愛媛県 四国の山 11 石鎚山脈縦走 瓶ヶ森(1897m)~笹ヶ峰(1859m)

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投稿者
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店 店舗詳細をみる
日程
2022年04月20日 (水)~2022年04月21日 (木)
メンバー
高知大丸店 戸田
天候
晴/曇/雨
コースタイム
【1日目】
西ノ川登山口→(120分)台ヶ森→(60分)瓶ヶ森→(35分)西黒森→(60分)自念子ノ頭→(40分)東黒森→(20分)伊予冨士→(120分)寒風山→(90分)丸山荘

【2日目】
丸山荘→(40分)笹ヶ峰→(30分)丸山荘→(40分)下津池登山口
コース状況
【気象】
1日目
西ノ川登山口(標高433m) 8:50時点 19℃ 無風
瓶ヶ森(標高1897m) 11:50時点 15℃ 微風
寒風山(1763m) 17:00時点 10℃ 微風

基本は晴れていましたが雲がかかる時間もあり、日が当たらないと休憩中は寒さを感じました。

2日目
丸山荘(標高1524m) 7:30時点 5℃ 5~7m/s
笹ヶ峰(1859m) 8:10時点 4℃ 12~15m/s

前日から比べると山荘の外に出た時から風は強くなっていましたが、笹ヶ峰の頂上まで行くと暴風雨になり、体がゆすられるほどの強さでした。
縦走の継続は諦め下山。

【服装】
トップ
・150メリノウール半袖Tシャツ
・ドライナミックノースリーブ
・レインジャケット
・薄手ダウンジャケット
ボトム
・化繊ハーフパンツ
・レインパンツ
・薄手ダウンパンツ

行動中はちょうど良かったですが、日が陰ったり風が吹くと寒さを感じました。
夜は全てを着こんでもまだ少し寒いくらい。

ルートのかなりの部分に渡って笹藪が繁茂しており、ハーフパンツで行ったことを後悔しました。
ふくらはぎが傷だらけになり、下山後の温泉でだいぶ沁みることに・・・。
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

東の皿ヶ嶺から西の黒滝山まで伸びる東西50kmほどの石鎚山脈、その核心部を縦走してきました。

石鎚山(天狗岳)は登ったことがあったので、今回は省いてアクセスの良い西ノ川登山口から瓶ヶ森へ向かうスタート。
JR予讃線・伊予西条駅に車を置き、せとうちバスの始発で西ノ川まで行くつもりだったのですが、時刻表が変更されていたのか、事前に調べた時間より1時間ほど遅い出発となり、登り始めが遅くなってしまいました。
焦りました。

西ノ川から瓶ヶ森に上がる登山道は、最短のものでもコースタイム5時間弱ほどかかる長丁場。しかしかかる時間よりは、標高差が1464mもあることの方がこたえます。
あえいで頂上まで行くと、素晴らしい景色が広がっていました。
広い頂上、360°さえぎるもののない眺望、西へと延びるスカイライン。
苦労が報われる瞬間はいつでもどこでも最高です。

先は長いので、10分ほどの休憩をはさみ、西黒森へ。
せっかく登ったのに200m以上下ります。
石鎚山脈縦走の特徴の一つに、このアップダウンの激しさがあります。
西黒森には、鞍部からまた200m登らなければなりません。
頂上へは、メイントレイルから外れてかなりの急傾斜を40mほど上がると着きます。あまり登られていないのか笹藪がやや鬱陶しい。省いても良かったかもしれません。

登って下りてを繰り返し、自念子ノ頭、西黒森、伊予富士へ歩みを進めていくと、早々にフィジカルの限界がきました。西黒森のあたりですでに左膝の腸脛靭帯炎が酷くなってきており、ペースがガタ落ち。
伊予富士に向かう稜線の美しさに少し癒されましたが、頂上から望む笹ヶ峰の遠さに気落ちを隠せません。
桑瀬峠までを重い足取りで下り、寒風山までまた登る。
寒風山まで来るとだいぶ笹ヶ峰が近く感じるのが救いです。
翌日が悪天候なのは確定なので、頂上でビバークしたい気持ちをこらえ、笹ヶ峰まで急ぎます。

丸山荘へと下る分岐まで辿り着き、笹ヶ峰のピークを踏んでから下るか少し迷いましたが、時間も遅く、何より膝の痛みから早く解放されたくて丸山荘へ直行。
テント場の受付をするのにあまり遅く着くのは良くないと思って急いでいたのに、山荘に着くと「休業」の張り紙が…。
とはいえ、避難小屋を解放しているからそこを使っていいとの記載があったので、ありがたく使わせてもらいました。
誰もおらず、貸切の小屋。快適です。
天気が荒れる明日の日程を地図を見ながら考えてる内に、疲労のせいか寝落ち。
よく寝れました。

翌日、小屋の外に出てみると風が強まっていました。
雨こそ降っていませんでしたが、いずれ降り始める予報ではありました。エスケープルートまで行くのに、稜線に出てまだ3時間ほどは歩かなければなりません・・・。
憂鬱な気分でいると、たまたま早朝から小屋まで上がってきている登山者の方がおり、天気が悪いので笹ヶ峰を往復して下津池登山口に下りるということで、良ければ車に乗っていきますかと提案してくださいました。
私も笹ヶ峰はまだピークまで行っていなかったので、お言葉に甘えさせていただき、同行した上で一緒に下山することに。

笹ヶ峰の稜線まで出るとかなりの風。風速10m/sは軽く超える強さでした。雨も降ってきています。
こんな中歩くことがなくなって良かったと胸を撫でおろしました。
その後、無事に下津池登山口まで下り、同行の登山者の方の車で伊予西条駅まで送っていただいて終了。感謝に堪えません。

四国の縦走は、あるいはアルプスより難しい面があります。
いい経験となりました。

【1日目】
移動距離 19.8km
累積標高 上り 2943m 下り 1849m

【2日目】
移動距離 6.5km
累積標高 上り 335m 下り 878m

フォトギャラリー

幻想的な稜線。

スタートはここ。

テラノバ・クェーサー30のショルダーハーネスにフォールディングストックを付けれるように手を加えました。

東ノ川登山口から本格的な登り。

沢筋には少しだけ雪が残っていました。通過には問題なし。

稜線が近くなってきました。

きれいな避難小屋。最近建て替えられたようです。

水場もあります。

瓶ヶ森到着。

不動明王が祀られています。

最高の頂上。これは何度も行きたくなりますね!

名残惜しいですが縦走に。道は長い。

2つ目のピーク、西黒森。

3つ目のピーク、自念子ノ頭。

4つ目のピーク、東黒森。

伊予富士に向かう稜線は見とれます。空に上がっていくような感覚。

5つ目のピーク、伊予富士。この辺で少し雨が降りました。

6つ目のピーク、寒風山。

2日目に登った7つ目のピーク、笹ヶ峰。今回の縦走はここまで。

全装備。意外と重くなってしまいました。パッキングウェイトで6.7kg。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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