尾瀬・燧ヶ岳と会津駒ヶ岳

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2016年05月24日 (火)~2016年05月26日 (木)
メンバー
天候
1日目晴れ、2日目雨のち曇り、3日目晴れのち小雨、曇り
コースタイム
5/24
鳩待峠→(55分)→山ノ鼻→(35分)→牛首→(75分)→東電小屋→(30分)→見晴→(70分)→白砂峠→(30分)→沼尻→(50分)→尾瀬沼ヒュッテ

5/25
尾瀬沼ヒュッテ→(15分)→長英新道登山口→(150分)→俎板嵓(まないたぐら)→(30分)→柴安嵓(しばやすぐら)→(30分)→俎板嵓(まないたぐら)→(65分)→熊沢田代(30分)→広沢田代→(40分)→御池

5/26
見晴オートキャンプ場→(10分)→滝沢登山口入口→(30分)→登山口→(75分)→ベンチ→(90分)→駒の小屋→(30分)→会津駒ヶ岳→(20分)→駒の小屋→(50分)→ベンチ→(50分)→登山口→(20分)→滝沢登山口入口
コース状況
全体的に良く整備されています。
注意する箇所は、燧ケ岳では柴安嵓(しばやすぐら)への残雪の急斜面、御池へ下る雪渓の通過。一部迷いやすい箇所がありますが、ピンクテープが目印です。会津駒ヶ岳は、駒の小屋手前からの残雪の踏み抜きに注意です。
なお、例年この時期はまだピッケル、アイゼンが必要な雪量の多い山域です。状況に応じて装備して下さい。
難易度
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感想コメント

5/20から運行開始したばかりの関越交通夜行バス尾瀬号を利用して尾瀬戸倉まで行き、シャトルバスに乗り換えて鳩待峠に入りました。平日ということもあり、バスも尾瀬自体もとても空いていました。水芭蕉は例年より3週間程早く尾瀬ヶ原ではもうほぼ終わりで、尾瀬沼の辺りや燧ヶ岳から御池へ下るルート上はまだギリギリ咲いていました。タテヤマリンドウ、イワナシ、シラネアオイ、ワタスゲなど、その他たくさんの春の花が咲いていました。

天気は2日目から徐々に崩れる予報で3日目は諦めていましたが、結果として2日目の午前が小雨、3日目の午後に一瞬パラついた程度で、曇っていても展望は良く効き3日間通して素晴らしい景色をずっと眺めることが出来てとてもツイていました。

尾瀬沼の湖畔にありとても気持ちの良かった沼尻休憩所が昨年9月の火事でなくなってしまったのを、古い地図を見ていたためにすっかり忘れていて、跡形も無くなったその場所に到着した時にはショックでした。また再建してくれないかなあ。

現在燧ヶ岳は尾瀬沼側からは長英新道のみ通行可能です。しばらくはなだらかで歩きやすく、ぶなの原生林がとても美しい中を進みます。普段慣れ親しんでいる奥多摩や丹沢の山とは別格の会津地方の山深さと樹林の美しさには本当に心を奪われます。北アルプスともまた違った魅力です。最後一気に俎板嵓(まないたぐら)まで登ると吹き飛ばされそうな強風。フリースとレインジャケットを着ないと耐えられない位体感気温も低かったです。そこに荷物をデポして12本アイゼンとストックを持って柴安嵓(しばやすぐら)へ。山頂直下の残雪はグサグサ。アイゼン無しでも通過出来そうですが結構急斜面だったので、念のためアイゼンを装着しました。軽アイゼンよりは前爪のあるアイゼンが良いと思います。今年は異常に雪が少なかったためこういった装備で問題ありませんでしたが、例年この山域はまだピッケル、アイゼンの装備が必要です。尾瀬沼ビジターセンターが発信している情報などを参考にして下さい。

御池方面へ下ります。何度も雪渓をトラバースしますが、こちらはアイゼン無しで通過しました。迷いやすい箇所や歩きにくい箇所もあるので、残雪の多い時は特に注意が必要なコースです。池塘や湿原が本当に素晴らしい熊沢田代や広沢田代があり、秘境の雰囲気があります。すれ違った人は1人のみ。ぐるっと景色を独占したような気分が味わえました。感動!

御池へ着くとバスに乗り森の温泉館アルザ前へ移動。そこからすぐの見晴オートキャンプ場でテント泊。アルザの温泉がすぐ隣で、翌日登る会津駒ヶ岳滝沢登山口まで徒歩10分と便利だったので、当初の予定だったキリンテ泊〜滝沢登山口の周回コースは変更しました。残雪期は駒ヶ岳登山口ピストンが良く歩かれているようです。翌朝荷物をデポして5時前には出発して駒ヶ岳へピストン。残雪の踏み抜きには神経を使いました。時間の関係で中門岳を割愛したのが少々心残りですが、越後三山、平ヶ岳、燧ヶ岳、至仏山、帝釈山、田代山、薄っすらと富士山も見えて大感動でした。帰りはバスで会津高原尾瀬口駅へ。そこからローカルな野岩鉄道などを乗り継いで帰りました。

今回のテント泊は、スリーシーズン中はいつでもどこでも使っている-2℃対応寝袋のドイターアストロと、シュラフカバーとして使っているファイントラックポリゴンシールド1×1に入って寝ていたらものすごく暑かったので、寝袋から飛び出して布団のように掛けて寝ました。いつもメッシュの部分が多いテントを使っているのですが、今回は生地が厚めのテントに2人だったのでかなり室内温度が高かったようです。寒がりの私には、薄くて軽いテントより重くても地厚なテントが向いているかも知れないと思いました。

フォトギャラリー

会津駒ヶ岳山頂 狭いです

オオバタチツボスミレ

ショウジョウバカマ

逆さ燧

至仏山 7/1より通行可能です

沼尻休憩所の跡

生き生きした水芭蕉は少なかったです

俎板嵓(まないたぐら)

柴安嵓(しばやすぐら)で中途半端なポーズになってしまいました

尾瀬ヶ原と至仏山

御池方面へ

熊沢田代 素晴らしいところです

サンリンソウ

見晴オートキャンプ場 バンガローは2組いました

会津駒ヶ岳 原生林が素晴らしい

変態みたいですが、ノースリーブでちょうどだそうです

中門岳方面

わーいと言っているところ

駒の小屋 

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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