杣添尾根から南八ヶ岳縦走~今年は雪が少ない~

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投稿者
家田 森
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日程
2015年04月27日 (月)~2015年04月28日 (火)
メンバー
家田(単独)
天候
晴れ
コースタイム
一日目:海ノ口登山口(20分)貯水池(115分)展望台(45分)三叉峰(90分)赤岳(75分)横岳(30分)硫黄岳山荘
    実働時間:6時間15分
二日目:山荘(25分)硫黄岳(25分)夏沢峠(20分)オーレン小屋(35分)夏沢鉱泉(15分)桜平(70分)唐沢鉱泉桜平分岐
    実働時間:3時間10分
コース状況
 海ノ口登山口からしばらくは別荘地を突っ切るように登山道がある。貯水池までは雪は無く、東屋があるが、もと資材置き場のようで、椅子もテーブルも無い。
 貯水池を過ぎ、標高2100m辺りから雪が出始め、すぐに一面雪になる。しばらく樹林帯の中を地道に登るが、所により尾根が分かりにくかったり、道がトラバース気味に付いてたりと、トレースがない時の下りは外さないない様注意が必要かな。
 標高2500m辺りで樹林帯を抜けると、赤岳~横岳をバ~ンと東側から望む展望台のようなところに出る。風がない時は天国だ。ただ、ここから今回雪の切れる2700m付近までは、日も当たり気温も上がってきたせいか、踏み抜き地獄であった。ちなみにトラバース気味のトレースだったので、ワカンも不使用。杣添尾根最後の急登に今回雪なし、やや拍子抜け。
 主稜線上もほとんど雪がなく夏山の如し。通常のGWならピッケル12本アイゼンでも大袈裟でないはずなのに。二十三夜峰の南側斜面雪渓と、蟹の横這い付近の残雪はやや注意だが、今年はもう軽アイゼンで十分だろう。
 下りも夏沢峠辺りより下はまた雪べったりであった。オーレン小屋を過ぎ、夏沢鉱泉にかくなる頃にはだいぶ雪は少なくなり、桜平に着くころにはもう雪は無し。
 今回のコースは、両登山口を含め、全体的に携帯が通じるところが多かった。
難易度
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感想コメント

 今年は三月に赤岳の予定がフイになってしまい、10年以上前にGWに南八ヶ岳縦走した時は普通にピッケル12本歯アイゼンで歩いた事もあり。ちょい気合い入れてピッケルアイゼンにヘルメット、ワカンまで用意したのに。結局どれも使わなかった。茅野側のタクシーの運ちゃんの話だと、八ヶ岳は今年は一か月以上季節が早い、とのこと。う~ん、やや残念。ま、今回の目的は杣添尾根と硫黄岳山荘泊だったし、天気とルート状況が良く、昼過ぎには三叉峰に着いてしまったので、赤岳まで足を延ばすこともでき、満足な山行となりました。翌日の夏沢鉱泉着が朝10時前で、ちょうどお風呂掃除中で入れなかったのもちょい残念だったけど。

フォトギャラリー

展望台から見た右手杣添尾根から横岳の一角、三叉峰。左は赤岳。この角度から見る赤岳は初めてだな。

別荘地の中の海ノ口登山口。小海からのタクシーの運ちゃんは、杣添尾根は知ってても海ノ口登山口の名は知らなかった。この呼称は最近なのかな。

貯水池を過ぎ、標高2100m辺りから2700m辺りまで雪べったり。

樹林帯を抜け、一登りすると…一枚目の写真のような展望が一気に開ける。

振り返ると、野辺山高原越しに金峰&瑞牆。いい天気だけど、春霞に霞む。

展望台からここまでは踏み抜き地獄だった。標高2700m辺りから一変、そこから上は雪がなくなって夏山のよう。正面三叉峰。

三叉峰から杣添尾根を振り返る。この写真を撮りたかった。雪が思いの外少なかったけど。

三叉峰から赤岳&阿弥陀岳。稜線上はほとんど雪がなく、アイゼン不要であった。ほんとにGWか?

縦走路の難所の一つ、鉾岳のトラバースも御覧の通り。

二十三夜峰の下りにある雪渓。中央のトレースを下りてきた。途中で一度、雪を踏み抜き鉄杭に内腿痛打。やや危険。

いつもの赤岳のプレートが、崩壊してしまっていた。

赤岳行って戻っての間に、踏み抜き危険の雪渓に、山小屋のスタックらしき方々がこんな立派な階段を作ってくれていた。感謝。

横岳を通過し、いよいよ蟹の横這いに差し掛かる。ヤセ尾根にこの雪の付き方、アイゼン無しだとちょっと怖い。

ここのトラバースが、雪の付き方によっては最難所となるのだが…これはそんなに怖くない。

硫黄岳と今宵の宿、硫黄岳山荘。赤岩の頭直下は遠目に見ても雪べったりでいやらしそう。

硫黄岳山荘内、寝室。他のお客さんは三人、ゆったり使える。

夕食。これだけでも十分なのに、この上天ぷらと煮物が出てきた。ごちそうさまでした。

三角点付近から見た硫黄岳。

夏沢峠からの下りはこんな感じ。真ん中の道を外すと踏み抜く。慎重に。

桜平ゲートから、ここ唐沢鉱泉分岐までは、もうすっかり雪は無かった。もうすぐタクシーもそこまで入れるようになるかな。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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