北穂・滝谷第四尾根+前穂北尾根
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2012年08月29日 (水)~2012年08月31日 (金)
- メンバー
- 天候
- 29日晴れ・30日雨のち曇・31日晴れ
- コースタイム
- 29日 上高地08:20~徳沢~横尾~涸沢12:35
30日 涸沢07:35~5.6のコル08:30~前穂北尾根~前穂高岳10:00~奥穂高岳~ザイテングラート~涸沢13:00
31日 涸沢03:00~北穂高岳04:30~C沢左俣下降開始05:00~滝谷第四尾根取付(スノーコル)6:15~稜線11:00~最低のコル~涸沢12:00~テント撤収~涸沢12:30~横尾~徳沢~上高地16:45
- コース状況
- 太陽の当たりにくい滝谷第四尾根は濡れるとなかなか乾かない。非常によく滑る。
- 難易度
感想コメント
「岩の墓場」とか「飛ぶ鳥も通わぬ」と噂される北穂高岳・滝谷
しかし、その噂は本当でした。
29日【涸沢まで入山】
ほとんど休憩しないで歩いた結果、上高地~涸沢間を4時間15分。
ハイペース&重装備にも関わらず息切れしない枝中さん、さすがです。
涸沢小屋で神戸本店でアルバイトをしているIさんと遭遇。
31日に滝谷に一緒に行くことになりました。
30日 【前穂高岳北尾根】
朝まで雨が降っていたため、滝谷は諦めて前穂高岳北尾根へ。
ロープを出す個所は無く、登山靴のまま登れました。
しかし、落ちたら助からないルートなので油断は禁物です。
31日 【北穂高岳滝谷 第四尾根】
滝谷の中では最大の長さを誇る第四尾根。京都医大パーティーによって初登されたのは約80年前の1932年7月。
当時の滝谷では初登争いが繰り広げられる半面、死亡事故も絶えなかったそうです。
第四尾根取付のスノーコルまではC沢左俣を下降。急傾斜で不安定なガレ場をクライムダウンも交えて下降するのは結構大変でした。
残置ピトンはほとんどがボロボロです。ビレイポイントの補強やランナーとして、カムやナッツなどのプロテクションは必須です。
ツルムを懸垂下降してからの最後の2ピッチは岩質も安定していて、とても快適なクライミングが出来ます。
登りながら気付いたのですが、枝中さん、Iさん、私はみんな1987年生まれ。
24歳~25歳の若年チームで滝谷第四尾根を登れたことが非常に嬉しかったです。
最近、山で若い山ヤはよく見かけますが、若いアルパインクライマーを見かけることは少ないです。
もっとアルパインクライミングをやる若いクライマーが増えれば良いなと感じました。
フォトギャラリー
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