「マルチピッチで山頂へ 獅子岩(大黒岩)~子持山」

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2014年11月05日 (水)~2014年11月05日 (水)
メンバー
天候
コースタイム
7号駐車場(40分)獅子岩取付(150分)獅子岩頂上(40分)子持山(30分)大タルミ(30分)7号駐車場
コース状況
「登攀部分」
■ルートグレードは、7ピッチでデシマル5.7です。
※ただし、7ピッチ目はオマケ、実質6ピッチです。
■傾斜はなく、概ね岩もしっかりしていて安心です。各ビレイポイント、ランニングもボルトです。しかし、ボルトが8㎜で錆も多いので、当たり前ですがまずは落ちないクライミングが絶対条件です。外の岩場で5.10前半をオンサイトできれば登攀自体は問題ありません。
■同ルート下降の場合は50mダブル、頂上から登山道を下るのであれば50mシングルで問題ありません。

「登山部分」
■頂上から子持山までは、途中にお助けロープが何箇所か出てきます。古いものもありますので、使う場合はチェックして下さい。
■柳木ヶ峰~大タルミのコースはいきなり急な下りです。スリップに注意して下さい。
難易度
Google Map
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感想コメント

「壁を突抜けて頂上に立てる場所はないだろうか」ついでに「そこから、どこか山頂に立てないだろうか」さらに、「それを日帰りで可能なら…」
そんな都合の良いコース…ありました!
群馬県子持山。
獅子岩山頂に抜けるマルチピッチから、尾根沿いを歩いて子持山のコース。しかも、全ピッチボルトルート。
これは、行くしかありません。

と言うことで、今回同僚と一緒に登りました。
7号橋駐車スペースに車を止めて、準備をします。きれいな仮設トイレもあり快適です。
すぐに登山口があり、ここで登山者カードをポストへ投函します。
木道を上がると、巨大な屏風岩があり、下に祠があります。安全を祈願したらスタートです。登山道は良く整備され歩きやすく、赤布も分かりやすいので問題ありません。30分ほどで獅子岩・子持山方面の分岐に出ます。ここは、逆の「この先危険」の方に入ります。ここから踏み後を約100m程度トラバース、さらに10m上がると、獅子岩取付きに出ます。

今日は、先行パーティーが3組入っていたので、小一時間程待機です。ここからの眺めも中々です。
先行パーティーが3ピッチ目に入る頃、我々もスタート。
全7ピッチで、一般的に1,2ピッチと5,6ピッチは連続で登られているようなので、我々も同じようにします。
以下、各自の体感。
1,2ピッチ 磯部リード 各ピッチは5.7。続けて登ると5.8でも良いか。40m。
3ピッチ 高野リード 5.7。出だしは遊歩道。巨大フレークに移る前に少し難しい。
4ピッチ 磯部リード 5.8。コース中の核心部。基本全て細かいホールドでハイステップに立込むムーブ。
5,6ピッチ 高野リード 5.7。最後は何となく悪いホールドで終わる。
7ピッチ 高野リード 頂上に無理クライミングで抜ける為のBLT2本のルート。グレードは?

全体にフリクションが良く、登りやすいのですが、逆層とハイステップ、アンダーホールドの処理等、人工壁では体験できない技術満載です。
また、さすがに高度感が素晴らしく、クライミング経験のある方には是非経験者と登って頂きたい一本です。※登山道経由でも、獅子岩の頂上には立てます。

せっかくなので、ここから装備を解除して、アプローチシューズに履き替え、子持山に向かいました。
登攀の緊張から解放され、のんびりと尾根を歩きます。
天気は薄曇りでしたが、紅葉は素晴らしく、快適です。
コースタイムより早く、子持山山頂へ到着。晴れていれば日光方面や谷川岳方面も望めるようですが、本日は見えませんでした。

下山は、通過してきた柳木ヶ峰から大タルミ経由、8号橋へ下山することにします。
大タルミまではかなりの急坂で、落ち葉の多いこの時期は足が取られやすく、木の根なども見にくいので慎重に下りましょう。
大タルミからは快適な登山道を下り、沢筋まで来れば8号橋はすぐそこです。途中にも大きな岩や奇岩が有り飽きません。あっという間に7号橋駐車スペースまで戻りました。

秋の一日、登攀と登山を楽しみました。

フォトギャラリー

登山ポストに投函したらスタート。

いきなり大きな屏風岩です。

無事登攀、下山出来ますように。

登り出しは良く整備され快適です。

赤文字側の踏痕へ向かいます。

取り付き付近を上から。

今回はつるべで登ります。3ピッチ目出だし。

4ピッチ目、フォロー中。高度感と紅葉が素晴らしいです。

頂上で。とりあえずお疲れさま。

で、降ります。登山道から来ると、この梯子で頂上に立てます。

子持山に向かいます。

尾根をのんびり歩きます。

こんな場所も何回か通過します。

獅子岩のかしらが見えます。この尾根を歩いてきました。

子持山山頂。

大タルミへ急坂。慎重に。

大タルミ分岐。8号橋へ。

紅葉を見ながらゆっくり下ります。

到着しました。お疲れさま!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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