鍋を担いで夏の白馬岳へ
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2012年08月29日 (水)~2012年08月30日 (木)
- メンバー
- 天候
- ■1日目 晴れ後霧雨 ■2日目 稜線は晴れ 下りると曇り
- コースタイム
- 1日目 猿倉荘<1:00>白馬尻小屋<2:30>葱平<2:00>白馬岳頂上宿舎
2日目 白馬岳頂上宿舎<0:30>白馬岳<1:30>小蓮華山<1:40>白馬大池<2:30>栂池
- コース状況
- ■猿倉→白馬尻
緩やか。とくに危険箇所はない。
■白馬尻→<大雪渓>→白馬岳
雪渓はだいぶ融けて小さくなっている。
ときどき、落石の音がするので上部を注視して、耳を澄ませておくこと。
※雪渓の上では石は音もなく落ちてきます
雪渓の下は冷たい水がゴウゴウと流れている。崩れそうなところには近寄らないこと。
雪渓から上は秋道。ここも落石注意の箇所多数。
石が落ちてきそうなところでは立ち止まったり休憩したりしないこと。
■白馬岳→小蓮華岳→白馬大池
白馬岳直下は少し急な崖があるが、後は快適な稜線歩き。
■白馬大池→白馬乗鞍岳→天狗原→栂池
白馬乗鞍岳から天狗原はかなり急な岩場。スリップや道迷いに注意。
★白馬岳頂上宿舎のテント場(1張500円)
30張ぐらい張れそう。地面がものすごく硬くペグが刺さりにくいです。
※私はペグを2本ダメにしました。
水は無料。
- 難易度
感想コメント
各務原店大渕氏と夏に山に行こう!と計画していて、まったりと白馬岳がいいね~、ということに。
ルートは猿倉→大雪渓→白馬岳頂上宿舎テント泊→白馬岳→小蓮華岳→白馬大池→栂池の1泊2日のクラシックルート。
それほどしんどい山でもないので、鍋と高級飛騨牛を担いで登って豪華すき焼きをやるかぁ、ということにしました。
途中、雪渓の雪で肉やビールを冷やしながら登れるし一石二鳥だね、と夢が膨らみます。
■1日目(8/29)
朝、天気がよくて猿倉の駐車場から見上げる白馬岳はとてもきれい。やる気が出てきます。
ただ、荷物が重い…。テント泊装備に加えて鍋、野菜、割り下、うどんが積み込まれているからなぁ。普通より2~3kg重い感じです。
やはり8月も終わりとあって、大雪渓はだいぶ雪が融けています。
1時間ぐらいしか雪の上を歩けませんでした。
ときどき、近くの崖からガランガランと音を立てて岩が崩れてきたりするので、耳を澄ませて、上部を注視しながら登らないといけません。
雪渓が切れると秋道を登ります。
これがなかなかキツイ。
斜面が急な上に、落石の危険が多く「キケン」「ここで休むな」「落石注意」「止まるな」の看板のオンパレード。
おまけに途中で雲って霧雨が降ってきたりしてかなり疲れました。
ただ、雪渓上部のお花はとてもきれい。
花の最盛期は過ぎていますが、ミヤマキンポウゲ、シロウマタンポポ、ミソガワソウ、ウサギギク、クルマユリ、トリカブト。癒されます。
コースタイムをかなりオーバーして白馬岳頂上宿舎に到着。
残念ながらガスっていてほとんど眺望はなく。
テントを張って、さっそくすき焼きです。
がんばって担いできた甲斐があって、かなりおいしかった。
やはりだいぶ疲れていたのか、その日は18時には寝てしまっていました。
■2日目(8/30)
翌朝、雲ってはいますが天気は悪くなさそう。
テントを撤収して6時半に出発。
まずは白馬岳へ。
雲海がとてもきれい。白馬三山が雲海の上にちょこんと頭を出しています。
その奥には剱岳、立山、槍ヶ岳も見えました。そして富士山も。
そして、日本海も見えました!海が見える山は好きです。
白馬岳から小蓮華岳への稜線はずっと歩きたかった道。
NHKの「坂の上の雲」のエンディングの映像で流れていた道で、ずっと気になっていました。
この稜線は最高に気持ちいいね。
大きなアップダウンがありません。
緩やかに、優美なカーブを描きながら流れるように続いています。
写真ばかり撮っていて、なかなかペースが上がらず。
天気のいいときにここを歩けてよかった。
左手には雪倉岳と日本海に続く栂海(つがみ)新道が見えます。
栂海新道は近いうちに歩きたい。
白馬大池もなかなかステキなところです。
山の上にこんな大きな池があるのは不思議な感じ。
大池から白馬乗鞍岳へ少し登り返して、乗鞍岳から天狗原へはかなり急な岩場の下り。
この下りがけっこう疲れました。
天狗原からはゆるやかな下りを栂池まで。
栂池で食べたソフトクリームがおいしかった。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。