越沢バットレス、新たなる挑戦!
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2012年11月25日 (日)~2012年11月25日 (日)
- メンバー
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 取付き〜(左ルート)〜終了点 180分
- コース状況
- 前々日に降った雨の影響か、1ピッチ目は若干濡れている所もありましたがおおむね乾いていて快適です。
- 難易度
感想コメント
先月の一ノ倉南稜の興奮もすっかりおさまりつつある最近、
「だめだ、登りたい!いや、攀じりたい!」そんな衝動にかられ冬も深まる11月末ですが、またもや越沢バットレスに行ってきました。
11月の三連休の最終日、最高の天気のもと爽快なクライミングを楽しむことができました。
今回は越沢に来た時に最初に登った「左ルート(Ⅳ)」を違うメンバーで登ります。前回は未経験だった私ですが、今回は経験者ということもあり、3ピッチあるルート全てをリードで登るという課題を自分に課してみました。
今までで身につけた経験を存分に発揮できたクライミングになりました。
1ピッチ目
先行する別パーティが切りよくなるまで少し待ち、登攀開始です。
相変わらず下から見るとホールドが豊富に見えますが、取り付いてみると思いのほか悪い…
頼りになるのかならないのか分からないようなハーケンやリングボルトにランニングビレイを取り、じわりじわりと登ります。
2ピッチ目
各ピッチの終了点は明確にそれと分かるピカピカのボルトが打ってあるので分かりやすい!
前回同様、第二スラブの基部でピッチを切ります。
(本来は第二スラブを2〜3m登った所にテラスがあり、そこを2ピッチ目の終了点とするようです。ボルトも3つ打ってあります)
2ピッチ目のクライミングは苦戦することもなく、すんなり登れました。
3ピッチ目
さあ、今回のメインディッシュ、「第二スラブ」です。
その圧倒的な存在感、威圧感、ホールドの少なさ、どれをとっても「怖い」の一言!
前回は深沢さんにリードしてもらったのでそれほど恐怖感はありませんでしたが、今回は自分がリード。
道は自分で切り開くものと言い聞かせ、ゆっくりと確実に登っていきます。
2m程の幅のスラブの中央を登り、途中から左側のコーナーにかじりつきます。
この高度感の中、アンダーで必死にこらえながらのクライミングはかなりエキサイティングでした!!!
手がかりはもとより、このピッチはいかに足を信じられるかが鍵になりそうです。
終了〜懸垂下降
全てのピッチをリードで登り、後は懸垂下降で下るだけ。
ただし油断は禁物です。楽しくて楽な懸垂下降は、裏を返せば危険要素でのみ構成されているからです。
慎重な懸垂セットを構築し、ロープ投下、懸垂下降開始!
2ピッチ分を下ればそこはようやく転んでもいい地面にたどり着きます(笑)。
全てを終え、駐車場に着いたのはすっかり日も暮れた頃でした。
ゲレンデとはいえ、圧倒的な威圧感の中、自分の持てる力を全て出し切らないと登れない「越沢バットレス」
また暖かくなったら訪れたいと思います!
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