かおりんと行く秩父札所巡り④ 梅雨空の誰もいない巡礼古道

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2019年07月13日 (土)~2019年07月13日 (土)
メンバー
かおりん
天候
曇/雨
コースタイム
大野原駅(15分)秩父橋(10分)第二十番・岩之上堂(15分)第二十一番・観音寺(50分)第二十三番・音楽寺(20分)第二十二番・童子堂(30分)イタリアンレストラン・クリエッタ(10分)第二十四番・法泉寺(50分)第二十五番・久昌寺(20分)浦山口駅
コース状況
・秩父鉄道はSuica、PASMOが使えません。1日フリー切符1440円を買うとお得です。
・江戸巡礼古道は荒れていて急なのでローカットでも滑りにくいシューズが必要です。
難易度
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感想コメント

 梅雨の真っ只中、第4回の札所巡りへ行ってきました。秩父の夏は暑いと聞いてましたが、当日の天気は曇り時々雨。日差しは無さそうだし多少汗をかく程度で済むかなとたかを括ってたところ、見事に湿度にやられてしまいました。この時期は低山こそこまめな水分補給と前日の十分な睡眠が欠かせません。それを怠った私はこの日、終始かおりんに引っ張ってもらう形となりました。

 橋マニアのかおりんは最初の見所、荒川に架かる秩父橋に早くもテンションが振れ気味。橋の下から吹いてくる心地好い風を感じながら最初の札所、二十番・岩之上堂へ。川の近くに佇むこちらのお堂は、ひんやりと涼しい代わりに蚊が多く、ハッカスプレーとキンカンがフル稼働でした。痒みから逃れるように、続いて二十一番・観音寺へ。お参りを済ませるとちょうど正午。お昼はお寺も休憩に入るので、その間に移動して先に二十三番へ向かうことにしました。

 二十三番・音楽寺へは大通りを通らず、敢えて険しい江戸巡礼古道を選択。より巡礼感を味わおうと思ったのですが、狭くて暗い藪の道、こんなとこかおりんに歩かせて不味かったかしらと不安を感じていると、クモの巣に喚きながらもぐんぐん進む逞しいかおりんがそこにはいました。急坂を抜けた先は明るく開けた広葉樹の森。メープルの森というの名前の通り、穏やかな楓の並木道が続いていてその終点にようやく音楽寺が。この日一番の難所を越えほっと安堵すると急に空腹が襲ってきました。食堂は近くに無いので、飛ばした二十二番・童子堂へそのまま向かいます。
  
 童子堂を後にすると、さすがのかおりんもお腹が空いたご様子。時刻は午後2時、狙っていたイタリアンレストランはランチタイムが2時半まで。すかさずかおりんお店に連絡を入れ、必ず2時半までに辿り着こうぞと力強く私を鼓舞。ここでも逞しいかおりんに先導してもらい、目的地を目指して足早に歩き始めました。
 お店にはギリギリセーフで到着、霧の武甲山を眺めながら絶品パスタに食らい付きます。息を吹き返した我々は残り2つの札所へ意気揚々と向かいました。それも束の間、法泉寺の116段の階段を見るなり一気に打ち砕かれ、腹ごなしには少々きつい後半開始となりました。

 高台から見える武甲山は横瀬から見上げた時よりも山頂が鋭く、ゴツゴツしたした岩肌が間近に眺められます。山頂を頭だとすると、子持山、大持山へと繋がる稜線は巨大なサメの体を横から見ているよう。訪れるたびに武甲山の違った一面に出会えるのも秩父旅の魅力です。
 その武甲山を横目に見ながら最後の札所・久昌寺へ。ずっと隠れていた太陽が顔を覗かせ、寺の池に反射してゆっくりと落日していく様子が印象的でした。

 二十五番まで終了し、再び荒川を渡って浦山口駅へ。武甲山のお膝元の駅なので天気が悪くても登山者で賑わっていました。来月登るには暑そうだなぁ・・・またかおりんに引っ張ってもらうことになりそうです。

フォトギャラリー

二十番・岩之上堂。吊るし飾りが風に揺られてくるくると回るのが印象的。

荒川に架かる秩父橋からスタート。旧秩父橋から新秩父橋を眺める。

我らが道しるべ。かおりんでも届かない!?

江戸巡礼古道は暗い切通から分け入ります。

朽ちた笹の葉で滑りやすい。

尾根まで出ると雰囲気の良い小径。ここはメープルの森。秩父はメープルシロップも有名なんですって。

オカトラノオが群生してました。

何度もクモの巣の犠牲になってくれたかおりん。逞しい!

十三権者の石仏。秩父巡礼の開拓者たちの像。

音楽寺で鐘突きにチャレンジ。

音楽寺の納経所にあった昔の武甲山。削られる前の貴重な姿!

童子堂へ向かうショートカット道。苔で滑る。

茅葺き屋根の童子堂・仁王門。

シャリバテの私の代わりに先にレストランへ駆けていくかおりん。頼もしい!

武甲山を一望できる素敵なイタリアン。

満腹後の階段は勘弁。法泉寺にて。

本日最後の札所へ。ヒーロー映画みたいなかおりん。

西側から見るとリッジ際立つ武甲山。次の次くらいの巡礼で登る予定です。

久昌寺の見所はこの池。町外れの静かな場所でした。

この日2度目の橋・久那橋を渡って終点の浦山口駅へ。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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