「春の八ヶ岳・赤岳へ」

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年03月16日 (月)~2015年03月17日 (火)
メンバー
天候
コースタイム
一日目:美濃戸口駐車場(45分)美濃戸(100分)赤岳鉱泉
二日目:赤岳鉱泉(50分)行者小屋(85分)赤岳山頂(30分)地蔵尾根分岐(50分)行者小屋(90分)美濃戸(45分)美濃戸口駐車場
コース状況
■道は大変わかりやすく、迷う要素はありません。トレースも降雪がなければ、しっかりと残っています。
■気温が上がっています。早めの出発が歩きやすいです。また、雪崩やスリップの危険も出てきますので、気をつけましょう。
■天候が安定していれば、とても登りやすい春の山ですが、3月は一度天候が崩れれば冬山に戻ります。基本装備を持って出るのは勿論、露岩した場所を12本爪アイゼンでしっかり歩ける技術は最低条件です。
難易度
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感想コメント

春の陽気の中、赤岳へ行ってきました。
今回は、初めてのメンバーもいたので、時間的にも体力的にも余裕をもった計画となりました。

私自身は4回目、冬は3回目の赤岳でしたが、初めて快晴、そして風もほとんどない、素晴らしいコンディションでした。
今回、初めてのスタッフは、冬の赤岳、ということで緊張もあったかもしれませんが、あるいは拍子抜けだったかもしれません。

朝、九時半に美濃戸口を歩き始めます。
この時点で、かなり気温が高く、また、予報も晴れに向かっていました。嬉しい反面、雪がグズグズになって歩きにくいか?雪が崩れやすいか?など少し心配もありました。
しかし、歩き始めれば美しい雪景色の中、快適に進みます。初日は赤岳鉱泉までです。のんびり写真を撮り景色を楽しみながら進みます。
昼過ぎには鉱泉着。朝早かったので昼寝組と散策組に分かれて行動します。久しぶりに会う仲間の楽しく過ごしながら、明日の為に定時就寝。

二日目は鉱泉のおいしい朝ごはんをいただき、準備を済ませて青空の中出発します。中山乗越までの登りは、朝のウォームアップにちょうど良く、アイゼン歩行の確認をしながら、思い思いに登ります。
行者小屋までは、小一時間。身の回りの最終準備を整え、本格的な登りがスタートします。登りは、文三郎尾根を選択しました。横岳の岩壁と青空、雪の白い色が疲れさせません。そして阿弥陀岳のなんとカッコいいことか。

高度が上がり振り返れば北アルプスも見えています。
少し悪い足場をこなし、トラバース気味に進めば、阿弥陀岳と赤岳を結ぶ稜線に出ます。ここから赤岳山頂までは雪と岩のミックスになりますが、明瞭なトレースが残っていて問題ありません。時間的にも、まだ雪は緩んでいないので、快適に進みます。2か所、絶対に転んではいけない場所をこなし、最後の岩を登れば山頂です。富士山は勿論、南、北、中央アルプス、浅間山方面もはっきり見えます。
そして、ほとんど風がない!怖いくらい快適です。
写真を撮って、初めてのメンバーと握手。小屋の脇まで下り、小休止。行動食を補給したら、地蔵へ向かいます。

地蔵尾根までは、一気に高度を下げていきます。当然、スリップは大変なことになりますので、しっかりとアイゼンを効かせて下りましょう。
赤岳展望荘を過ぎれば、お地蔵さまが鎮座しています。ここからの下りの無事をお願いして、痩せた急な尾根を下ります。雪のリッジは、最大の山場ですが、トレースもありピッケルを上手く使いながら進めば問題はありません。
ただし、今回は全ての滑落しそうなポイントが「無風快晴」という素晴しい条件でした。悪天時は勿論ですが、晴天でも強風時は慎重に行動しましょう。
急な尾根を下り、梯子も慎重にこなし、トラバースを進めば、やがて樹林帯に入ります。ここまで来れば、ひと段落。あとは行者小屋まで一息です。

行者小屋からは、南沢を下りました。途中、南沢小滝を除いて帰りました。1パーティのみ取付いていました。まだ、比較的安定した氷が残っていました。
やがて、沢沿いになり、堤防を越えれば美濃戸山荘に到着です。ここでアイゼンを外します。
後は、美濃戸口までの林道歩きのみ。
楽しかった山行を振り返りつつ、のんびり歩きます。

恵まれた天候と仲間との楽しい旅となりました。

フォトギャラリー

スタート。準備はOK.

穏やかな天気。のんびり進みます。

いつもの大同心がお出迎え。

二日目出発。足回りの準備。

目指す赤岳山頂もクッキリ。

文三郎尾根から硫黄岳と横岳の岩場。

分岐まで来ました。

振り向けば、中岳と阿弥陀岳。

雪と岩のミックスを30分で・・・。

赤岳の山頂!

富士山もバッチリ!

さあ、慎重に下ります。

一瞬緊張を解放。

お地蔵さんまで来たら・・・。

ハイライトの地蔵尾根の下り。慎重に!

樹林に入れば一安心。

行者小屋からは南沢を進みます。

樹林帯を進みます。

あと少しで到着。お疲れさま。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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