【スイス】 マッターホルン 4478m 単独登頂

このエントリーをはてなブックマークに追加
投稿者
唐嶋 章弘
大丸福岡天神店 店舗詳細をみる
日程
2024年08月17日 (土)~2024年08月17日 (土)
メンバー
単独
天候
晴れのち雨
コースタイム
コースタイム
5:00 ヘルンリ小屋発
(途中、ソルベイ小屋付近でご来光。30分休憩)
9:00 山頂
9:40 下山開始
13:20 ヘルンリ小屋 着
コース状況
ヘルンリ小屋には水洗トイレあり
途中のソルベイ小屋は緊急時用に使用。

出発時は、ほぼ0度
山頂は-6度ほどと記憶しています。
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

憧れであった、スイスのマッターホルンへ登ってきました。

パートナーと登る予定でしたが、
諸事情で直前に予定変更。
単独で登りました。

【行程】
前日夕方にヘルンリ小屋にアプローチ。
当日、登攀具のみを持って登頂後、
小屋に置いておいた荷物を回収して、ゴンドラを使用して街へ。

【ルートについて】
ルートは不明瞭。その結果、気づかないうちに登りと下りは全く違うところを通っていました。
難易度としては、要所要所、緊張する箇所があり、下山の方が緊張を強いられました。


時間がかなりタイトなことは把握していました。
がんばりの成果で、自身で定めたリミットを予定より早く通過できたことが成功要因。
そのおかげで休憩ものんびりとれました。

ただ、1秒でも遅れたら下山する覚悟でした。
天気は変わりやすく、
晴れ→霧→雨でした。
翌日には、雪で真っ白になったマッターホルンを街から眺めました。
ルートが凍り、翌日の登頂者はいなかった模様です。


【ガイドについて】
登頂者の7割は、ガイドパーティ。
残りは仲間同士のグループのように見られました。単独者は他におらず珍しがられました。が、ガイドから「ガンバ」と声掛けて頂いたり、他パーティと協力してルートファインディングしたり、温かく応援頂いたのが印象に残りました。

出発は最後尾で、かなりの組数を追い抜いたにも関わらず、すれ違いが少なかったので、途中で下山しているパーティもかなり多いと思います。
ルーファイと体力が成功要因に繋がります。
ガイドに依頼するだけでも、
「ルートはお任せ&ロープワークが省ける&下山はロワーダウンで体力温存」
などの至れりつくせり。登頂率、安全下山率は格段に上がると思います。


個人的に一番辛かったのは、山頂付近のフィックスロープ帯。
標高が4000mの高度の中での行動、
傾斜も中には垂直になる箇所で、アイゼンをつけて太い縄を頼りに登る労力、
それに加えて、手を滑らせば、街まで滑落という強い緊張感で、心身疲弊しました。


【天気】
山頂は当日9時で「-6度」表記
風はほぼなし。
登りでは、快晴でしたが、
下山時はほとんど霧で視界がなく、
下山途中で雨が降ってきました。


【使用ウェア】
アンダーウェア:ファイントラック ドライレイヤー
Tシャツ:アイスブレーカー メリノ150
薄手のフリース
レインウェア:アークテリクス アルファFLジャケット
パンツ:ノースフェイス フレキシブルアンクルパンツ
バッグ:30L程度のアタックバッグ

ダウンは山頂のみ着用。

使用ギア
コバつき3シーズン登山靴
12本爪アイゼン:リンクス
ピッケル

60mロープは念のため持参しましたが、ザックにしまったまま使用しませんでした。
全てクライムアップ、クライムダウンで行動しました。
上半部は、雪稜かつ傾斜も強いので、、ピッケル、アイゼンは必須だと思いました。


【コースタイム】
5:00 ヘルンリ小屋発
(途中、ソルベイ小屋付近でご来光。30分休憩)
9:00 山頂
9:40 下山開始
13:20 ヘルンリ小屋 着

フォトギャラリー

0度近いですが、これから体力を使うので、体温調整しやすい服装で。

出だしの鉄階段。しばらく人工物とはお別れです。

最後尾でスタートしたので、ルートを照らすライトが綺麗でした。

どこを見ても切れ落ちてます。

朝日が出てきました。

落ちたら危険なポイントをいくつも通過します。

山頂はまだはるか上。

ソルベイ小屋。緊急避難場所。ここからのルートが特に緊張箇所。目くばせで、譲り合います笑

中は快適そう。

丁度合流した人たちで写真をとり合います。

ちょっと足を延ばしてイタリア側の山頂にもタッチ。

下降路はロープワークなどなどで大渋滞。道にも迷って、登りと同じ時間がかかります。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

この記事を見た人は次の記事も見ています

アクセスランキング

大丸福岡天神店 - 登山レポート

  • スタートナビ
  • おとな女子登山部