秋の沢旅その②:ヌビナイ川右股沢~ピリカヌプリ北西面直登沢

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投稿者
小山田 隆博
日程
2014年10月01日 (水)~
メンバー
小山田(サッポロファクトリー店)
枝中(GR札幌)
天候
晴れ
コースタイム
ヌビナイ川右股790m上二股(2時間半)ピリカヌプリ(45分)下降点(2時間)890m二股(3時間45分)404m二股(50分)林道終点(2時間10分)ソエマツ林道ゲート
コース状況
●ヌビナイ川右股川(790二股~ピリカヌプリ)
 難しいところは特になく、しばらくは小滝とナメが出てくるが1000m位からはガレが頂上まで続きます。落石に注意。詰の藪こぎはほとんどありません。グレード2級
●ピリカヌプリ北面直登沢
 今回の沢旅でソエマツ岳南西面沢とならんでメインと考えていた沢です。上部は急峻なガレが続きますので落石に要注意です。1200m付近から大滝が出てきます。谷は深く迫力ある渓相は見事です。巻きも急な側壁をきわどく縫うような感じで、クライムダウンも緊張します。懸垂下降は5,6回したと思います。800m付近のCSの滝の懸垂下降は強烈な瀑水を浴びてさらに滝壺に飛び込みとキビシイです。680mから下流はゴーロとなります。核心部は短いですが、やはり日高の難渓、手応えは十分です。グレードは4級でしょうか。
難易度
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感想コメント

 3日目はヌビナイ川右股790mからピリカヌプリにあがり、北西面直登沢を下降するというルートでした。メインは北西面直登沢の下降ですが、この日一番の“敵”は寒さでした。朝から晴れたため、放射冷却でさらに寒さに拍車がかかり、ピリカヌプリの頂上付近では霜が降り、岩には薄氷が張っている状態。それでも下降してしばらく経つとようやく体温が戻り、なんとか手足の感覚も戻りましたが、冬山よりも寒いと思わずにはいられませんでした。
 北面直登沢の下降はやはり一筋縄では行かず、680m二股までは難しいクライムダウンや懸垂下降の連続で息つく暇もないという感じでした。最後は再び長い長い河原歩きと林道歩きに苦しめられましたが、天気にも恵まれ素晴らしい秋の沢旅を堪能することができました。パートナーの枝中さんには感謝の一言。また来年、日高の沢に入りましょうと約束して帰宅しました。

フォトギャラリー

北西面直登沢の核心部はこのCS滝!瀑水を浴びながら懸垂!

三日目も朝からド快晴です。

ピリカヌプリまでは特に難しいところはありません。

朝日を浴びる日高の稜線。

足元は霜が降りてました。

ピリカヌプリ頂上は最高の展望でした。

下降は1410mまで稜線を北上してから急峻なルンゼを下ります。

上部はガレが延々と続き落石に気を使いました

やがて20m級の滝が連続します。

側壁は切り立ち、日高らしい険しさを持った沢です。

900m付近。この辺りは時期によって雪渓に埋まっています。

この時期の沢は紅葉が本当に美しいです。

滝の処理はやはり時間がかかりました。

40m大滝。懸垂下降もなかなか迫力あります

気温は低かったですが、太陽は本当に暖かったです。

小さくても手ごわい滝だらけでした。

最後は林道歩き2時間でフィナーレでした。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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