武奈ヶ岳(八淵の滝コース)敗北

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2013年01月25日 (金)~2013年01月25日 (金)
メンバー
天候
晴れ
コースタイム
ガリバー青少年旅行村-(45分)-大摺鉢-(125分)-オガサカ分岐-(90分)-大摺鉢-(35分)-ガリバー青少年旅行村
コース状況
谷の間を抜けるコースで日が差し込みにくいため、雪が深かったです。大摺鉢の先の七遍返しと呼ばれる滝の付近までは膝下くらいの積雪があり、体力を消耗させられます。七遍返しから先は太ももくらい、場所によっては腰まで雪に埋もれることもありました。
ワカンを使うとだいぶ沈みにくくなりましたが、急斜面のトラバースや岩と岩の間に雪がふんわり積もった場所では、雪を踏み抜き、やはり腰くらいまで埋まってしまいました。特に、沢沿いの岩場を通過する際には、雪を踏み抜いて転落する恐れもあるので、慎重に通過する必要があります。今回はアイゼンの出番はありませんでした。
また、無雪期には問題なく分かる道も、ほとんど雪の下に埋もれてしまっているので、ルートファインディングの技術も必要です。時間も、無雪期の倍以上かかるので、十分に余裕を持った計画が必要です。
難易度
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感想コメント

無雪期に訪れているコースなので、地形の記憶を辿って行けると思っていただけに、途中敗退はとても悔しかったです。オガサカ分岐の先で道が分からなくなって、しばらく付近をウロウロしていましたが、体力も消耗しており、時間的にも余裕がなくなってきたので、引き返さざるをえませんでした。
武奈ヶ岳山頂はおろか、予備の目標であった八雲ヶ原にも辿りつけなかったので、更なるレベルアップが必要であると痛感しました。
しかし、やはりこの山は静かで美しい。ぜひまた来たいと思いました。

フォトギャラリー

ガリバー青少年旅行村。レクリエーション施設ですが、冬期は閉村しています。ここより少し下の登山者専用駐車場に車を停めます。

林道も結構雪が積もっています。

この付近で20~30cmの積雪があり、足をとられて息が切れます。

八淵の滝のメイン、大摺鉢です。滑らないように、渡渉には注意が必要です。

雪が深くなってきました。トレースはありませんでした。

この斜面のトラバースは、太ももくらいのラッセルになります。

七遍返しと呼ばれる小さな滝。

橋を渡る時も、転倒・転落に注意しましょう。

沢の左岸(向かって右側)を登っていきます。

雪を踏み抜くと沢に落ちます。雪に隠れている鎖を頼りに、なるべく右の岩の壁伝いに歩きましょう。それでも、時に雪を踏み抜いて腰まで埋まることも。

岩の間を通過する時も、雪を踏み抜いたり凍った岩で滑ったりと、悪戦苦闘します。

オガサカ分岐です。オガサカ道に進んでみましたが、すぐに道が分からなくなりました。

かつて通ったことのある、八雲ヶ原方面への道へ進みます。しかし、こちらもこの先で道が分からなくなり、ウロウロしているうちに時間もなくなり、引き返すことに。

上が、行きに付けたワカン無しの足跡。下が、帰りに付けたワカンありの足跡。後者の方が、足跡が浅いのがお分かりでしょうか?それでも埋もれる箇所もありましたが・・・。

行きに自分が付けた足跡を辿って下山します。帰りはワカン様様でした。

行きとは違う道で下山する予定でしたし、ラッセルしながら、「ここをまた通りたくはないなぁ。」と思っていたので、それが現実になって、卑屈になりそうでした。

沢沿いの道は、転落に注意しましょう。

水の中で凍りついた植物。でも強く生きています。僕もこうありたい。

大摺鉢まで戻ってきました。水釜が美しいこの場所は、落ち着きます。

何とか無事、帰村。そのうちまた、戻ってきますよ。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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