沢登り(鈴鹿、赤坂谷~カラト谷)

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2016年07月29日 (金)~2016年07月29日 (金)
メンバー
天候
晴れ
コースタイム
国道421号沿い神崎橋ゲート-(45分)-入渓点-(10分)-赤坂谷出合-
(160分)-標高660m赤坂谷脱出地点-(35分)-763mピーク-
(20分)-カラト谷への下降点-(70分)-神崎川出合-(25分)-入渓点-
(50分)-国道421号沿い神崎橋ゲート
コース状況
入渓点は比較的分かりやすいと思います。

国道421号が神崎川をまたぐ橋が、神崎橋です。橋の滋賀側にある林道の、ゲート前の駐車スペースに、通行車の邪魔にならないように車を停め、川沿いの林道を40分ほど歩きます。林道が川よりもかなり高くなってきた地点で、川へと下る道の入口があります。その道を5分ほど下ると神崎川に出ます。そこで沢装備に着替えるのがよいでしょう。今回のように、ここに戻ってくる予定なら、余分な荷物は置いていくのもありだと思います(荷物管理は、自己責任でお願いします)。そこから神崎川を10分ほど下っていくと、右側に、赤坂谷への入口があります。

赤坂谷自体には、それほど難しい滝はなく、ほどよいレベルで滝登りが楽しめます。人によってはちょっと手こずりそうだと思えるような滝でも、簡単に巻くこともできます。また、水量が豊富なので、泳ぎやへつりなども楽しめます。

今回は時間の関係もあり、本来のゴールである釈迦ヶ岳までは詰めず、標高約660m地点で赤坂谷を脱出しました。左岸の支沢を詰め、まず地形図に載っている763mピークを目指しました。そこから尾根を伝って南に進み、地形図と景色から、方向におおよその見当を付け、谷筋を下っていきました(結果的に、そこがカラト谷でした)。この区間は、もちろん明瞭な道はありませんので、ある程度の読図能力が必要となってきます。自信のない方は、経験者に同行してもらうのがいいかと思います。

カラト谷を下り、神崎川に合流した後は、流れに乗って泳いでいくだけです。ただし、所々激流が出てくるので、危険な所は巻きましょう。ダムが見えてきたら、右岸へと登り、踏み跡をたどってダムを越えた後、再び河原へ下りて、左岸に移ります。そのあたりで、入渓点に着きます。カラト谷と神崎川の出合いから、30分ほどで入渓点に戻ってこれると思います。

今回は、ヒル被害はありませんでした。
難易度
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感想コメント

この赤坂谷は、南側に位置するツメカリ谷と同様に、水と緑のコントラストが美しく、ほどよく登れるレベルの滝があり、水量も豊富で、泳ぎも楽しめる沢です。

2年ほど前、僕が「沢の兄貴」と敬愛するI氏に連れてきてもらいました。その時は、やはり途中で沢を脱出して支沢に入り、稜線を越えて、ツメカリ谷に下って神崎川に戻ってくるというルートをとったのですが、I氏に頼りっぱなしだったため、ルートをほとんど覚えていませんでした。

I氏は、別の山行で、赤坂谷を途中で脱出して稜線を越え、カラト谷という別の沢に下って神崎川に戻るというルートも攻めており、今回はそれを参考にして、自分達だけで赤坂谷を遡行してみることに。

中規模の滝、深い釜、ゴルジュ、豊富な水量、美しい緑など、沢登りの色々な要素が詰まったこの沢に、心が癒され、前回の記憶も少しばかり甦ってきます。

脱出ポイントにおいては、多少不安もあったものの、標高660m地点で赤坂谷を脱出し、支沢を登って稜線を詰め、地形図とにらめっこしながらも、無事にカラト谷へ下れた時の喜びは大きかったです。

赤坂谷は、鈴鹿において、遡行価値の高い沢の一つだと思いますので、初心者の方、地図読みに自信のない方でも、経験者同行のもと、ぜひ訪れていただきたい沢だと思っています。また、今回のルートは、コンパクトに沢を楽しんで帰ってこれるので、頂上まで詰めるのはちょっとなぁ・・・という方にもオススメです。

なお、釈迦ヶ岳まで詰める場合は、結構時間がかかるので、早めの行動を心がけるようにしてください。

フォトギャラリー

神崎川へ入渓した後、赤坂谷出合を目指して、流れを下っていきます。

10分ほど下ると、赤坂谷が右側から神崎川に流れ込んできます。

そこで左側を見上げると、はるか上に先ほど歩いてきた林道が見えます。これも、そこが赤坂谷出合いだという、1つの目印になります。

綺麗な水に、深い淵。気温が許せば、ゆったりと泳げます。この日は結構暑かったので、十分に泳げました。

相棒も、泳ぎや岩との戯れを楽しんでいます。

所々、強い流れが。でも、楽しみながら通過できるレベルです。

この水流も、通過は可能です。が、自信のない方は、回り込んで簡単に巻くこともできます。

赤坂谷名物(と勝手に思っているんですが)、斜滝トイ状8m。この付近の沢では、これほど顕著なトイ状の滝は珍しいかも。

他にも、ある程度大きな滝と深い淵のセットが出てきます。この滝は、左側から登ったと思います。

明るい渓相になってきました。

標高660m地点にやってきました。分かりにくいですが、写真中央上部、緑の枝に隠れるように、大岩が横たわっています。これが、脱出ポイントの目印です。

大岩手前にある、右側の小さな支沢に入っていきます。水量は、ほとんどありません。地盤はもろく、滑りやすいので注意です。

763mピークを越え、稜線付近をウロウロ。こっちで合ってるかな?

地形図と景色から、カラト谷の方向をおおよそ絞り、谷筋を降りていきます。ここも滑りやすいので、足元には注意が必要です。

水の流れが出てきました。だんだんと量も増えていきます。やはりここが、カラト谷で合っているようでした。

神崎川本流が見えてきました。合流したあとは、向かって右方向、下流へと進みます。

神崎川の、ゆったりとした流れ。

ゆったりとした流れ、その2。のんびり泳げますが、途中、激流も出てくるので、そこは巻いた方がいいと思います。

ダムが見えてきました。この辺で右岸に上がり、ダムを越えてから河原を横切ると、入渓点に戻ってこれます。

3枚目の写真の林道から、今度は沢を見下ろします。右から左が神崎川本流の流れ、上への切れ込みが赤坂谷です。このあと、無事に神崎橋に帰りました。お疲れ様でした!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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