東海　花の山（54）　川上岳と位山を結ぶ天空遊歩道～サラサドウダン

位山（くらいやま・1529ｍ）と川上岳（かおれだけ・1625ｍ）は舟山と共に飛騨の三名山・三霊山と呼ばれ、飛騨川・宮川の分水嶺を形成します。中でも位山は巨石群が多く石神信仰が生まれ、山頂付近の天ノ岩戸伝説にまつわる天孫降臨の山として古くから信仰されてきました。位山には朝廷へ笏の木としてこの山のイチイを献上してきたことから由来し、日本200名山に選ばれています。一方の川上岳は日本300名山の一つで山頂からは笹の草原で成り立ち、御獄・乗鞍・北アルプス・白山と抜群の展望が得られます。
位山と川上岳間のなべづる尾根は位山の男神の心を射止めた川上岳の女神が通う道だったと伝えられ、今は天空遊歩道と名付けられている。天空遊歩道は公共交通機関で片道も可能ですが難しく、今回は車でアプローチしてダナ平からの往復でトライしてみました。ダナ平からは天ノ岩戸へ向かう巨石群登山道で見所いっぱいで巨石にはすべてに名前が記されていますが、由来はわかりません。位山山頂部は細長い台地のピークで一体はこの時期はサラサドウダンの群生が見られるはずだったが、少し遅く、散った木が多い。その変わり、今日は快晴で展望所からはまだ雪が残る白山がくっきり見えます。天空遊歩道は危険箇所はないものの名前とはうらはらに片道7.7ｋｍ、９つのピークを超えていきます。杉・ブナの樹林帯もあれば、鞍部は背の高い笹の道の繰り返し、たまに見える山の展望を見ては立ち止まり、一休みしながら、長い長いと思った割には行きは川上岳まで早く着いた感じですが、帰りはバテ気味か？日射病か？スピードが鈍化、川上岳⇒位山の方が辛いかもしれません。位山まで戻ってきたら、今日のご褒美・御神水へ。こんなに冷たく、気持ちの良い水は久しぶりで、熱くなった体も癒されました。