山の辞典 : た行

低体温症(ていたいおんしょう)

外気温に関わらず、体の深部体温が2度程度下がるだけで起きる。登山では衣服を濡らし風に吹かれることで急激に体温が奪われる場合に多く起きる。鳥肌、手のかじかみ、震えは急激に熱収支が悪化したことに対する脳が起こす警告ととらえなくてはならない。防風・防寒・保温・加温・食料の摂取をすみやかに行う必要がある。アウトドア状況において低体温症に陥った場合は緊急に病院に搬送が必要となる。予兆を逃さず低体温症の予防が肝要である。