四国遠征② 石鎚山(1982m) ~鎖を伝って西日本最高峰の山頂を目指す~
- 投稿者
-
酒井 健
さいか屋藤沢店
- 日程
- 2014年09月17日 (水)~
- メンバー
- 福岡パルコ店 酒井
- 天候
- 晴れ時々曇り
- コースタイム
- 山頂成就駅(ロープーウェイ)<20分>石鎚神社中宮成就社<15分>八丁<50分>一軒茶屋<15分>夜明峠<65分>弥山<15分>天狗岳<10分>弥山<35分>夜明峠<10分>一軒茶屋<30分>八丁<35分>山頂成就駅
- コース状況
- 基本的にはよく整備されているので迷うことはないでしょう。ロープウェイの時間を事前に確認しましょう。
“試しの鎖”74mで一番長い。また上がったら鎖にて下る唯一の鎖場。
“一の鎖”33mで一番短い。足場もあり登りやすい。鎖場のなかで一番易しい。
“二の鎖”65m。しっかり確認すれば足場ある。4つの中ではここが核心。
“三の鎖”68m。比較的足場もあり登り易い。最も高度感がある。真っすぐで垂直。
鎖場では足で体を持ち上げる方が腕に負担をかけずに登れます。三点支持で慎重に。自信のない方は無理に登ることはやめましょう。全ての鎖場には巻道があります。
- 難易度
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感想コメント
午前8時。石鎚山登山口の駐車場に到着。準備をしてロープウェイ乗り場へ。数人の登山者とともに約10分で標高1300mの“山頂成就駅”に着いた。おそらく紅葉シーズンには賑わうであろうこの山も、ちょっと早いこの時期は静かなものだ。むしろ登るには丁度いい。
標識通りに進むこと約20分で“石鎚神社中宮成就社”に着く。お土産屋やお食事処もありここまでは観光地という感じ。無事登頂を祈願し、登山口である“神門”を通る。
まずは“八丁坂”まで緩やかに下る。途中鳥居があり登山者には通過点だが、一般の人はここでお参りを。よく整備されているので歩きやすい道だ。丁寧に看板が設置されていて、ここが“八丁坂”だと示している。同時に山頂までの標高差は600mで、ここからはひたすら登りになることも伺える。ありがとう。
ここからの登りは木段になる。途中に木の看板があり“試しの鎖”に到着。かなり重量感があり太い。繋がっている輪には手が入るほどだ。足場がしっかりしているので難しくはないが高度感はある。登りきると“前社ヶ森”で小さな祠がある。そして反対側の“一軒茶屋”まで下る。
“夜明峠”の先は視界が開け、小屋を過ぎると“一の鎖”。足場もしっかりあって難しくはなく、長さもと一番短い鎖場。再び登山道にでると、山頂に雲が掛っている。もう少し時間が掛るので晴れることを期待しながら登っていくと、鳥居をくぐり“二の鎖”だ。距離もあるので腕力ではなく足を使って体を持ち上げていく。慎重に三点支持で。流石に修験の鎖、登り応えが半端じゃない。さらに上部に細い鎖場があり、登山道に出る。若干雲が流れたようで青空が見えてきた。「石鎚山頂0.3m」の道標を過ぎたら最後の関門である“三の鎖”だ。上から一直線に鎖が垂れ下がり、登っている人も確認できるほど視界が開けている鎖場で、一番高度感がある。登り切ると石鎚山頂上社のある“弥山(ミセン・1974m)”に着く。
とても広く頂上山荘もあり休憩や食事などには最適。しかしここじゃない。何が?そう、最高点が。実際に石鎚山山頂の看板はここにあるが最高点はその先になる。荷物をデポしてカメラだけ持ちいざ出発。
鎖を使って下り、あとは道沿いに進んでちょっと岩場とトラバースすると本当の最高点である“天狗岳(1982m)”山頂に着く。反対側は断崖絶壁であり高度感満点。高所が辛い方には厳しいかも。山頂には天狗岳と書かれた看板がある。
いや~来ましたね。西日本及び四国最高峰に。天気もなんとか晴れてくれてよかった。人もいないので山頂が貸し切り状態。紅葉シーズンではこうはいかないだろうね。ちょっと得した気分。さてお腹も空いたので戻って昼食にしよう。
食後にお決まりの山頂小屋をチェック。お買物をしたら日付け入りの登頂記念証明書をもらえた。嬉しい。
十分満喫したところで下山開始。下りは鎖を使わずに巻道を選択。“三の鎖”の巻道は工事現場でも使われるような鉄板や階段で、登りと下りが真中の手すりで仕切ってある。下りは谷側を歩くようになっているのだが、谷側には手すりがないので結構スリリング。おまけに鉄板には穴が開いているので下が見えるおかげで高度感抜群。なかなかの道だ。あとは通常の登山道を下る。
下るにつれ空が灰色になり、“夜明峠”から振り返ると石鎚山頂は雲のなかだった。
初の四国登山これにて。
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