八ヶ岳・阿弥陀岳北稜バリエーションルート
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2015年02月04日 (水)~2015年02月05日 (木)
- メンバー
- 天候
- 初日晴れ、2日目雪・曇り
- コースタイム
- 美濃戸口→(220分)→行者小屋→(120分)→第二岩稜取り付き→(80分)→阿弥陀岳山頂→(90分)→赤岳鉱泉→(120分)→美濃戸口
- コース状況
- トレース明瞭で登りやすい。トレースが無かったら膝位のラッセルになると思います。一般ルートを分かれてから右手の樹林帯の急な登りです。第二岩稜(『チャレンジアルパインクライミング』の第一岩峰に相当)は2Pで登り途中に大きなテラスあり。短いので不慣れな私でも何とか登り切りました。最初の取り付きが足場が悪いので注意。その後ナイフリッジ、稜線直下はそのまま一気に直登。下りは一般ルートで中岳沢のコルへ。かなり急なので慎重に。途中岩肌が出ている箇所は後ろ向きのダブルアックスが楽でした。中岳沢は時期によって雪崩れる可能性あり。素早く通りました。
- 難易度
感想コメント
初日は南沢大滝・小滝のアイスクライミング、2日目に阿弥陀岳北陵の予定でしたが、天気が良いのは初日だけという天気予報だったので、初日に阿弥陀岳北陵に登って、2日目は下山という予定になりました。
南沢から入ってまずは行者小屋。既に結構体力を消耗。。。ここで荷物をデポして30Lアタックザックに詰め替え。11時過ぎに出発。阿弥陀岳北陵は、八ヶ岳の中で一番優しい初心者向けバリエーションルート。ザイルを出す核心部は短いですが、支点の回収やアックスの取り回し、腕やふくらはぎの疲労など、不慣れなために標準より随分時間が掛かってしまいました。あとまだまだ足に信頼が置けず恐怖心もあって半泣きでした。核心部ではもちろん全く余裕がなくて写真がありません。登頂した時も、素晴らしい景色への感動と、登頂出来た喜びが一気に来て、訳が分からなくてろくな写真が撮れませんでした。だからイマイチな写真ばっかりで残念過ぎます。とにかく阿弥陀岳の山頂はかっこ良かったです!
登頂出来て安心したのも束の間。一般ルートへの下りが密かに一番の核心だったのでは。これまでは下を見ることなくひたすら上を目指して登って来ましたが、今度は下り。めちゃくちゃ下の景色が目に入って来ます。こわい。そしてめちゃくちゃ急。全泣きになりました。するとカモシカが余裕で雪稜をストスト歩いているのが見えました。私たちがこんなに必死で登って来た斜面を、踏み抜くことなく。カモシカすごいです。
どうにか無事に赤岳鉱泉まで辿り着け、先に到着していたパーティーたちに合流出来ました。とんでもない疲労感で、両足が太ももからふくらはぎまで全部つるという事態に。めちゃくちゃ頑張りました。楽しかったです!今度は赤岳主稜!
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