愛媛県 石鎚山(弥山) 1974m 元旦のご来光
- 投稿者
-
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店
- 日程
- 2023年01月01日 (日)~2023年01月01日 (日)
- メンバー
- 高知大丸店 戸田
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 西之川登山口→(135分)成就社→(75分)夜明峠→(25分)二ノ鎖元小屋→(20分)弥山→(100分)ロープウェイ成就駅
- コース状況
- 【西之川登山口→成就社】
植林帯を斜登高していく。
標高900mあたりから、踏み固められて氷化した雪がトレイルを覆うようになったためアイゼンを着けた。
アイゼンなしではかなり滑るので、面倒がらずに着けた方が消耗を抑えられる。
【成就社→二ノ鎖元小屋】
積雪は20~80cm程度だが、この時期は人が多く入っているためトレースを外さないかぎりスノーシューorわかんは必要ない。
氷化した部分も多く、やはりアイゼン着用がベター。
なくても歩けるが労力がかさむだけ。
【二ノ鎖元小屋→弥山】
鎖場の巻き道を行くが、元々細い鉄製グレーチング道に雪が疎らに積もり、無雪期は問題にならない箇所がかなりの悪場になっている。
往路と復路で別れて歩けず、片側交互通行のような状態。
無理をすると滑落のリスクが高く、慎重に動く必要がある。
10~12本爪アイゼンとピッケルはぜひ携行したい。
冬ギアの適否は以下の通り。
・ワカン ×
・スノーシュー ×
・チェーンアイゼン △
・6本爪アイゼン △
・10~12本爪アイゼン ○
・ストック ◎
・ピッケル ○
・ショベル ×
・ビーコン ×
・プローブ ×
◎→必須ないしないとかなり辛い
○→あるとだいぶ助かる
△→長所・短所が五分五分
×→不要ないしあるとかなり邪魔
積雪、凍結、勾配、地形などの現状を考慮するとこのような評価。
状況が変わればこの評価ももちろん変わります。
【気象】
西之川登山口(433m) 0:00時点 4℃ 無風
中宮成就社(1408m) 3:30時点 -5℃ 微風
弥山(1974m) 6:30時点 -12℃ 7~10m/s
【服装】
トップ
・厚手ダウンジャケット
・GORE-TEX Pro ハードシェル
・厚手フリース
・ドライナミックロングスリーブ
ボトム
・e-vent ハードシェル
・厚手ソフトシェルパンツ
・厚手フリースタイツ
グローブ
・薄手ウールグローブ
・厚手GORE-TEXオーバーグローブ
シューズ
・スポルティバ トランゴプライム
成就社に上がるまではとにかく暑く、完全に着すぎでしたが調整が面倒だったためペースを落として汗をかきすぎないようにしました。
それでもだいぶ汗をかいたので、成就に着いてからしばらく乾かす時間を設け体が冷えるのを抑えました。
夜明峠のあたりで風が強くなったため、ハードシェルとオーバーグローブを着用。パンツはソフトシェルのまま行動し、二ノ鎖元小屋からフル装備で弥山へ。
日の出まで待機している時が一番寒いのでダウンジャケットを着用してちょうどよかったです。バラクラバ(目出し帽)ももちろん着用。
二ノ鎖元小屋のトイレは利用できますが、携帯トイレブースとして開放されているだけです。持っていなければ利用できません。
感想コメント
前日のクライミングを終えてから愛媛に向かい、日付変更と同時に西之川から登り始めました。
誰もいない真っ暗な登山道を、黙々と登るだけ。
動物の気配も人の気配もありません。
実はけっこう怖い。
そしてとにかく暑い・・・。
-10℃以下を想定したアンダーウェアで来ていたので、汗をかきすぎました。
ペースを落としても焼け石に水。
成就社まで上がると、人の気配が感じられて一安心。
白石旅館で少し休憩させていただき、服を少し乾かせたのが良かったです。
装備を整え出発。
今の時期、人が多く入るためか、道は固められていて沈むことはありません。
アイゼンさえ履いておけばかなり快適に歩けます。
しかし、夜明峠のあたりは常に強風が吹いており、トレースがすぐに消えてしまうため、何回かトレースを外してしまい、腿くらいまで沈みました。
これが通常の積雪なので、深雪が積もったあとなどは困難さが増すのは間違いありません。
二ノ鎖元小屋にはだいぶ早く着いてしまったので、年越し時に食べられなかった蕎麦を食べて腹ごしらえ。
インスタントでも山で食べるとおいしいですね。
装備をさらに整えて弥山へ。
以前1月に登った時の猛烈な積雪のイメージが強かったのですが、ここまでは問題なし。
鎖場の巻き道であるグレーチング道が危険個所が多く、切れ落ちたトラバースはピッケル等でしっかり確保して歩きたいところです。
しかし意外というかやはりというか、かなり怪しい装備で登っている人の多いこと・・・。
そういう山と言ってしまえばそれまでですが、見てて冷や冷やしてしまいます。
弥山に着いてみるとさすがの混雑ぶりです。
元旦は混むんですね。
天狗岳まで行くつもりでしたが、あまりの人の多さで下山渋滞に巻き込まれることに嫌気が差し、日の出まで30分ほど待ち、写真を撮ってすぐに下山しました。
ご来光はというと、冬の澄んだ空気に映えて極上の美しさでした。
初めて元旦登山というものをしてみましたが、いいものですね。
今年は怪我や故障のない年にしたいと思いました。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。