雪山入門シリーズ№1 フレンチを食べに鷲ヶ峰ひゅってへ

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投稿者
あやや(おとな女子登山部)
日程
2019年02月01日 (金)~2019年02月01日 (金)
メンバー
その他1名
天候
晴れ
コースタイム
鷲ヶ峰ひゅって(70)鷲ヶ峰(50)八島ヶ原湿原一周(80)鷲ヶ峰ひゅって
コース状況
・鷲ヶ峰まではトレース有のため装備なしで歩きましたが軽アイゼン等の携帯をおすすめします。
・八島ヶ原湿はスノーシューやわかんがあると楽しめます。
《お手洗い情報》
・鷲ヶ峰ひゅって(水洗/ペーパー有)
難易度
Google Map
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感想コメント

ちょっと敷居が高いイメージの雪山は、しんどい、寒そうといったネガティブなイメージも多いと思います。
実際そういった事もあるのですが、今回ご紹介するのは、初めての方でもゆる~く雪山登山を楽しめて、ピプラス“食”や“景色”を楽しむ事を一義的な目的とした山行です。また、アクセスは全て公共交通機関を使用しております。
このレポートで少しでも雪山に興味を持って頂けたら嬉しいです。

雪山入門シリーズ第1弾 「フレンチを食べに鷲ヶ峰ひゅってへ」
山小屋でフレンチが食べられる場所があると聞き、それを目当てに鷲が峰ひゅってに行って来ました。
好日山荘のレポートを検索しても日帰り情報のみでしたので、おそらく宿泊は初レポートとなります(笑)

鷲ヶ峰ひゅっては定員6名の小さな山小舎ですが、山小屋らしからぬ手の込んだ空間です。
オーナー兼シェフである田口さんが手間と時間をかけて少しずつ作り上げたであろうひゅっては、1㎜のスキもないような素晴らしい場所で、まさに丁寧に暮らすとはこういう事だと教えてくれます。

交通手段ですが、通常バスがあるのですが冬は運休している為JR上諏訪駅からタクシーでひゅってまで移動。(提携のタクシー会社があるので片道4,000円です。)

お昼前に到着すると丁度もう少しでランチ時でしたので、名物の特製インドカリーを頂きました。
(※前日までの予約制ですので食べたい方はご予約をお忘れなく。)
一枚板の大きなダイニングテーブルの側にある暖炉で暖まりお腹がいっぱいになると、いよいよ外に出て行くのが億劫になりますが、夕食を美味しく頂くためにも鷲ヶ峰に向かいました。

丁度前日宿泊していた先行者がおられたので、念のため軽アイゼンを携帯し山頂を目指しました。
今年は雪が少ないようで、稜線の風が強い場所では茶色い山肌が顔を出していました。
山頂からは霧ヶ峰方面はもちろん富士山、アルプスと眺望は抜群です。気温は高かったのですがやや風が強く、小休止は八島が原湿原まで降りてからとしました。

湿原は例年1mほど積雪があるようですが今年は少なめ。しかしながらゆっくりのんびりお散歩してアニマルトラック等を楽しみました。
湿原の半分くらいはトレースがあったのですが、残り半分はノートレースでしたのでひざ下くらいの雪をワカンでプチラッセルしました。

鷲ヶ峰と湿原歩き、休憩を合わせて3時間半位だと踏んでいましたが、湿原の木道の道幅がかなり細く、足を外すとズコッと落ちてしまい、思いのほか小舎に戻るのに時間がかかりました。

18:30からはお待ちかねのメイン行事のフレンチタイム。折角なのでシャンパンと一緒に。
どれも手が込んでいて素晴らしく美味しかったです。
お料理はもちろんの事、水は黒曜石水という深井戸からくみ上げたもので、まろやかでいくらでも飲めました。お風呂にも使われており遠赤外線効果で身体がポカポカします。
(お願いすればお湯やお水を分けて頂けます。登山のお供にどうぞ。)
食後は暖炉の前で歓談タイムも良し、古い山の本に沈むのも良し、それぞれ思い思いに過ごせます。

こたつやガスファンヒーターのある暖かい部屋でぐっすり眠り、朝もびっくりするくらい手間暇かけられた朝食を頂き存分に非日常の空間を楽しむことが出来ました。

オーナーにお話を伺うと、小舎は定員が決まっているので特に込み合う時期はないそうです。
ただ、湿原はお花目当てに夏の盛りは多くの登山者が訪れるそうです。

帰りがけに登山に出掛ける私の姿を見て、「いいなぁ」と一言。
昔はかなりお山にも行かれていたそうですが、小屋が忙しく最近はめっきりお出掛けされておられないとの事でした。
少し寂しそうに笑っていた田口オーナーが印象的でしたが、内心こんな素晴らしい空間を維持するのは並々ならぬ情熱が必要なのは、訪れた事のある人間であれば火を見るより明らかで登山に行く暇がないのも頷けました。

予約した段階から細かく要望などをヒアリングして頂いたりと、本当に心を尽くしてご対応下さり感謝感激の連続でした。
必ずまた再訪します!!これからもまだまだ元気で営業していて欲しいです。

■本日の服装
上:アクティブスキン ウール(150ウェイト) アルパインJKT
下:オールシーズン用パンツ アルパインパンツ
小物:ウール薄手グローブ、ニット帽、サングラス 厚手ダウン携行

■気温
鷲ヶ峰山頂 14:00(-5℃)

フォトギャラリー

食べるのが勿体ないです

まずはチェックイン

オーナー兼シェフの田口さん

絶品・特製インドカリー

ランチ後に鷲ヶ峰へ。トレースあり。

八島ヶ原湿原と奥に八ヶ岳

左奥が山頂

山頂で「鷲のポーズ」をしようと決めていました

色々見えちゃいます

中央・諏訪湖

ルートを外れるとこの位の積雪量

続いて湿原を一周します

日焼けする陽気

これもアニマルトラック?

行動食のいちご

歩き難かった木道

お待ちかねのフレンチディナー♪

ひとつひとつに深い愛を感じます

普通の生活に戻れるか不安になる朝

また絶対再訪します

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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