国境稜線縦走 谷川岳~平標山

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投稿者
飯田 真仁
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日程
2016年10月13日 (木)~2016年10月14日 (金)
メンバー
単独
天候
曇り後晴れ
コースタイム
13日 土合駅(30分)西黒尾根登山口(140分)ラクダのコル(80分)肩ノ小屋(20分)トマノ耳往復
14日 肩ノ小屋(60分)オジカ沢の頭(45分)大障子避難小屋(70分)万太郎山(120分)エビス大黒の頭(60分)仙ノ倉山(50分)平標山(30分)平標山の家(45分)林道終点(55分)平標登山口
コース状況
・西黒尾根〜トマノ耳
 急登です。岩場、クサリ場も多く、滑りやすい箇所も多くあります。
・肩ノ小屋〜仙ノ倉山
 アップダウンの多いロングルートです。ルート上に4軒の避難小屋がありますがトイレの設備はなく、水場も大障子避難小屋にしかありません。
 全体に細い稜線で、岩場もあり、今回はぬかるみで滑りやすかったです。
 核心部は万太郎山から仙ノ倉山間で、400m降った後450m登り返します。途中にエビス大黒の頭のアップダウンがありきつかったです。
・仙ノ倉山〜平標山〜登山口
 打って変わって歩きやすい道となります。階段が多いですがあまり歩幅が大きくならないよう考慮されているように感じました。最後の林道歩きが退屈なのが難点でしょうか。
難易度
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感想コメント

ずっと歩いてみたかった谷川岳の主脈に挑んできました。
何しろ10時間ちかいロングルート。日帰りする猛者もいますが今回は無理せず肩ノ小屋泊まりの計画です。

初日は西黒尾根から肩ノ小屋まで。
 登山指導センターで水を汲み、急登に取り付きます。以前登ったことはありますが、荷物が重いせいか思いの外苦戦しました。曇り予報でしたが樹林帯では時々晴れ間が見え、いいぞいいぞと登っていくと森林限界あたりでガスガスに。風も出てきて寒い寒い。レインウェアの上だけ着てしのぎましたが今度は急登で暑い!ファイントラックのレインウェアはこういう時大型のベンチレーターが設けられているため、換気性能が高く、すぐにクールダウンしてくれます。日本メーカーありがたや!
 肩ノ小屋に荷物を置かせていただき、空身で山頂を目指しましたがガスガスで何も見えず、トマノ耳で引き返しました。
「最近ずっとこうなんだよ」と小屋番さん。夕食の時に山のおもしろ話を聞かせていただきましたが、実は山岳救助のエキスパート!この日はお一人で切り盛りされていました。
 夕食後、天気予報を見たりまったりした後明日の好天を信じて就寝しました。

2日目、風がごうごう吹いています。なんでも弱い時で5〜6m、強い時で10mくらいとのこと。
 もうロープウェイで降りようかとも思いましたが、朝ごはんで元気を頂き主脈縦走に踏み出しました。
出発時はガスと強風で寒かったのですがオジカ沢の頭に着く頃には好天に!これならいける!笹の中の稜線を快適に進みます。
 が、登山道はぬかるみが多く、特に降りで気を使います。滑りやすい蛇紋岩の岩場なども出てきて四苦八苦。アップダウンが多いのはいいとして、主要なピークの登りはほぼ急登!噂通りきつい縦走路です。
 とにかくポイントごとにマメに休憩してじわじわ進みます。それにしても笹の中の登山道がすっと通っている、この稜線は素敵です。ぶつくさ言いながらも楽しく歩けます。ただ基本的に細い稜線なので一度荒れたら逃げ場はありません。
 そして核心部、万太郎山からぐぐっと降ってエビス大黒の頭、仙ノ倉山を目指します。平標山から見れば優しいのんびりした山なのに、反対側から見たこのラスボス感はなんでしょう。とにかく足を動かしきつい急登を制覇。これできついところは終わり!一気に人口密度が高まります。
 仙ノ倉山から平標山までよく整備された登山道。平標山は主脈最後のピーク!大勢の方が休憩していたのですみの方に移動してガッツポーズ。
 さて後は下るだけ。稀に見る歩きやすい階段を下り、林道をぽくぽく歩いて平標登山口。長い1日の終わりです。
 
 初日の天気はアレでしたがものすごい充実感のある山行になりました。
 そろそろ雪山の計画もせねば!

 今回、ゴンテックスのテーピングを使ってみました。足裏の負担がかなり軽減されたと思います。おすすめです!

フォトギャラリー

2日目の朝。風とガスで寒い!

急登の西黒尾根。

鎖場が続きます。

有名な氷河の跡。

ペンキを見逃さない様に注意!

ガスの中から道標が現れました。

肩の小屋の夕食。ご飯をおかわりし明日に備える。

翌朝、ガスが風に流されていきます。

朝焼けが美しい!

素晴らしい稜線。

マツダランプの看板が続きます。

大障子の頭から中ボスの万太郎山を望む。

いやらしく滑る岩場もあり気が抜けません。

万太郎山到着!しかし先はまだ長い。

稜線を振り返る。

ラスボス感あふれる仙ノ倉山。谷川連峰の最高峰でもあります。

仙ノ倉山到着!きつい所はここまで!

思えば遠くに来たもんだ。

最後の最後!平標山到着。

林道に道祖神様。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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