山の辞典 : な行

ヌンチャク(ぬんちゃく)

ロッククライミングにおいて中間支点(ランニングビレー)をとるときに使用するあらかじめカラビナ2枚をソウンスリングで連結したもの。一方のカラビナはボルトハンガーにかけ、もう一方のカラビナにロープを通す。一般的にはナイロンや高強度ポリエチレン(ダイニーマやスペクトラといった素材商品名)をリング状に縫ったオープンスリングを更に両端のカラビナを入れる部分以外を縫い合わせたエクスプレススリングとカラビナ2枚で構成される。ロープを用いたロッククライミングでは、墜落時、支点とクライマーが受ける衝撃を吸収するのは主にクライミングロープとビレイデバイスである。このクライミングロープの性能を発揮するよう、ロープが極端に屈曲しないように中間支点には各種長さのクイックドローを使う。スリングやカラビナ自体に衝撃吸収機能はない。