イーハトーブ八幡平をゆく
- 投稿者
-
中澤
ららぽーとTOKYO-BAY店
- 日程
- 2016年06月15日 (水)~2016年06月15日 (水)
- メンバー
- 友人1名
- 天候
- 曇のち晴れ
- コースタイム
- 八幡平展望駐車場ー(30分)-山頂ー(5分)ーガマ沼ー(15分)ーミクリ沼ー(25分)ートイレー(15分)ー八幡平展望駐車場
- コース状況
- ごく一部雪が残っていましたがアイゼンがなくても通行できます
- 難易度
感想コメント
盛岡在住の友人を訪ねて八幡平&岩手を旅してきました。
一番かんたんな百名山と言われる八幡平ですが、車でアスピーテラインという道路に出て高度を稼いでいき、パークサービスセンターの駐車場からでも雄大な八幡平の景色が望めます。山頂には駐車場から30分ほど石で固められた登山道を歩けば到着します。標高は1613mと決して高くはないのですが、北東北に位置するため関東のそれとは植生は別物。花や樹木の雰囲気からするとあと1000mくらいは高く感じました。
雪解けが遅く6月から花のシーズンということで、東北に咲くヒナザクラをはじめ、キヌガサソウ、ショウジョウバカマ、イワカガミ、シラネアオイ、サンカヨウなどたくさんの花たちと出会えました。一部登山道上に雪が残っていましたがアイゼンはなくても大丈夫です。
下山後駐車場から車ですこし下ったところにある籐七温泉に行きました。1400mと東北最高所の温泉で、日帰り入浴(600円)で野趣あふれる白濁した温泉を楽しむことができます。露天風呂はほぼ混浴ですが、バスタオルなども着用可なので女性の方もそんなに気にならないかと。お湯はものすごく濃いので肌の弱い方は注意してください。
岩手は温泉がたくさんあり、今回は籐七からのはしごで網張温泉ありね山荘(510円)、盛岡から車で20分くらいの温泉郷つなぎ温泉ホテル大観(1000円)に入りました。山の近くで入った温泉ほど硫黄臭が強くお湯が濃かったです。岩手らしくどこもロケーションがすばらしかったのですが、とりわけありね山荘は周囲に牛が放牧されている関係でヤギも敷地に放たれており、露天風呂に浸かっているとヤギがエサを求めて柵から口を出し、こちらにアピールしてきます。友人は風呂から上がりそのあたりに生えている雑草を抜き取り、ヤギに近寄って草を与えていました。岩手の雄大な山並みと初夏の放牧地帯の美しい風景の真ん中で、裸の人間がヤギに草を与える光景はまさに大自然。わたしも強引に草を持たされヤギにやれと言われたので従いました。
湯上り後は必ずと言っていいほど異常に眠くなり、実際眠ってしまいました。おそるべしイーハトーブのオーンセ(温泉を宮沢賢治風に)。初日の夜にTVで5月の熊の目撃は456件・・・みたいなニュースを見てさすが岩手と思っていたら、八幡平からありね山荘に移動する途中、道路を走って横切るテンを目撃。さらに別の道路では、車に轢かれたらしきテンが横たわっているのを目撃。また民家周辺で畑に佇むノスリ(鷹をちいさくさせたような猛禽類)を目撃・・・と野生動物に何度か遭遇しました。
温泉を満喫した後、盛岡に戻り名物のじゃじゃ麺なるものを有名店「白龍」で食べました。ここでは「じゃじゃ麺」がいままで食べていた「ジャージャー麺」とはまったく異なる食べものだということを深く思い知らされることになったのでした。
18:30頃店に到着するとすでに満席。15分ほど待って店内に入るとなつかしい昭和のラーメン屋風情。じゃじゃ麺の中(550円)を頼むと平たいうどんの上にきゅうりとねぎ、そして黒いペースト状の肉味噌がのった皿が出され、「全体が茶色くなるまで混ぜて、調味料をすこしずつ入れて食べてください」と説明される。しつこく混ぜてとりあえずそのまま食べるが味が薄かったので、ラー油とすりおろしたしょうがとにんにくを投入しまたまぜまぜ。すると劇的に味が変化し、はげしくおいしく辛い味に!!うまい!
肉味噌は一見肉が入っているとは思えないようなペースト状ですが、味わっていくとシイタケのかけらなども感じられる深い味で、塩けはないのですがコクとうまみが凝縮されていて、さまざまな調味料を混ぜることで味に深みが増していきます。お酢を加えると冷やし中華っぽくさわやかな味に。これから夏は冷やし中華ではなくじゃじゃ麺を食べたいと感じさせるおいしさです。麺が残り少なくなってきた頃、お店の人に「ちいたんたん飲みますか」と聞かれ皿と箸を渡す。卵を割り入れかき混ぜてくれ、そこにスープと肉味噌を入れてできあがったちいたんたん。これが50円で飲めるとは感動の域です。すばらしい麺文化。盛岡に行ったらマストな食べ物です。
翌日は花巻まで高村山荘と宮沢賢治記念館を巡りに行き、盛岡の光原社でくるみクッキーをたくさん買って一番搾り岩手づくりを飲みながら帰郷したのでした。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。