白馬岳主稜
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2016年04月12日 (火)~2016年04月13日 (水)
- メンバー
- 天候
- 曇り/晴れ
- コースタイム
- 1日目
二股ー(70)ー猿倉ー(70)ー白馬尻付近BC
2日目
BCー(325)ー白馬岳頂上ー(80)ーBC-(35)-猿倉ー(65)ー二股
総行動時間
1日目:2時間50分
2日目:9時間20分
- コース状況
- 二股から猿倉は除雪済み。
猿倉から雪道となる。白馬尻付近でテントを張る場合は雪崩の危険のない場所を選ぶこと。
白馬岳主稜は堅く締まった根雪の上に柔らかい雪が乗っている感じ。取り付きから8峰は地面まで見える亀裂が多い。
頂上直下の雪壁は、トレースが期待できないGW前であれば、雪が緩まないうちに午前中に登った方が良い。
- 難易度
感想コメント
雪が緩む前に登ってしまいたいと思い、暗いうちから主稜に取り付きましたが、オーバージャケットを着なくてもいいぐらい暖かかったです。表層の雪はぐさぐさでしたが、下の方はよく締まっていてアイゼンがよく効きました。
8峰まではシュルントが多く、ルーファイに気を使います。
8峰からは快適な雪稜歩きです。雪の量や状態によると思いますが、3峰までロープを出す必要はないと感じました。
2峰へは右から回り込むと広い雪面に出て快適に登れそうです。
今回は岩壁左側を直登しました。浮石も多く、結構悪いです。プロテクションも取りづらそうですが、ロープを出した方がいいかもしれません。岩壁から急な雪のバンドを登りつめるとリッジに出てすぐ2峰です。
最後の雪壁は、下からだと結構寝てるように見えましたが、そこそこ急です。
抜け口は右側の雪庇の切れたところです。
雪壁中央を直上して、中間を過ぎたあたりから右に斜上し、雪庇の下を2m程トラバースして1mちょっと上がれば頂上です。この最後の3mが核心です。3mを超えるのに体感的に10分ぐらいかかりました。
どう見ても70~80度ぐらいあり、雪庇の下あたりにスノーバーでプロテクションを取るべきです。シングルアックスは不可です。
雪壁はできるだけ早い時間にアタックしましょう。
主稜からの白馬岳頂上は本当に格別でした。
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。