冬の丹沢主脈縦走/神奈川県【丹沢山域】
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2014年02月24日 (月)~2014年02月25日 (火)
- メンバー
- 天候
- 1日目/曇り、2日目/晴れ
- コースタイム
- 大倉登山口
【1日目/大倉登山口~みやま山荘】
大倉⇒(75分)駒止茶屋⇒(110分)尊仏山荘・塔ノ岳⇒(55分)みやま山荘・丹沢山
【2日目/みやま山荘~青根下山】
みやま山荘⇒(105分)蛭ヶ岳⇒(110分)姫次⇒(30分)八丁坂ノ頭⇒(35分)別コースとの分岐合流点⇒(35分)東野バス停
※歩行時間のみ表記。
- コース状況
- 今年の積雪量は現地の山小屋の方のお話情報でも十数年ぶりなど表現されるほど、かなり丹沢山域でも特別な年のようです。
コース上にはトレースがしっかりと踏まれており、丹沢表側の状況は雪の後でもかなり入山された様子でした。
逆に蛭ヶ岳より北側はトレースはありましたが、表側ほど雪の締まりが弱く、つぼ足だと踏み沈みが多数あり、最低わかんがあれば歩行は楽になりそうな状況でした。
今後さらなる入山者で、踏み込みもしっかりとなされると思います。
八丁坂ノ頭から青根に下る尾根で一カ所だけ沢筋に誤って下ってしまうトレースが残されており入山される方はご注意でした。
- 難易度
感想コメント
今回のテーマは『冬の丹沢の山小屋に泊まってみる』編です。
自分でテーマ設定して山を歩くのは目的意識も高まり面白いです。
今年は大雪が続き丹沢の状況もお店にご来店いただくお客様より評判を聞いており、去年の秋に縦走した時に「冬もぜひ歩いてみよう!」と決めていたので期待も大きかったです。
予想通り大倉尾根から沢山の雪があり、まるで違う山にでも来たのかと感じるくらい。
街では大変な思いでしたが、山登りをする人間にとっては歓迎材料も少しはあるもんですね。
夏時間より少し程度の時間は要しましたが、塔ノ岳までは雪山初挑戦の方でも安心して歩けるレベルです。
軽アイゼン(6本爪)で大丈夫ですが、8本~10本のアイゼンならよりグリップ力も上がり歩きやすさを実感しましたし、今度から丹沢でも前爪のあるアイゼンに変えようかと思いました。
日帰りならば塔ノ岳までか丹沢山まで足を伸ばしてピストン(往復)がベターですが、今回は丹沢山のみやま山荘さんにお世話になりました。
やっぱりゆったりした計画で山を歩くのは贅沢で幸せな休日の過ごし方です。
山小屋ではいつも星空を見ようとか御来光を見ようかと考えるのですが、冬の山小屋では寒がりな自分はいつも小屋に引っ込んでしまいます(笑)。
小屋はけっして大きくはないのですが凄く綺麗でご飯も美味しく、オススメの山小屋です。
翌日は蛭ヶ岳へ。
さすがにこちら側は雪の量もさらに多く、わかん・スノーシューの踏み後があって、その場所を選んで踏んでみてもツボ足歩行ではけっこう足を取られる場面が多かったです。
トレースはしっかり残っていましたが、主脈縦走から八丁坂ノ頭から青根方面に下る尾根(八丁坂コース)の途中で釜立沢へ向かってしまう間違ったトレースがありました。目印のテープもそちら方向に着いていたので初見だと間違いやすいポイントだと感じました。
幸い自分は途中不信に思いGPSで確認し引き返しましたが、ややこしく迷いやすい感じでした。
下山は青根に下り、みやま温泉に立ち寄りました。
町営温泉なので料金も安く、湯質もよく丹沢主脈のお帰りの際は是非おすすめ立ち寄り湯でした。
地図では吉備人出版から販売している『東丹沢』の地形図が詳細で便利です。藤沢店でも販売しておりますので、ご利用ください。
道迷いを防止するツールとしては
①コンパス…磁北偏差が出来るベースプレート型がいいです。
②地形図…行程時間やコース注意点、尾根の形状がビジュアルを通して確認できます。自分自身の歩くコースを知ることは登山では重要な要素です。
③GPS…スマートフォンのGPSアプリなども便利ですが、より詳細なデータ確認や衛星アンテナ感度などで有利ですし、携帯電話は非常連絡手段として可能なかぎりバッテリーを使わないのが鉄則です。
いくら低山といっても、実際ニュースにならないだけで丹沢でも滑落死亡事故・遭難が起きています。やはり山登りは自然に対して行う行為ですので、ツアー登山を利用する場合でも、各自が自立した登山者(何かあった時に対処できるレベル)になるのが大切だと感じます。
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。