木曽駒ヶ岳&宝剣岳【中央アルプス】~テント泊と岩場歩き入門の山~

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年09月05日 (土)~2015年09月06日 (日)
メンバー
天候
9月5日:晴れ 6日:曇のち雨
コースタイム
【1日目】
千畳敷(50分)乗越浄土(20分)駒ヶ岳頂上山荘(15分)木曽駒ヶ岳

【2日目】
駒ヶ岳頂上山荘(20分)乗越浄土(20分)宝剣岳(50分)極楽平(20分)千畳敷
コース状況
・全体を通して岩稜歩きです。ハイカットでソールが硬い靴がオススメです。

・宝剣岳はヘルメットの着用奨励山域です。範囲は狭いですが着用しましょう。

・中央アルプスのテン場は今回使用した駒ヶ岳頂上山荘が唯一です。70張張れるそうですが、数が多いと狭く・硬い地面の場所に張ることになります。

・ロープウェイ乗り場のしらび平へは自家用車では行けません。菅の台もしくは黒川平の駐車場に止めてからバスを利用します。
詳しくはこちらから
駒ヶ岳ロープウェイHP
難易度
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感想コメント

百名山にもなっていて、ロープウェイで手軽に山頂まで行ける中央アジ・中央アルプスの木曽駒ヶ岳と宝剣岳に行ってきました。
本来は3日間かけてメインの空木岳と南駒ケ岳まで縦走する予定でしたが、悪天候で行けませんでした(泣)。それでも手軽にテント泊と絶景を楽しめました!(写真1)

木曽駒ヶ岳は標高2,956mと3,000mに迫る標高がありますが、しらび平ロープウェイ乗り場(写真2)から標高2,640mの千畳敷(写真3)まで行けるので、周辺は観光地と化しています(写真4)。
千畳敷のカールでは春はスキー場になっています。7~8月は高山植物最盛期で、お花巡りを楽しんだり、9月後半~10月中旬は紅葉の絶景が拝めます。手軽に登山したいのであれば、1時間ほどで乗越浄土まで上がると、目の前に宝剣岳、木曽駒ヶ岳、三ノ沢岳、将棊頭山(しょうぎかしらやま)が見渡せます(写真6,7,8)

今回テントを張った駒ヶ岳頂上山荘へも1時間半も歩けば到着します。テント泊デビューには持って来いの立地にあります(写真9)。

頂上山荘からさらに西に15~20分登ったところに、広い山頂と祠のある木曽駒ヶ岳があります(写真10)。今回は霧の中の登頂でした。

かと言って甘く見てはいけません。乗越浄土へ往復するにしても岩場の連続です。しっかりとした登山靴やウェアは必須です。しかし、ストックは足の置き場がおろそかになるのであまりお勧めできない気がします。
乗越浄土に到着すると宝剣岳が目の前にありますが、宝剣岳はヘルメット着用奨励山域に指定されるぐらい危険な場所です。気軽に登る山ではありません。

装備をしっかり持参し、山や岩場歩き慣れている人であれば問題なく通過できるレベルだと思います(写真14)。カニのタテバイ・ヨコバイ、奥穂~西穂の方がレベルは確実に上です。

宝剣岳の途中、滑川を見下ろす谷の切れ込みは圧巻です。今回一番の絶景でした!(写真15)
宝剣岳山頂の岩には人一人は立てます。難無く登れると思うのですが、高さというのはパフォーマンスを落としますので無理せずに(写真16)。

晴れていれば空木岳や南駒ケ岳、安平路山の中央アルプス主脈と御嶽山、南アルプスや八ヶ岳が目の前に広がります(写真13、17、18)。これだけでもお腹一杯の景色です(笑)

宝剣岳から空木岳に向かうと、極楽平までは鎖場が続きます(写真19、20)。引き続きヘルメットは着用したままにしましょう。

極楽平までは雨は降っていませんでしたが、そこから5分もしない内に雨と強風と変わり、稜線上を歩くため今回は引き返しが困難になる前に千畳敷に降りました。

・今後天気が回復する予報と天気図ではない
・強風の中稜線上を歩く
・進行方向への山小屋まで距離がある
・山小屋に到着したとしても避難小屋のため満足に体を休められない

空木岳への行程は悪天候になればこのような稜線です。不完全燃焼ですが、またチャレンジします!

~9月6日時点情報~
高山植物もほぼ終わり、紅葉狩りにも尚早の時期ではありますが、土日ということもあり非常に混んでいました。ロープウェイも臨時で増発するぐらいです。
頂上山荘のテン場も70張できるそうですが、ほぼ埋まっていました。これからシルバーウィークや紅葉シーズンに登る方は、混雑は避けられないでしょう。

そして、非常に寒いです。朝晩は5℃ぐらいになります。しっかりとした防寒対策を。

フォトギャラリー

宝剣岳直下から見る空木岳と南駒ケ岳方面。本来はあそこまで行く予定だったのに・・・

ロープウェイ乗り場のしらび平。ここまで車は入れない。

ロープウェイ降りたら千畳敷カールが目の前に!

乗越浄土を目指す。人が多くて歩きにくい。

雲がかかって幻想的な宝剣岳。

乗越浄土につくと北東方向に将棊頭山。

目の前には宝剣岳!

南西に三ノ沢岳。屋久島の永田岳を思い起こさせる山容。

今日の宿泊地、駒ヶ岳頂上山荘のテン場へ。土曜とあって幕数も多い。

とりあえず記念に木曽駒ヶ岳。百名山38座目。

中央アルプスは冬に向かっています。寒い。

朝6時過ぎに出発。伊那方面が見えている。

伊那前岳の後ろに南アルプスがはっきり見えている!

宝剣岳へ。ヘルメット着用奨励山域です。

宝剣岳の途中から見た三ノ沢岳と滑川。こんな切れ込みは見たことがない!

宝剣岳山頂に立ってました!

中央アルプスの主脈。これ+越百山を登れば君も中央ア・マスター!

大きな山容の御嶽山が近い。

宝剣岳から極楽平まで鎖場が続く。

極楽平から宝剣岳を振り返る。自然の造形。この後急激に天候が悪化したので、千畳敷に帰還。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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