佐賀県 多良岳(996m)と経ヶ岳(1076m・佐賀県最高峰)オオキツネノカミソリを求めて~西野越群生地より~
- 投稿者
-
酒井 健
さいか屋藤沢店
- 日程
- 2014年07月28日 (月)~
- メンバー
- 福岡パルコ店 酒井
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 中山キャンプ場<50分>中山越<35分>経ケ岳<20分>平谷越<30分>中山越<70分>金泉寺<30分 西野越の群生地往復>金泉寺<20分>多良岳<40分 前岳往復>多良岳<60分>中山キャンプ場
- コース状況
- 中山越から経ヶ岳への稜線は急登で滑りやすいです。
経ヶ岳から平谷越へは鎖やロープが設置している岩場が多いので慎重に。
中山越から笹ヶ岳へは岩場が多く苔が付いて滑りやすくなっています。
多良岳から前岳往復は道も狭く足場も悪く所々ロープやハシゴもでてきます。
- 難易度
感想コメント
九州密着登山情報誌『のぼろ』に佐賀県と長崎県の県境に位置する“多良岳”の山行レポが掲載されていた。そして“オオキツネノカミソリ”の群生地があることを知ったのである。観たい。さらに調べると隣に“経ケ岳”がありしかも佐賀県最高峰とある。ということでこの2座に決定~。
今回の登山口は“中山キャンプ場”からスタートし、周遊して戻って来るルートである。
駐車場から右に進み林道を登って行く。側面には早速“ヤマジノホトトギス”がお出迎え。蛇行する林道をショートカットできるように登山道が整備されており、登り切ると“中山峠”に着く。
進路を右に取り登って行くと“頂上直登”と“平谷越”経由の分岐になる。やっぱり直登でしょ、ってことで分岐を左に。急登であり、岩場や鎖の設置などもあるがそんなに難しくはなくグイグイ登る。“平谷越”からの登山道と合流して左に上がると、佐賀県最高峰の“経ケ岳(1076m)”に着く。山頂には立派な標柱があり、そんなに広くないが展望もある。落ち着いて休憩したいところではあるが、夏の風物詩“虫の大合唱”により断念。そそくさと山頂を後にする。下りは“平谷越”経由で中山峠に戻った。
中山峠から今度は“金泉寺”に向かう。基本的にはトラバースなので起伏も少なく歩きやすい。木々に囲まれている登山道は多少なり涼しく感じる。途中に大きな岩壁があり、クライミングができそうなどと話をしていたら、足元に錆びて朽ち果てた“ハーケン”を発見。やっぱり。
道標に従い進むと、早速目的の“オオキツネノカミソリ”とご対面。進むにつれ、どんどん増えてくる。見下ろすと斜面にもオレンジ色が点在。足元の石が苔に覆われているのでよそ見をしていると滑りそうだ。慎重に足を置きながらひと登りした所で分岐になり、まずは“金泉寺”に下る。
金泉寺の横に“金泉寺山小屋”があり、休憩に丁度いい。小屋番の方に伺ったところ、「今で五分咲き」とのこと。休憩をする前に、行くことにした。分岐から“黒木”に向かって下る途中に今回の目的地“西野越群生地”がある。おぉぉぉ!!!咲いている。いっぱい咲いている。一面にしっかりと。スゴイなぁ。もちろんシャッター押しまくり。しかしこれで五分咲きだと満開時はこの斜面がもっとオレンジ一色になるのだろう。ううぅ~ちょっと早かったか。
それでも鑑賞できたことに満足し、山小屋に戻って遅めの昼食をとった。
お腹も落ち着いて、出発準備をしてから山小屋にお邪魔させてもらう。そこになんと“ピンバッジ”を発見!!!もちろん即買い。今回のルートは“多良岳”に向かうとここには戻って来ないので。そして出発。
山小屋の前の坂を上がると分岐があり“多良岳”に向かう。石段を登って鳥居をくぐる。ロープが設置されている急登を越え、“国見岳”の分岐を右に進む。そして石段を登りきると“多良岳山頂(966m)”に着く。
山頂といってもここは“多良嶽神社上宮”であり“多良嶽三柱大神”が奉られているのだ。山頂を示す標柱はないが山頂に間違いはないので写真をパチリ。そして先に進む。“座禅岩”と“前岳(本多良岳)”がまだあるのだ。
上宮の右奥が登山道でちょっとだけ展望もある。急斜面を下り、尾根上を進む。全体的に細く、部分的に高度感もある。途中に梯子があり岩の上に立つと360度の展望。ここが“座禅岩”?特に示すものはないので判断に困る(調べたところ特に決まってないらしい)。ちょっと藪漕ぎみたいな感じもあるが、今日はザックが小さいので気にならない。開けた所に出たが、そのまま通過。それにしても下っている。おかしいと思い戻ってみたら、その開けた所が“前岳”だった。「レスキューポイント9」の看板の下に薄くなっている字で山頂を示していた。読めん!!てか見えん!!進行方向の背中側にあり見落とした。戻ってくると正面になるので気が付いた。よかったよ。やれやれだ。そしてピストンで分岐まで戻る。
地図で確認すると下り1時間。時刻は16時。ちょっと遅い。いやだいぶか。とにかく“中山キャンプ場”に向けて下山開始。ここの坂には“夫婦坂”“幸福坂”“千鳥坂”と名前が付けられているが、残念ながらわからなかった。ちなみに“オオキツネノカミソリ”をここでも観れた。途中に“多良川水源地”で小休止をして、あとは駐車場まで一気に下った。
帰りに武雄温泉で汗を流し、家路についた。
多良岳は“マンサク”も有名なので、次はその時期かな。ふふふっ。楽しみだ。
ちなみに「のぼろ」夏号の多良岳の山行レポの執筆者は当店マムート専属スタッフの岩村さんです。まだ読んでいない方、ぜひご一読を。
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