北アルプス 北穂高岳

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投稿者
好日山荘 公認 島田ガイド
日程
2010年07月25日 (日)~2010年07月28日 (水)
メンバー
好日山荘 公認 島田ガイド と 京都の私立D高校山岳部
天候
晴れのち雨
コースタイム
上高地~徳沢
徳沢~涸沢~雪上/岩場研修~テント泊
涸沢~北穂高岳東稜~北穂高岳~南稜~涸沢テント泊
涸沢~横尾本谷右俣~南岳テント泊
南岳~南岳新道~新穂高温泉
*タイムは訓練を含めての山行のため、一般コースタイムの参考になりませんので載せておりません。ご了承を。
コース状況
涸沢の残雪はとても多い。奥穂、北穂への登山上の雪渓は午前や夕方は固くしまっているため用心したてください。
北尾根や東稜へは基本ピッケル、アイゼンが必要です。
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感想コメント

D高校山岳部のコーチとしての合宿参加しました。
熱意ある山岳部顧問、またOB方々の支援で、高校生としては異例のバリエーション登山を行っています。
北穂高岳東稜はコーチが主体で登り、横尾本谷右又は学生が主体となりルーファイやロープワークをこなしました。
技術、体力、判断力、コミュニケーション力、チーム力、それぞれが前年に比べ向上し良い合宿となりました。

フォトギャラリー

少々ソールの固い皮靴にアイゼンを装着。またピッケルを利用して、残雪多い穂高に備えてまずは雪上訓練を行いました。

あえて薮コギの練習。ハイマツの松ヤニで手がべとつかないよう手袋は必需品です。

ガレ場を歩く練習。浮石をおとさないよう丁寧に歩く事。登行時に浮石を抱えてしまわないよう観察し探る練習をしました。

登山の基礎技術である岩登りをする事で丁寧な体の動かし方、自分の足に対する自信を深める練習です。

さていよいよ北穂高岳東稜へアタック。南稜のハシゴ手前から登山道を離れ取り付きに向かいます。

高校生は自己責任が問われません。しかし登山の世界では関係ないですね。この時期こそ自分の命は自分で守る大切さを学ばせたいものです。

東稜のゴジラの背。学んできた技術を活かして厳しい岩稜を越えます。

北穂高小屋テラスが見えました。昨年は穂高を登れる体力などなかった一年生も今年はバテながらも登頂です。

続いて涸沢から横尾本谷へ。あまり人のいかないバリエーションルートなのでルートファインディングは重要です。読図力が試されますね。

水量も多いためルートは簡単ではないようですね。悩んで選んで失敗して引き返す、山登りはそういった経験の蓄積が判断力を養うものです。

見慣れない景色ではないでしょうか。本谷カールから屏風の頭が見えています。ひときわ美しい穂高の秘境へ彼らは来ることができました。

与えられた道がない世界、便利なこの世の中でなかなかない事ですね。彼らが今後、山で、社会で、山岳部で磨いた力を活かしていってほしいものです。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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