兵庫県 淡路島 福良の岩場

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投稿者
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店 店舗詳細をみる
日程
2018年07月26日 (木)~
メンバー
GRAVITY RESEARCH NAMBA-B 戸田
姫路駅前店 田中
天候
晴れのち雨
コースタイム
駐車スペース→(20分)岩場
コース状況
駐車スペースから岸壁上部まで踏み跡がしっかりあって、藪の濃い真夏でも迷う心配は少ないでしょう。
岸壁上部から波打ち際までの下降はかなりの悪路で、脆い岩屑と土のスロープ。釣り人が設置したと思われる太いフィックスロープに頼らなければ困難です。
設置されてからまだそれほど日が経ってないようだったのと、設置の状況、ロープの径を考慮すると、現在は十分な強度を維持しているようでした。
しかしほぼこれに頼って下降しなければならないとなると不安が大きいです。
用心するなら下降用のフィックスロープを別で持っていってもいいかもしれません。
下降距離は70~80m。
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感想コメント

連日の暑さの中でクライミングするのに適した場所は、通常高所の岩場とか川のボルダーとかですが、簡単なルートならマルチピッチでも楽しめるかと思い行ってきました福良の岩場。
気温34℃。
風もほとんどなく、高湿度。
容赦なく暑いです。
当初はカヤックでアプローチする予定でしたが組立・解体が面倒だという身も蓋もない理由で徒歩になりました。藪はそんなに濃くなかったのですが、何が嫌って、防虫スプレーの効かないイヨシロオビアブが定期的にまとわりついてくることですね。気が狂いそうな鬱陶しさ。
不快なアプローチをこなして取りつきへ。
目の前はゴロゴロの礫浜で、海水浴ができるような感じじゃないのに、あまりの暑さで海に入りたい衝動を抑えるのが大変でした。
とりあえず海は後回しで、クーラーバッグに入れたキンキンのコーラを流しこんで身体を冷やし、登攀開始。

『正面スラブ』5.9 3P
1P目 5.8 戸田リード
ホールドが豊富でフリクションも抜群。
とにかく簡単。

2P目 5.9 田中リード
やや傾斜が増したような気がするが、気のせい?なレベルでやはり簡単。
ホールドが脆いのが嫌な感じ。

3P目 5.8 戸田リード
記録によると上部が脆いということだったがかなりのもの。
壊れなさそうなホールドを探すのが核心か・・・。
クライミング自体はやはり簡単。


懸垂2回で取りつきへ。覚悟はしていましたが、下降中の落石の雨は恐怖でした。
岩質が脆い砂岩なのでガンガン落ちてきます。頭大のが、まさに頭をかすめた時はもう帰ろうかと思いました。

とりあえず汗だくなので海に入ってクールダウン。
乾けば汗と同じようにベタベタしますがそんなこと言ってられません。
この暑さの中2本続けて登るのは滅入るので、日が陰るまで岩影でひたすらダラダラして待つことに。
クーラーボックス持ってきて本当に良かったです。

15時近くまで待って登攀再開。
まだ暑いので上は脱ぎました。
『左壁』5.10a 4P
1P目 Ⅲ級 田中リード
ルートのアプローチのようなもの。

2P目 5.10a 戸田リード
細かいホールドが多いが傾斜がないので易しい。
やはりこちらのルートも核心は脆いホールドで、慎重に登るしかない。

3P・4P 5.8~5.9 田中リード
3P目が短いので繋げて登攀。50mロープでいっぱい。
相変わらず脆い。


懸垂2回で取りつきへ。ここでも落石の雨。上裸で登ったことを後悔しました。
降りる前にある程度落としきってからいった方がいいですね。
面倒がるんじゃなかった・・・。


プロテクションについて。
脆い箇所にはボルトが打ってあります。
それ以外のところではマイクロサイズのカム・ナッツが使えますが、そもそもかなり簡単なので、脆いホールドを避けて慎重に登ることの方が重要だと思います。


いろいろと過酷な岩場でした。しかしグレードに見合わない妙な達成感があります。
いろいろなクライミングがあるものですね。

フォトギャラリー

砂岩の大スラブ。

取りつき。

悪い下降路を汗だくで降りてもうやり切った感がある。

暑いけどとりあえず登る。『正面スラブ』1P目。

2P目。

ボルト以外のプロテクションはこんな感じ。

汗が止まらない。

3P目が脆い。

抜けました。

田中くん、暑くてもやせ我慢でこのポーズ。

懸垂2回で取りつきまで。

当然ですが、海には入ります。

岩影で休んで日が陰るのを待つ。

このケイブにだいぶ助けられました。

まだまだ暑いけど2本目、『左壁』行きます。

アメリカンスタイルと称して上裸です。

2P目。ちょっと陰ってきた。

懸垂でおります。

恐怖の落石の雨をよけつつ。

〆に温泉。最高。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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