「シーズン初めのアイスクライミング・裏同心ルンゼ」
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2015年12月17日 (木)~2015年12月17日 (木)
- メンバー
- 天候
- コースタイム
- 赤岳山荘(90分)赤岳鉱泉(20分)F1取付(180分)大同心基部(50分)赤岳鉱泉(70分)赤岳山荘
- コース状況
- ■裏同心ルンゼまでのアプローチは積雪状況によります。今シーズンは、現時点まで降雪が少なく、夏道を歩くスピードでアプローチできましたが、今後は状況によって変化します。
■登山道からF1までは、特に問題になる部分はありません。
■最終F5から、大同心基部までのアプローチは、草付きの雪壁を行くか、浅いルンゼの氷を登攀するか悩むところです。どちらも困難度は変わらないように思えますが、雪壁を上がるときは雪の状態をよく観察してください。
■大同心稜下降は、部分的にスリップ注意です。
- 難易度
感想コメント
12月中旬になっても氷結の情報は少なく、「さて、休みはどうしたものか?」と考えていたところ、天気も悪くなりそうで、寒気も入りそうな状況に、「では、少しずつ凍り始めているらしい裏同心まで行ってみよう」と、日帰りで出かけました。
初めて氷を登るメンバーもいるし、シーズン初めにちょうど良い長さ、大同心をすぐ傍に仰ぐロケーション、とても良い入門ルートです。
前夜初、朝一で登りだそうと考えたのですが、夜の到着が遅く、仮眠していたら寝坊。
出発は、7時過ぎてしまいました。
しかし、雪がないのが幸いして、夏道のコースタイムに近いスピードで赤岳鉱泉に到着。
気温も高く、良くも悪くも、楽なアプローチとなりました。
天候は、基本曇りで、時々雪が舞う状態でした。
F1は、初心者にはロープを出しましたが、私ともう一人はソロで上がってみます。シーズン初めのバイルの効き具合や、アイゼンの爪のかかり具合を確認しながら、思い思いに上ります。
少し歩いて、F2は二段目までソロ。三段目は微妙なので(流水あり)一応ロープを結びました。
F3,F4は適当に上り、F5で最後にもう一度ロープを結びました。
状態は、十分にバイルが打てます。場所によってシャバシャバでしたが、事前の情報よりは充実しました。
最後の大同心基部までは、ルンゼに入るか雪壁を上がるか迷いましたが、雪壁を上がるほうがトレーニングになると思いそちらのルートを選択。
スカスカの草付きと露岩がありましたが、基部手前のガレ場へ上がり、下降路の大同心稜に出て終了。
約3時間のトリップが終了です。
初めてのアイスクライミングを経験したメンバーも大満足。
時折、ガスが切れて青空がのぞき、上を見れば小同心の上部にクライマーも見えました
大同心稜の部分的な露岩を慎重に下り、赤岳鉱泉から北沢を経由、本日も無事に帰宅です。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。