Arapiles オーストラリアクライミングツアー その②

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投稿者
土方 尚樹
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日程
2011年09月12日 (月)~2011年09月27日 (火)
メンバー
GRAVITY RESEARCH 神戸 土方尚樹とその妻
天候
ときどき雨は降りますがクライミングには大きく影響なし!
コースタイム
その①をご参照下さい。
コース状況
その①をご参照下さい。
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感想コメント

その①の続き。まずは装備リストから。

【クライミングギア編】
◆ハーネス・・・もちろん必須です!
◆ロープ・・・9.6㍉×60㍍のシングル1本と、8.2㍉×60㍍のハーフロープ1本の計2本。もう1本ハーフロープもって行くか悩みましたが荷物削減の対象になってしまいました。50㍍より60㍍がオススメ。
◆クライミングシューズ・・・好みもあると思いますが、ここの岩では柔らかい靴が相性よさそうです。
◆ヘルメット
◆チョークバッグ
◆ギアスリング・・・肩(方)かけのマルチループが使いやすいです。
◆カムディバイス・・・メトリウスマスターカム00&0を各1と1~3を2セット、DMMドラゴンカム1~5を2セットと6を1つ。
◆パッシブプロテクション・・・DMMウォールナッツ1セット、メトリウスULカーブナッツ1セット、現地調達のマイクロナッツRP3~5を1セット。
※実際にルートに行くときの所持ギアは、全てのマスターカムとドラゴンカム1~5を1セット、ウォールナッツ1セット、RP1セットでした。
個人的な感想ですが、とにかくウォールナッツの形状がセットや馴染みもよく回収もしやすくめちゃくちゃ使えました。RP3~5はアラピリーズでは必須アイテムだと思います。カムはマイクロサイズが大活躍します。ドラゴンカムもビレイ点や要所で使うので1セットは必要。もちろんルートに合わせてギアを増やしたり減らしたりしているのであくまで目安ですが。
◆ナッツキー・・・無いと回収できません。
◆クイックドロー・・・10㌢を8本、17㌢を4本。
※17㌢は全く使いませんでした。長さではなく単純に数としていらなかったです。6~8本あれば十分。
◆スリング・・・それぞれストレートカラビナ2枚でまとめた60㌢、120㌢、240㌢を2本づつ。
※60はロープの流れ工作に。120はあまり出番がなく、240はビレイ点を作るのに欠かせません。
◆ビレイディバイス&HMSカラビナ&ビレイグローブ。
◆ランヤード・・・メトリウスPASが便利です。
◆エイト環・・・懸垂下降用に。
◆プルージックロープ・・・懸垂下降のバックアップともしもの引き上げに。
◆リギングプレート・・・荷物は増えますがあるとビレイ点がスッキリして便利。
◆ロッキングカラビナ・・・必要枚数。

【キャンプ道具編】
◆テント・・・MSRマザハバhp。居住空間が広く2週間のキャンプでも全くストレスなく過ごせました。
◆マット・・・サーマレスト
◆シュラフ・・・9月でも朝晩かなり冷えます。5℃以下になる日もありました。
◆バーナー類・・・MSRウィスパーライトインターナショナルと591mlタンク2本にガソリンスタンドで燃料注入。ガスバーナー1つに現地調達のガスカートリッジ500を2本。
◆いす・・・この為に購入したA-liteモナークチェア。とても軽くコンパクトになり旅行にもって行きやすいです。すわり心地もやみつきになります。
◆あとは鍋2つ、フライパン、ケトル、ロースター、箸やフォークなどカラトリー諸々、ナルゲンボトル、浄水器などです。

キャンプ場の水は飲めない事になっていて実際出てくるのは茶色い水です。
ホーシャムのスーパーマーケットで10㍑タンクの水を4つ買いましたが、最終日前日使い切ってしまい買出しも面倒だ、そんな時浄水器が非常に役立ちました。
その他飲み物は、アップル、オレンジジュース10㍑・ビクトリア州の地ビールビクトリアビター40本・オーストラリアワイン4本などなど。

ところでそのキャンプ場の利用料ですが、敷地内にあるポストから封筒を取り必要事項を記入し、その中に1人2ドル×宿泊数を入れポストに投函します。行けば分かります!

