厳冬期 小同心クラック~横岳~硫黄岳
- 投稿者
-
日下部 友哉
横浜西口店
- 日程
- 2022年02月03日 (木)~2022年02月03日 (木)
- メンバー
- 池袋西口店 高谷
横浜西口店 日下部
- 天候
- 曇り晴れ
- コースタイム
- 美濃戸口(40)美濃戸山荘(80)赤岳鉱泉(100)大同心基部(45)小同心基部(225)横岳(35)硫黄岳(65)赤岳鉱泉(90)美濃戸口
・行動時間:11時間20分+休憩
・累積標高:+1890m、-1900m
・歩行距離:約19.1km
- コース状況
- ・大同心基部〜小同心基部のトラバースはトレースなし。
・小同心クラックは岩に雪が着き、手足ともに難儀した。
・横岳奥ノ院からは岩場のトラバースあり。
・赤岩の頭から赤岳鉱泉への上部のトレースは消えていた。
◾️気温
終始-10℃
横岳辺りは-15℃あったかも。
風は稜線で約20m/s予報。硫黄岳周辺は瞬間風速は30m/s以上あったかも(体が浮いた)。
- 難易度
感想コメント
先週に引き継ぎまたまた八ヶ岳南部ですが、今回は冬季アルパインクライミングに初挑戦。厳冬期日帰り小同心クラック。
5:30頃美濃口をスタートして、赤岳鉱泉に7:30頃到着。上部の山々は曇って見えない…この後本当に晴れるのか…ハーネスやらアイゼン・ピッケルやら準備してまずは大同心沢から大同心稜で大同心基部へ。トレースはしっかりありましたがなかなかの急登で息が上がります。そして大同心基部から小同心基部へはトレースなし。嫌らしいトラバースを緊張しながら通過します。いよいよここからクライミング。ロープ出したりとセットしている間に晴れてきました!大迫力の大同心が真横に!そしていよいよクライムオン!先輩にリードしてもらいます。するする登って行きます。日々クライミングをしている人は体の動きが違います。ビレイ中は太陽が出てくれたのでいくらかマシでしたが冷たい風が吹き付けてくるので結構体が冷えます。雪の着いた小さな岩にアイゼンの刃を掛け、ホールドは雪で結構埋まっていて手もしっかり掴めそうなところを探して…慣れないことをしているのもありますが、手先・足先が冷えて力が入りにくくなったりとなかなかてこずり時間かかってしまいご迷惑おかけしました。細かくピッチを切ってもらってましたが、チムニー、ハングしているところ、小同心の頭への最後の登り、というか全部難しかったです(クライミング能力不足…)。さすがに小同心クラックを登っている最中はカメラを出してる余裕がなかったので写真ありません。こういう時はコンデジでもあれば少しは写真撮れるかなぁ…
小同心クラックをなんとか越え横岳奥ノ院に到着。赤岳、阿弥陀岳、富士山も少し見えていました。そして風強い…ハーネスなど外して硫黄岳経由で下山。奥ノ院から硫黄岳方面は奥ノ院からすぐのところでトラバースするところあるので慎重に。
硫黄岳周辺は爆風で体が持っていかれるほど。腰を曲げ低姿勢で進む、時折耐風姿勢。赤岩の頭からは前日降雪があったのか、強風で雪が運ばれたのかトレースが消えていて埋まりながら赤岳鉱泉へ。最後の最後で体力奪われる…やっと赤岳鉱泉に着いて、そして美濃戸口へはヘッデン下山になってしまいました。
今までの山行の中で一番疲れたんじゃないかってくらい疲労しました。次はもうちょっと難易度優しいところでお願いします(笑)。
■レイヤリング
TOPS:美濃戸口~赤岳鉱泉は①②③、上部は①②③④
①ドライレイヤー ノースリーブ
②メリノ200g/m2 フーディ
③PolartecAlphaDirect フーディ
④ハードシェルジャケット
BOTTOMS:温度調節はベンチレーションのみ。
①ドライレイヤー タイツ
②帝人Octa3/4パンツ
②ハードシェルパンツ
GLOVES:美濃戸口~赤岳鉱泉①②、上部①③④
①薄手メリノウールインナーグローブ
②ウィンターテムレス02
③プリマロフト中綿入りグローブ
④防水オーバーグローブ
■当日天気図:【気象庁 過去の天気図】参照
2022年2月3日9時
2022年2月3日15時
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。