甲斐駒ケ岳 スーパー赤蜘蛛
- 投稿者
-
高野 優
池袋西口店
- 日程
- 2015年10月30日 (金)~2015年10月30日 (金)
- メンバー
- 高野 他1名
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 八合目岩小屋~(1:00)~スーパー赤蜘蛛取付き~(6:00)~終了点~(0:30)~八合目岩小屋
~(3:00)~竹宇神社
- コース状況
- 岩の状態、気温、共にベストコンディション。
感想コメント
ヨセミテでグレードの優しいクラックを登り込み、カムでのプロテクション技術に信頼をおけるようになったので、スーパー赤蜘蛛にトライすることにしました。
パートナーは最近フーリークライミングはやっていないとの事だったので、全ピッチリード・オンサイトトライでやらせて頂きました。
シングルロープ+ハーフロープ、計2本使用しました。
セカンドはシングルのメインロープでユマーリング、万が一の敗退と荷揚げ用でハーフロープをバックロープとして用いて登りました。このシステムは登りに集中できて良かったと思います。
パートナーはビルの窓拭き業者なので、ユマーリングはお手の物です。
1ピッチ目(20m):ハングからフェース。フェースはクラックを上手く使いながら登ります。
2ピッチ目(45m):気持ちの良いコーナークラック。
3ピッチ目(55m):クラックからハングを超えて大テラスまで。
ハング下は正規のラインより左から巻き、ハング下へ。
4ピッチ目(20m):凹角からメインのクラックの取付きまで。
5ピッチ目(40m):核心ピッチ。ボルトラダーのすぐ右のクラックから25m付近で左のフィンガー
クラックに移る。下部は快適なハンド、後半、左にあるスーパークラックへ
移るフェースのセクションと終了点直下のキャメロット0.5番サイズの
フィンガーが核心。
6ピッチ目(30m):5ピッチ目から続く、フィンガーから始まり徐々にクラックが広くなる。
後半はキャメロット2番サイズのクラックが続く最高のピッチ。
最後がやや悪い。
7ピッチ目(55m):正規ラインのフェースよりも左から登ってしまい(登りやすそうだったため)、
少々木登り、土に爪をめり込ませてホールドにするクライミングとなる。
8ピッチ目(20m):良く踏まれた登路を終了点の岩小屋まで。
このルートのハイライトである70mのクラックは噂に違わぬ素晴らしいクラックでした。
特に上部30mのスーパークラックはハンドジャムが良く決まり、最高でした。
下部のクラックは終了点直下のフィンガークラックでテンションが入りましたが、プロテクションも良好で、思い切りの良いトライができました。
ゲレンデではなく、いわゆる本チャンでのクライミングを久しぶりに行い、グレードはともかく、長いアプローチ、下山も含めて非常に充実しました。
やはり自分は山が好きだなと改めて感じました。
ギア:キャメロット0.3~2 2セット
3 1個
ナッツ 小~中 1セット
クイックドロー 12本(内アルパインクイックドロー7本)
(6ピッチ目は1番、2番各3個あると良い。2セットでは少々ランナウトする。)
フォトギャラリー
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。