愛媛県 石鎚山北壁 『鷲尾ルート』 オールフリー

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投稿者
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店 店舗詳細をみる
日程
2022年10月20日 (木)~2022年10月20日 (木)
メンバー
高知大丸店 戸田
コマーシャルモール博多店 唐嶋
天候
晴れ
コースタイム
土小屋駐車場→(90分)三ノ鎖小屋→(15分)鷲尾ルート取り付き→(90分)稜線→(30分)鷲尾ルート取り付き→(60分)土小屋駐車場
コース状況
三ノ鎖小屋までは一般登山道なので悪場なし。
三ノ鎖小屋からルート取り付きまでは悪場のトラバース。
滑落すると命に係わる箇所もあるので慎重に。

【気象】
土小屋登山口(標高1493m) 8:30時点 5℃ 無風
天狗岳(標高1982m) 12:00時点 10℃ 無風

【服装】
トップ
・薄手ダウンジャケット
・薄手フリースプルオーバー
・ウィンドシェル
・150メリノ半袖Tシャツ
・ドライナミックノースリーブ
ボトム
・化繊薄手パンツ

アプローチは速足で歩いたのでTシャツ。
登る際はウィンドシェルを着たがビレイ中は寒かったのでダウンジャケットを着用。
フリースは着る機会がなかった。
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感想コメント

初夏に登って以来の石鎚山北壁。
今回は九州からビレイパートナーが来てくれて、『鷲尾ルート』を登ることになりました。
北壁の例に漏れず、エイドセクションがあるルートではありますが、フリーでも問題なさそう。日が当たらない北壁の寒さが気になるところです。

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『鷲尾ルート』 ※()は体感のフリーグレード

1P目 Ⅳ (5.10a) 唐嶋リード OS
レリーフから登りだして、小ハングまで。
まっすぐ上がれればいいのだが、実際は右に左にラインが蛇行し、リードはかなりルートファインディングに時間をかけていた。
ロープの流れに気を遣う。
気温がまだ低く、手がかじかんで最初はかなり辛かった。
小ハング下の錆びたリングボルト2本とペツル1本を繋げて終了点。

2P目 A2 (5.10d) 戸田リード OS
出合頭の小ハングをやや右から登る。
ホールドはかかりが良いガバだがフレーク状で、動いていて壊れそう。
メンタルにくる。
ハングを抜けてからはホールドさえ見つかれば問題ない。
4mほどで終了点。
3P目と繋げることもできたがロープの流れを考慮してピッチを切る。
謎の自作ハンガーと錆びたRCCボルトを繋げて終了点。


3P目 Ⅳ (5.10b) 戸田リード OS
コーナーを登っていくが、出始めにスラブ部分に移るところがやや悪く、実質そこでグレードが出ている。後半は慎重に登れば見た目ほど悪くはない。
稜線に抜けた先に転がっているクマ程度の大きさの岩の下にカムを4つ突っ込んで終了点を作成。使用サイズは、4番、3番、1番、0.75番。

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下降について。
前回と同じく、『トイルート』の大凹角から下降。
ピナクルにロープを引っかけ、60mロープ×2で2回。

プロテクションについて。
錆びたハーケンやリングボルト、RCCボルトがほとんど。
稀にスタッドアンカーがあります。
カムは1セット持っていきましたが、稜線を抜けたあとの終了点作成に持って行っただけで中間支点としては使用せず。
クイックドローはアルパインドロー併せて15本程度あると安心。


日本のアルパインルート的な1P目で始まり、2P目でパワーのいるハング越えときて、バランスクライミングの3P目で終わり。
多彩な内容で楽しいルートでした。
前回登った『ダイレクトルート』よりはフリーで登りやすいのもおすすめポイントです。

今回は紅葉も楽しめて、最高の天気にも恵まれて、いいクライミングになりました。

フォトギャラリー

快晴の石鎚。紅葉は終わりかけ。

いやいやそれでも下は綺麗。

日陰には霜が。

三ノ鎖小屋から取り付きにトラバース。

『鷲尾ルート』は慰霊レリーフから。

緊張の面持ちの唐嶋くん。

奮闘しています。

1P目がフォローの私は寒さとの勝負でした。

バックの紅葉が見事!

さて核心の2P目、小ハング。

意を決してフレークを握り込み抜ける。

唐嶋くんもシャウトしながらフォロー。

3P目、空に向かって登る。

いい高度感。

稜線に抜けました。

支点はカム4つで作成。

懸垂ポイントに移動。裸足が気持ちいい。

登山者が往来する中準備するので気を遣いました。

実は恐怖の懸垂下降。ここに下りるのが恐怖。

さらば石鎚。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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