栂池自然園~金山沢(敗退)
- 投稿者
-
林 勇樹
大丸福岡天神店
- 日程
- 2020年03月24日 (火)~2020年03月24日 (火)
- メンバー
- 他1名
- 天候
- 雪
- コースタイム
- 栂池自然園(140分)2301m(20分)金山沢1950m登り返し地点(120分)栂池自然園(30分)栂池高原スキー場
- コース状況
- 金山沢内急斜面でシューティングクラックが容易に入り、雪崩を誘発。
栂池高原スキー場は下部までギリギリ滑れましたが、翌日には溶けてしまうほどの雪量ですので今後の復路はゴンドラになりそうです。
- 難易度
感想コメント
西高東低の冬型により、降雪&強風で栂池自然園からのスタートですでに視界不良の吹雪。
当初は小蓮華山の予定でしたが、これは早々に却下。船越の頭~金山沢に変更し、高度を上げていきますが、天候は悪くなる一方。2301mに到着した時点でほぼホワイトアウト。船越の頭は断念し、ここから金山沢を落とすことにします。
しかし360°視界がない中での滑走は、斜度があるのかないのか、自分が止まっているのか滑っているのかが全く分からず酩酊状態。上部セクションはただ高度を下げるので精一杯でした。
中間部に差し掛かると視界が少し良くなり、これでようやく楽しめるとルンゼに入り込んだ瞬間、足元から雪崩れました。破断面は30cmほど。幸い巻き込まれずに済みましたが、滑り面が露出し、新雪と旧雪の間が非常に脆い状態でした。
その後、デブリの上を騙し騙し滑っていき、隣の沢との合流点に差し掛かる直前、その隣の沢からものすごい雪煙が襲ってきました。今度は隣の沢が雪崩れたようです。
これらの光景を目の当たりにし、この沢を下るのは危険と判断し、栂池自然園へ引き返すことに決めました。
現在我々がいるのは金山沢内1950m。とりあえず上部にある池を目指してつぼ足で登り返します。
池付近まで登り返すと、なんとか危険地帯は脱出でき、安堵感が押し寄せてきました。
その後は栂池自然園までトラバースしながら引き返し、栂池高原スキー場まで林道を滑り無事生還できました。スキー場に戻ってきた頃に、ようやく陽が出てきました。
今回は反省すべき点だらけでしたが、無理に沢を滑らずに登り返したことがせめて良かった点でしょうか。
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