きが多く苦労します
- 難易度
感想コメント
憧れの厳冬期の奥穂に登頂するため新穂高から冬季のルート涸沢岳西尾根から挑戦しました。
右俣林道ゲートから穂高平小屋までトレースはあったもののその先はトレースはなく湿って重たい雪の膝ラッセルは心を打ち崩されそうになりました。
白出沢出合いでは、穂高連峰がくっきり見えて疲れが飛んだものの時間がそこまでに時間がかかりすぎて、2400mまで行けず、1700m地点で幕営せざるをえませんでした。この段階で奥穂高岳は断念して涸沢岳に目的地を変更しました。
翌日、6時にテントをデポして出発2600mの南稜との分岐まで9時間もかかってしまい蒲田富士に行けるかどうかぎりぎりでした。風雪が強まる中のコンテで登るためロープやギア類の準備もあり、夕暮れも迫って天候がさらに悪化する前に岩稜を少し登って、せっかく出したロープを使って懸垂下降しました。
道迷いしやすい南稜線との分岐を下りた所でヘッドランプを装着して、暗闇の西尾根を下降して20時すぎになってようやくテントに戻れました。さすがに14時間の行程は疲れました。
3日目は白出沢出合いまではサクサク降りれたものの、おとといつけたトレースはあるものの、変わらず膝ラッセルで最後に追い討ちをかけられました。ワカンを装着すればよかったです。
今回はピークはどこのピークを踏めませんでしたが、ラッセル三昧がとても楽しくて、厳冬期の北アルプスを肌で感じれて、今後の偵察ができたと思い充実した良い山行でした。
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