厳冬期 赤岳

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年02月17日 (火)~2015年02月18日 (水)
メンバー
天候
☀/☁ -10℃~ー15℃
コースタイム
八ヶ岳山荘(90分)美濃戸山荘 南沢経由(200分)行者小屋テント場
行者小屋テント場 文三朗尾根経由(120分)赤岳山頂 文三朗尾根経由(60分)行者小屋テント場 南沢経由(150分)美濃戸山荘(90分)八ヶ岳山荘
コース状況
《 八ヶ岳山荘-行者小屋 》 
特に問題無し。
赤岳山荘まで車利用の場合必ず四駆でチェーン着用のこと。
倒木や樹上の雪の落下に注意。
御小屋尾根方面のトレースに入らない様に注意。

《 行者小屋-赤岳山頂 》
前日に降雪の為、新雪が締まりきっておらず。
文三郎尾根や地蔵尾根は斜度があります。雪質やアイゼンワークに注意。 
地蔵尾根はこの時期一部分だけナイフリッジが有り。高度感が苦手であれば文三郎尾根が良いでしょう。
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

昨シーズンはホワイトアウトで断念した硫黄岳。今シーズンは天気が良い事を願って赤岳に登りたい!
という訳で、プラスワンで雪上テント泊も楽しみつつ行ってみました。


《 1日目 》
初日は行者小屋テント場までのアプローチ。静岡パルコ店の中でもマイペースな(?)3人組というだけあって、南沢に入ってからはゆ~~っくりと歩いていきます。
『こんなに行者小屋が遠く感じるのは初めてだね~』と宮田店長。皆で共感しつつ『早く着かないかなあ』とつい思ってしまったのも初めてでした。。。
北沢と比べて地味にアップダウンがある南沢。標高2,200mを過ぎれば次第に横岳、赤岳が見え始めるのでモチベーションも上がります。

行者小屋テント場に着いてからはさっそくテントの設営開始!
設営ポイント周りを3人で踏み固め、テントを張り、テント入り口付近と近場トイレをスコップで堀り出します。ゆっくり歩きすぎて逆に疲れたアプローチの後、早くテントの中でまったりしたい気持ちばかりが逸りますが、ここは大事な準備(儀式)なので黙々と作業に集中!!
儀式が終わり次第、ビニールに入れた登山靴を持ってテント内に逃げ込みます!

この日の夜は宮田店長お手製の具たっぷりキムチ鍋にたくさんの燻製肉。大満足の味とボリュームでした!毎回のことながら宮田店長の拘り山料理に頭が下がりますm(__)m
人数ピッタリの3人用テントにガスランタンの熱と調理熱がこもればテント内は暖かく、満腹になればあとは寝るだけです。明日の赤岳はいかに!?



《 2日目 》
早朝の気温は-15℃。
赤岳鉱泉から赤岳・硫黄岳方面に続々と向かう他パーティーを横目に、『今日は暖かいね~』なんて言いながらちょっと遅めの準備と出発。ここでもマイペースさが炸裂です(笑)
一路、文三郎尾根へ!

樹林帯を抜け出す前後あたりから右手に阿弥陀岳、そして左手に赤岳・横岳の稜線、後方には硫黄岳が綺麗に見え始めます。
上々の天気のもと、本格的に文三郎尾根に取りつくと既に数人の先行者が。新雪から丸二日も経ってなさそうですが、朝方日陰の斜面なので雪は思った以上に締まっていました。文三郎尾根から斜度が出てきます。キックステップやフラットフッティングでしっかりアイゼンの刃を効かせつつ高度を上げていきます。
文三郎尾根を登り切って中岳との分岐(コル)付近で10分程の小休止。ザックを置く前にバケツを掘って、背面側に雪が付かない様にザックを置きます。休憩中は体温が奪われるのでサーモスで暖かい物を補給。
ここからは夏場は急峻な岩稜帯で厳冬期ももちろん核心部になります。山頂を西側から南側にかけて巻く様に登りますが、この辺りが今回一番の危険地帯。雪質は柔かいですが充分アイゼンが効く程度、急峻なトラバース箇所ではダガーポジションに持ち替えて山側を石突きとピックで突きながら慎重に通過します。

ほどなくしてついに山頂に到着!文三郎尾根を上がる時に見かけた、赤岳主稜を登っていたアルパインスタイルの男性と女性パーティーも丁度登頂してきました。(翌日偶然にもお店にご来店。ガイド登山でアルパインの練習とのことでした。)
曇り空ですが風もほとんどなく山頂の気温で-11℃。山頂での小休憩でゆっくりパンを食べられ、ちょっとうたた寝出来そうなくらい暖かい山頂でした。パラつく雪は六花のままハードシェルの上に優しく降り落ちてきます。

展望はほとんどないものの無事に登頂し、山頂をゆっくり楽しんだのも束の間。
下山を始めてまだ山頂から10数mの地点でそれは起こりました。局所的に締まりきっていない雪上でアルバイトさんが足を滑らせ転倒。1m程滑り始めた所で宮田店長が横から即座にキャッチ!その数m先は東側の何もない絶壁だったので全員肝が冷えた一幕でした。下山が一番油断出来ない、それをしっかり再確認し肝に銘じながら慎重に下山。この出来事をきっかけにすっかり緊張してしまったアルバイトさん、中岳/文三郎尾根分岐までは本当に大変だったと思います。
文三郎尾根からの下りはまだ赤岳を目指す登山者数名とすれ違いました。特に問題なくテントに帰還。残すは八ヶ岳山荘までのスノーハイクだけと思うと一旦ホッとしました。

撤収を済ませたらまたマイペースに歩きだす3人。西側に傾いていく太陽を追いかけ、陽の光でキラキラ輝く雪面とのお別れに少し寂しさを感じながら、夏道とは全く違う厳冬期ならではの八ヶ岳2日間を振り返りつつ帰路につきました。
下山後には冷えた体で暖かい温泉につかりながら熱のありがたみを身をもって感じます。それでもまたあの澄んだ冷気、雪を踏みしめる音と感触、白銀の景色が恋しくなって雪山に戻りたくなります。

やっぱり雪山がいい!!

フォトギャラリー

厳冬期らしい風景

北沢/南沢の分岐にて

毎回かき氷シロップをかけてみたいと思ってしまう…

ややアップダウンがある南沢

雪原状になり平坦になってくると行者小屋までもう少し

やっと見えました赤岳!

行者小屋です

お手製キムチ鍋と…

食べきれないほどの肉!!

翌朝、余裕で(?)出発の準備

横岳、大同心、小同心も綺麗に見えています

文三郎尾根には既に先行者多数

中岳との分岐から見下ろす文三郎尾根全貌

中岳と阿弥陀岳が目の前!

赤岳山頂へ。ここから短いですが核心部が始まります

核心部からは念の為撮影自粛

展望はありませんでしたが、登頂!

上空で約-12℃~-16℃の範囲内でだけ樹枝状に成長するみたいです

下山開始。左側は切れ落ちているので慎重に!

雪山の帰路はいつだって切ない…

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