そしてシャワーですがキャンプ場にはありません。
車で10分の距離にある最寄の小さな町、ナティマックのミルクバーでシャワー室の鍵を借り、そこからさらに車で3分ほど行ったところのキャラバンパークのシャワーの鍵を開けて使います。聞けば分かります!

それではその②、9/17~9/21「寝る→起きる→登る→寝る→起きる→登る・・・」編です。

9/17、洗濯物が溜まったのでホーシャムへ買い出しついでにランドリーへ。
帰りにナティマックのマウンテンショップ(水木休みでやっと寄る事が出来ました)でマイクロナッツのRP3~5番とマイトポをゲット!

キャンプ場に戻り、昼過ぎからのんびりとクライミングへ出かけました。
のんびりしすぎてPM3時スタートになってしまったので、エリアは近くのオルガンパイプス。
【Piccolo 11】と【D Minor 14 2ピッチ】を登りましたが、相変わらずグレードの割りにすごい充実感です!

9/18、そろそろ彼女もリードで登りたいようなので、簡単かつ★付きルートのたくさんある「Bushranger Bluff」へ。
【Revolver Crack 7】でアラピリーズ初のリード。満足気でした。フォローで登りましたがナッツがはまり込んでしまい知恵の輪状態に・・・。回収に10分以上かかってしまいました。
他には【Hangman 15】【Sexless Sue 13】と僕はフォローでゆとりのクライミングを楽しみました。

9/19、「Watchtower Face」エリアの【Watchtower Crack 16 4ピッチ】へ。
トポには、200歩のレイバックで登り誰もが泣き叫ぶ・・・というような事が書いてあり、マジっすか!?ふくらはぎもつかな?と心して取り掛かりましたが10歩も無いレイバックを2回したくらいで、解決しました。しかしこのレイバックが気持ちが良いのなんの!
4ピッチ目を登りだした頃、天気が急変しだして猛烈な風が吹き出し目もあけていられないほどになり、時折壁から体が剥がされそうになる中登りきりました。
最後は大変でしたが、とてもいいルートです!フィストサイズのカムの出番があります。
晩ご飯はタコス。なんだか日に日にうまさレベルが上がってきています。

9/20、深夜から早朝にかけて雨が降り岩が濡れていそうなので、フリーWi-Fiを利用したかったのでホーシャムのマクドナルドへ。
午後キャンプ場に戻り雲行きも怪しかったので短めのマルチルート【Resignation 15 4ピッチ】へ。
1&4を彼女がリードし少し難しそうな2&3は僕がリードしました。それにしてもつくづくグレード15でオーバーハングにランナウトとは。

9/21、ここにきて疲れが出てきたようなので、やさしいのを(毎日やさしいですが・・・)1本だけ登ろうと「Tiger Wall」の【The Dribble 11 4ピッチ】を下部2ピッチをつなげ計3ピッチで登りました。
ここでは各ピッチリードアンドフォローを交代しそれぞれが50㍍のリードをしてなかなかの充実感でした。

その② おわり その③へ続く

フォトギャラリー

390ページフルカラーのトポと、マイクロナッツRP上から3~5をゲット

昼はのんびり。とそのときごそごそ気配が・・・

スタンピー!?そんなところに入っちゃって。

落ちたらやばそうな歩いての下降例

ナッツの回収がすごく早く上手になってきた!

シンプルだけどおいしいポトフ

アラピリーズで初のリード。ヘルメットの上からフードかぶってます

登りきると上は手入れされた庭みたいになっていました

ここは日陰で寒いです

リードでハングも越えられるようになった

ナイスルートのWatchtower Crackの下部

レイバックがきもちいい!

ここもレイバックで行ったら200歩になりそうです

Watchtowerを横から。ここを登ったのか~

タコス。美味

大体ギアはこんな感じ

Resignationの前傾部。ランナウト必至です。

下降は2度目のわくわくトンネル

【The Dribble】50メートルのピッチをリードする彼女

このプロテクションを最後に彼女は10㍍以上ランナウトした。精神的に強くなったかな

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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