東大雪 ニペソツ山 デルタルンゼ滑降
- 投稿者
-
林 勇樹
大丸福岡天神店
- 日程
- 2015年04月08日 (水)~2015年04月08日 (水)
- メンバー
- サッポロファクトリー店 林
他2名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 幌加ダム(120分)沢取付き(120分)尾根取付き(120分)ルンゼ取付き(60分)稜線(20分)ニペソツ山(300分)幌加ダム
- コース状況
- 氷化した斜面に5~10㎝程の新雪が乗る。日中も気温が低くて緩くならず、シールが効きませんでした。
デルタルンゼ内も同様で、スキーで切るとクラスト上の新雪が流れてクラスト面が露出。ほぼアイスバーン状態でした。
帰りに利用した三の沢川沿いの林道2ヶ所崩落しています。よって、利用しない方が良いです。
- 難易度
感想コメント
6時間かけてたどり着いたボトムから見上げるデルタルンゼは壁のように立ちはだかり、またニペソツ山東壁も要塞のように聳え、まさにエクストリームの領域でした。
デルタルンゼを直登し、稜線からルンゼを見下ろすと、ボトムのデルタ地形に向かって一直線に雪面が伸びていました。40度を超える斜面が200mほど続きます。
今回は雪の状態が良くなく、クラスト上に薄い新雪が乗ったほぼアイスバーン状態。ザラメやパウダーなら快適に飛ばせますが、転倒したらアウトなのでスピードを殺しつつ安全なラインを探りながら滑りました。
場所によってはツルツルの氷が露出したり、硬い雪のブロックがあったりと、一瞬たりとも気が抜けませんでした。
安全地帯まで降りて一気に脱力。解放感が半端なかったです。
行きに使った沢の状態が悪かったので、一旦デルタ東側の尾根に登りかえして反対側へ乗っ越し、三の沢川沿いの林道を使って幌加ダムまで帰ろうとしましたが、思いの外地形が入り組んでいて、ルートファインディングに相当神経を使いました。
結局幌加ダムに着いたのは日没後。行動時間を甘く見ていました。
今回の山行は、行きも帰りも難儀し、雪の状態も悪く、時間も相当かかり、疲労困憊。しかしながら達成感はそれ以上にあり、決して忘れる事のない山行になりました。
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