登山学校実技講座第一回「愛鷹山・越前岳」~山の道具選び~
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2015年09月27日 (日)~2015年09月27日 (日)
- メンバー
- 天候
- 雨のち曇り
- コースタイム
- 十里木高原~(15分)~展望台~(30分)~笹峰~(35分)~平坦地~(20分)~分岐~(10分)~越前岳山頂~(45分)~笹峰~(15分)~展望台~(10分)~十里木高原
- コース状況
- 木の根がむき出しになっている土の道が雨でぬかるみ、大変滑りやすいコンディションでした。
登山口からの道標は、しっかりついていますが、途中の平坦地から御前岳へのルートは、いろいろな歩き跡が交差して、本来のルートが分かりにくい場所もありました。張られていた、ロープからあまり離れすぎないように注意です。
- 難易度
-
感想コメント
好日山荘登山学校実技講座第一回目。今回のテーマは「山の道具選び」。
新宿西口からバスで出発。天気は徐々に回復する予報でしたが、登山口の駐車場に着いた時には少し雨が降り出してしまいました。
けれど、手塚ガイドがにっこり笑って一言。
「絶好の登山学校日和ですね」
確かに、山でのバッドコンディションでこそ、山の道具の性能や、自分のアイテムのチョイスの弱点が見つけやすいですよね。登山を安全に楽しむ為の貴重な雨での体験です。
登山口では、正しい靴の履き方やほどけ難い紐の縛り方を実践し、ストレッチで体をほぐしたり、としっかり準備してスタート。心と体に余裕があるうちに装備を整えるのが大事なポイントでしたね。
今回の山で初めて雨具を着られるという方もいらっしゃいました。新品のレインウェアがバッチリ雨をはじいていましたね。実は出発前から、レインパンツもしっかり装備されていて、ご自身で予測をされてウェアを選ばれていました。天気を読んで、ウェアを選ぶ、山での道具選びをみなさん早速出発前からしっかりと実践されていました。
歩き始めて15分程で展望台に到着。ここまでで雨が止んだので、再度ウェアのレイヤリングをチェックします。山や体のコンディションに合わせて、こまめにウェアをチェンジするのも大切なポイントです。
階段が終ると、山頂まではぬかるんだ泥と木の根、ゴロゴロした石交じりの、非常に滑りやすい登山道が続きます。ガスに巻かれて景色は残念ながら殆んど見れませんでしたが、気温的には、暑すぎず、寒すぎず、雨具を脱げば案外快適です。
背の低い樹林帯では、道が幾つも交差していました。どの道を選んだらよいのか非常に迷いますが、下瀬ガイドが、多少回り道でも、なるべく小股で無理なく歩ける所を選んで歩くといいですよ、とアドバイスをしてくださったので、実践。確かに無駄足揚げが少なくなると楽です。
「なるべく楽して歩くんだよ。その方がぜったいに後で体力が残るから」
なるほどなるほど。山頂では、一足早く着いたみなさんが笑顔で迎えてくださいました。
晴れていると、富士山が大きく目の前に見えるようですが、今回は真っ白!(笑)
でも、皆さんとても熱心で、休憩しながらもガイドの方や私達スタッフにたくさん質問をされていました。
記念撮影をしたら、今度は下山開始
「怪我をしない程度に、転んでみるのも良い経験ですよ」
と手塚ガイド。
うーん、とはいってもなかなか転びたくはないもので、ついつい体に力が入ってしまいます。
足がずるっと滑る度に冷や冷や。こんな時には、ゲイターとグローブ、そしてトレッキングポールがあると、ウェアを汚さず、余計な力も入らずに歩きやすいです。
今日が始めての山登りという方もいらっしゃいました。初めてにしてこのバッドコンディションの登山、登りはやはり中々ペースが上がらず苦戦していましたが、下瀬ガイドの歩き方アドバイスのコツをだんだん体が覚えてきたようで、下りでは大分スムーズに歩かれていました。
展望台に到着する頃にはガスも大分上がり、登りでは殆んど見えなかった電波塔や、麓の景色が見えました。駐車場までは、すすき野原の気持よい芝生の斜面です。トンボものんびり飛んでいて、最後の最後に、薄日も射してきました。
天気はイマイチでしたが、全員怪我も無く無事に下山。皆様本当におつかれさまでした。
山でのウェアや、靴、ザックなどの道具のチョイスはいかがでしたか?
何回登ってもなかなかパーフェクトな装備を揃えていくのは難しいですが、今回の山行で、あったら良かったと思う物、また、ザックに入れたけど、うまく活用できなかった物などを参考にして、安全で快適な登山へのレベルアップをしていってください。もちろん、店頭でも、道具選びのアドバイスをさせていただいておりますので、道具選びで迷われましたら、お気軽にお近くの店舗のスタッフにご相談ください!
さて、次回は、10月24日(土)の奥多摩「三頭山」での実技講座です。次のテーマは「バテない歩き方を見につける!」です。是非、みなさまご参加ください。お待ちしております!
次こそ、晴れますように!
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。