秘境 前鬼から二百名山の釈迦ヶ岳へ 紅葉が見頃です。

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投稿者
辻 まい
日程
2015年10月19日 (月)~2015年10月19日 (月)
メンバー
辻まい
他1名
天候
快晴
コースタイム
1日目
前鬼林道ゲート→(30)→小仲坊泊
2日目山行 7時間26分 休憩1時間5分 合計8時間31分
小仲坊→(85)→二ツ岩→(60)→太古の辻→(30)→深仙ノ宿→(60)→釈迦ヶ岳→(70)→大日岳→(100)→小仲坊→(20)→前鬼林道ゲート
コース状況
国道169号線「前鬼口」~前鬼林道ゲートまでは車で行くことができ、
ゲートの手前に2ヶ所、6~7台程度駐車できる場所があります。
その先は標高差200m、距離にしておよそ2キロの林道を歩いて登ります。

釈迦ヶ岳の登山口、小仲坊から太古の辻まではテープを見逃さないよう注意しながら進みます。
二ヶ所、涸れ沢を渡るところがあり、見逃しやすいので注意。
道迷い遭難が多いので、初心者の単独の入山はお避けになったほうがいいです。

太古の辻で最近、熊に襲われた方がいますので熊鈴は必携です。
平日だと特に人が少ないので注意してください。

大日岳は修行者の行場として人気ですが、高所恐怖症の方や岩場に慣れていない方は無理をしないでください。
難易度
Google Map
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感想コメント

人里離れた秘境、前鬼から釈迦ヶ岳に登ってきました。
釈迦ヶ岳へは、十津川村側から登るコースと、下北山村から登るコースと二通りあります。
十津川村からですと、登りの緩やかで初心者の方やファミリーにもおすすめです。
下北山村の前鬼からのコースは、標高差は1000mのなかなか登り応えのある山道で、歴史を感じられる大峰奥駆道を歩くことができます。

世界遺産に登録されている大峰奥駈道は、修験道の祖とされる役行者が7世紀後半に開いたとされています。
役行者の弟子とされたのが「前鬼(ぜんき)」と「後鬼(ごき)」とよばれる夫婦の鬼。
この夫婦と五鬼助(ごきじょ)、五鬼継(ごきつぐ)、五鬼上(ごきじょう)、五鬼童(ごきどう)、五鬼熊(ごきくま)の5人の子供たちが住んだのが、「前鬼」という集落です。
明治の半ばまで彼らの子孫による五つの宿坊があり、田畑を耕しながら奥駈道を行く修行者たちを支えてきたそうです。
今は61代目当主である五鬼助義之さんが「小仲坊(おなかぼう)」を守っています。
小仲坊は今は、週末のみの営業となっています。
私が行ったときには、五鬼助さんがちょうど下りられるときで、水場やトイレの場所を教えてくださいました。テント泊は一人500円です。
この日の宿泊者は私たちだけで、鹿が一晩中鳴いていました。

早朝、夜明け前に出発し、釈迦ヶ岳へと向かいました。
前鬼からは一度行ったことがあり、前回迷ってしまったため今回は慎重に進みました。
分かりにくいところもところどころありますが、大峰の山深さをとても感じられる大好きなコースです。

太古の辻からは奥駆道と合流し、景色を楽しみながら歩きました。
尾根道はまさに紅葉のピークでした!
シロヤシオが真っ赤で、青空とクマザサの緑が大峰の秋を感じさせてくれました。

釈迦ヶ岳山頂では360度の展望です。
釈迦ヶ岳は奥駆道のちょうど真ん中に位置するので、大峰の稜線が一望できます。
近畿最高峰の八経ヶ岳や、山容が綺麗な頂仙岳、岩肌が特徴的な七面山など大好きな大峰の山々がはっきりと見え、大満足でした。

下山途中で、初めての大日岳に寄り道。
大日岳は修行の場で、絶壁の岩場を鎖を頼りに登ります。
今まで恐くて登ることができなかったのですが、今回楽しみながら登ることができました。

大好きな大峰を満喫した一日でした☆


合計距離: 13.53km
最高点の標高: 1744m
最低点の標高: 629m
累積標高(上り): 1306m
累積標高(下り): 1278m

フォトギャラリー

釈迦ヶ岳山頂

真夜中、満天の星空でした☆

肝試し並みのドキドキ感☆

夜明け

クリカラ岩に朝日が!

二つ岩

深仙の宿と釈迦ヶ岳

青空と紅葉

お釈迦様と紅葉

金剛山もばっちり☆

快晴で展望が素晴らしかったです。

クマザサと紅葉と私

行場、大日岳へ

同行者を残して、行ってきます☆

上部の岩場を登ります

鎖がちゃんとありました。

上から見ると、けっこう高いです。

小仲坊のテント場、気持ちのよいところです。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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