千方窟~鈴又~三国岳 / 伊賀
- 投稿者
-
上田 哲也
グランフロント大阪店
- 日程
- 2017年09月04日 (月)~2017年09月04日 (月)
- メンバー
- グランフロント大阪店:上田
- 天候
- 曇り
- コースタイム
- バス停・高尾保育所前~30分~千方窟~5分~林道分岐~30分~鈴又(668.3m)~30分~林道分岐~25分~三国岳(611m)~25分~千方窟~20分~バス停・高尾保育所前
- コース状況
- 千方窟は山の中腹にある古い城跡ですので登山道を歩く装備が必要です。
鈴又と三国岳は道標も何もありませんので読図が重要です。
鈴又は三角点名で正式な山名は不明。
三国岳は山頂に標識がないですが、基準点が設置されている事、案内図に描かれた位置と、古文書に千方窟が「按城郭三国ヶ嶽ト笛吹山ノ両間半腹ノ地ニアリ…」とある事、古い石碑がある事などで山頂と判断しました。三国ヶ嶽、高峰山、サンゴクとも呼ばれているそうです。
水場:なし
WC:なし
- 難易度
-
感想コメント
三重県の伊賀市青山地方にある千方窟へ行ってみました。
中出のバス停・高尾保育所前から出発。「千方古道」の標識に従い15分ほど舗装路を歩き、水田の横から入山。古道の風情残る道を進み、「これより300m先 忍の道」の標識から急勾配の坂道を越えると、藤原千方の城跡であり忍者発祥の地とされる千方窟に到着。
「太平記」巻十六「日本朝敵の事」によると、天智天皇の時代(7世紀頃)朝廷に反乱を起こした藤原千方は神変不可思議な術を使う「金鬼」「風鬼」「水鬼」「隠形鬼」と呼ばれる四鬼を従えて戦い朝廷軍を悩ましたそうで、千方窟はその時の城砦跡と言われており、不思議な戦い方をした四鬼たちは、後の時代の忍者の原型になったのだと伊賀地方に伝わっています…。
「東門跡」から杉木立の中を進んで行くと、柱状節理の結構巨大な石柱が屏風のように並んでいる「千方明神」の窟前に到着。千方城は自然を巧みに利用した城砦だったのが分かります。四鬼が姿を消したという「風穴」は、名張にある赤岩尾神社に地下で繋がっていると伝えられ、千方城の非常用脱出口だったともいいます。
千方窟から少し戻った分岐から林道を東へ進み、南側の稜線(おんだの峰?)に上がると661mのピークまで南下し東へ進んで「鈴又」の山頂に到着。三角点あり、展望一部のみ。気温22度。
千方窟近くの林道の分岐まで戻ると、今度は北側の稜線を北上して三国岳へ。急勾配の斜面を上りきった所で山頂に到着。基準点あり、展望なし。近くには文字を刻んだ高さ1mほどの謎の古い石碑があり、小高い塚のようになっていました。
帰路は元来た道を下山し、車で15分ぐらいの名張にある赤岩尾神社に立ち寄ってみました。不思議なことに、ここも柱状節理の巨大な石柱が屏風状に並んでおり、年中風が吹き出しているという「風穴」が…。歴史や巨石好きの方にオススメのスポットです。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。