信越五岳トレイルランニングレース2014
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2014年09月14日 (日)~2014年09月15日 (月)
- メンバー
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 21時間でフィニッシュ
- コース状況
- 100キロ以上のウルトラレースですが、“走れるトレイル”の前評判通り気持ちよく走れるコース設定でした。
それでも累積標高差は4000m以上です。
起伏のあるピークを何度か越えるのと、大会ルール上ストックを使えないので、完走する頃には疲労度は相当高いです。
- 難易度
感想コメント
自身初挑戦となる100km越のウルトラレースに参加しました。
大会の舞台は新潟・長野の両県にまたがる5つの独立峰を総称する信越五岳(別称:北信五岳)で、主にその裾野を通ります。東側からの眺めは、右から斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山と連なり、トレイルランナーの石川弘樹氏がコースプロデュースした美しいコースレイアウトで結ばれています。
途中いくつかの制限時間を設けられた関門を通過し、制限時間は22時間でゴールするのが完走の条件。コース総距離が110kmなので、目安としては1時間5~6キロ強のペースで走らないと完走できません。
前日のウェルカムパーティーではアメリカ超大物ランナーであるスコット・ジュレク氏のトークショーがありスタート前からテンションがMAXに。
スタートは早朝5:30。前日に用意した筈が当日準備でバタバタ。焦りました。
ゆっくり朝飯のつもりがスタート直前になりスタート直後に案の定横腹が痛くなりました。それと練習のやり過ぎで股関節の張りが残り、すぐに痛みに変化し結局これはゴールまで付き合う羽目になりました(^^;)
レースプランとしては序盤は出来るだけ抑えて後半勝負にしました。
ただ2Aに到着してスタッフの方に様子を伺うと「今年は一般ランナーも全体的にペースが速いですよ。」との情報が…
コース途中ではなんと石川弘樹さんが声かけ応援をしてくれていました。「まだまだ、ペースは抑えましょう。」ありがたいアドバイスです。
この作戦が功を奏したのか3Aまではダメージを抑える事に成功。
しかし、3Aから4Aの川沿いの林道区間(イメージ的には舗装路に近い)では股関節の痛みがピークに達してしまい、一気にペースダウン。焦っても仕方ないのでリカバリー区間と決め込み歩きに切り替えました。
5Aでは荷物の積み替えが可能なドロップバッグポイントです。シューズの履き替えや着替え、食料の補充などを行いました。マッサージサービス等も受けられますが、ここでは30分の滞在で再スタートしました。他のエイドステーションでは5分~15分を目安に動きました。
この大会はエイドも充実しており、バナナやレモンのフルーツ類。チップスターや梅干しの塩分系。お粥やしゃり玉などの飯類。味噌汁やコンソメスープの温かい飲み物などなど選択肢も多く、状態によって不自由なく補給を受けられます。中には限定サービスで笹寿司や蕎麦も食べられました。これらエイドに立ち寄るのも、長い距離を走る上では楽しみのひとつになっていました。
こういうサポート無くしては完走は困難かもしれません。本当に大会スタッフの方々には感謝でした。
こうした事が積み重なり、不思議と走るのが嫌にならず楽しむ余裕を持てたのも、ロングトレイルでは有効でした。
5Aでは何とお客様とも偶然にもお会いする事があり、驚きました。嬉しい出会いです。
途中色々とお話できたランナーの皆様も自分への力になりました。
そしていよいよ噂の瑪瑙山。ここはコース最高地点で最後の急な登り区間です。
温存しておいた脚力を使い、時間的にも厳しいものがありましたので、かなりの方々を追い抜きさせていただきました。登りは苦手意識が低いので日頃の強化トレーニングの甲斐がありました。やはり競争意識が少しはないと頑張れない気も感じました。
距離を示す看板で“100km”が見えた時は、もうすぐ終わる安堵感と、もう終わってしまう寂しさが入り混ざり複雑な気持ちに。
自分でも気持ちの整理がつかなかったので最後は力の限り猛ダッシュで駆け抜けました。
こうして長い旅のような信越五岳トレイルは終了。
ゴール後は爽快な気持ちになり、同時に嬉しさが湧き上がりました。
今回の優勝者は原良和選手の『10:17:17』の大会レコード。
女子は地元の方で高島由佳子選手の『11:56:24』。総合でも11位の快挙!これは凄すぎますね。
と言う自分は『21:09:25』総合400位でした。まだまだ完走目標のレベルですが、今後は設定タイムを目標に走る事を実現し、ステップアップしたいです。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。