Go East 奥秩父縦走(甲武信/雲取/蕎麦粒)Fast Hike~秋深し 落ち葉で道が どこだろな~

このエントリーをはてなブックマークに追加
投稿者
笠松 文太郎
福井北四ツ居店 店舗詳細をみる
日程
2015年11月11日 (水)~2015年11月13日 (金)
メンバー
単独
天候
晴れ時々曇り
コースタイム
11日10:25西沢渓谷バス停(15分)近丸新道登山口(83分)戸渡尾根分岐(80分)木賊山(8分)甲武信小屋(13分)甲武信ヶ岳(21分)千曲信濃川水源地標(28分)甲武信ヶ岳(8分)甲武信小屋(38分)破風山避難小屋15:50

12日5:50破風山避難小屋(26分)破風山(17分)東破風山(30分)雁坂嶺(20分)雁坂峠(80分)雁峠(7分)3つの川の分水嶺(20分)笠取山【西】(8分)笠取山【東】(80分)唐松尾山(50分)将監峠(95分)飛龍権現(17分)飛龍山(22分)北天のタル(83分)三条ダルミ(30分)雲取山避難小屋16:18

13日5:35雲取山避難小屋(15分)雲取山荘(45分)芋ノ木ドッケ(57分)長沢山(100分)酉谷山(90分)天目山(23分)一杯水場(45分)蕎麦粒山(35分)日向沢ノ峰(13分)踊平(50分)舟井戸(30分)大ダワ(30分)本仁田山(88分)奥多摩駅16:26

※()内の歩行時間は休憩含まず。
※標準歩行タイム【11日】8時間50分、【12日】15時間35分、【13日】14時間50分
コース状況
11日西沢渓谷~破風山避難小屋
近丸新道は沢を渡った後の登りがわかりずらい。標識はあるので見失わないように。
路面はほぼ乾いていたが、濡れていても問題なさそう。数日前に雪が降ったそうだが路面には雪なし。

12日破風山避難小屋~雲取山避難小屋
笠取山までの登りは急登。距離は短いが急登。この世の坂とは思えない急登。よろけて転がり落ちないように。
将監峠~飛龍権現・北天のタル~三条ダルミはとても長い。休憩は適宜。もちろんトイレないので注意。
霧の為、路面濡れてました。大部分は土だが、たまに出でくる岩・木の根が滑る。古い木橋も滑る。
半分くらい崖。走れるけど、うかれて落ちないように。
北天のタル西に手前、木橋あるが崩落。橋と壁の間が安全。

13日雲取山避難小屋~奥多摩駅
芋ノ木ドッケ~長沢山は岩・木の根が多い。これまた霧で濡れてました。たまに滑る。
川乗山まではなだらかな落ち葉道。とても歩きやすい。
落ち葉で道が隠れて、たまに進路が不安になる。特に蕎麦粒~日向沢の峰。
本仁田山~大休場尾根の下りは終わりの見えない激坂。

霜や木々に残った雪はあったものの、全体的に路面に雪はなく、軽アイゼンも必要なしでした。
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

興味のあった奥秩父縦走。
金峰~奥多摩駅って人気ですよね。
瑞牆・金峰は登ったことあったので、今回は甲武信から。
で、雲取から鷹ノ巣方面には行かずに、長沢背稜線というワクワクなコース。

距離は長いですが、少し軽めにファストハイクで行きます!
果たして無事に奥多摩駅へ辿り着けるのか?!

【11日:西沢渓谷~破風山避難小屋】
千葉から電車・バスを使って西沢渓谷に着いたのは10:20くらい。
近丸新道は登り始めから、紅葉の絨毯で始まります。
まっかっか。麓が紅葉真っ盛りです。

近丸は沢を渉ったり、急登だったり、木々のトンネルあったりととても楽しいです。
やはり徳ちゃん新道よりは踏まれてないのかなという感じ。

また暫く登ると甲武信ヶ岳山頂!
甲州・武蔵・信濃の3つの国にたちました!
特に北西方面展望よく気持ちいい(>□<)
雲海が広がります。

少し飯休憩して、水源地標まで足を伸ばしました。
千曲川・信濃川の源流ってことですかね。
標の近くに水場っぽいのがあり、コップも置いてある。
これは、川の源流水を頂けるってことじゃないか。
滴るというより、下から湧いています。
川の源を頂く。ぜいたく~!うまい!

戻って、甲武信小屋でトイレ休憩。お水も1ℓ頂きました。リッター50円
この小屋のトイレとてもきれいです。下界のトイレのよう。
小屋は味のあるステキな佇まい。次回小屋泊でお世話になろう(=´ー`)ノ ヨロシク

小屋もいいけど、今回の山は2泊とも避難小屋。
甲武信から西へ今度は東へ。
30分位すすむと笹平にキレイめな避難小屋。

非常用に薪ストーブもありました。
「こちらの薪は非常用のものです。通常には使わないで下さい。」と書いておりました。
というかその薪自体見当たらなかったんですが。

小屋内は意外と寒くなく、0℃くらい。
3シーズンシュラフ+夏シュラフ+インナーシーツでぐっすり~。


【12日:破風山避難小屋~雲取山避難小屋】
小屋が貸切だったので、昨日アラームを音量MAXにしてました。
「テレテレテレテレーン!!!」
「うるせぇ!」

どうせ6時くらい日の出だからと5時半くらまでダラダラしてました。
だけど、ふと窓を開くとまずまず明るいΣ(T□T)
この時期でも5時半からは十分行動できそうです。一応ヘッテンは必要ですが。
急いで支度して5時50分発

とにかく雲海がすごくて、雲海から富士山がにょきっとでてます。
朝は気温も低く、空気がまだ上がったり回ったりしないので雲が動きません。
風もほとんどなかったので、少しの形も変えずにじっと広く、見渡す限り雲の海です。

南方には雲海・前方には枯れた木々の落ち葉道。
寒いけど動いているとちょうどよい。
いい季節ですね。
日本三大峠の一つ雁坂峠を過ぎ、水晶・燕山(名前が北アルプスみたい。)を過ぎ東へ東へ。
今回の旅はとにかくGo East。

雁峠のちょっと東に「ちいさな分水嶺」があります。
「荒川」「富士川」「多摩川」に分かれるところですって。
この奥秩父主脈道は背骨なんですね。
アルプスが屋根なら、ここは背骨。バックボーン。

そして、東へ。
距離こそ短いが激急登して笠取山。山頂がふたつあります。
唐松尾山~将監峠は、雰囲気のよい優しい道。
唐松尾山~山の紳士峠に水場ありました。
将監小屋にも水ありますけどね。
また将監小屋のトイレは非常にきれいです。
ここで12時くらい。
お昼にマジックパスタを胃にぶっこみ、雲取山避難小屋まで軽快に着いてみせます。のつもりです。

将監~飛龍権現までは忍耐。
アップダウン少なく歩きやすいですが、右が崖、たまにでてくる木根・岩・木橋が滑るため、走れません。
まぁ疲労を感じてきたころで、足がついていかなかったのも事実ですが。
なるべく「すたたたたー(((((((((((((;・ ・)」くらいの早歩きで飛龍に着。
飛龍権現から、一気に登って、さらに草木をガサガサよけながら登ると飛龍山頂です。
地図では波線ですが、東に進むと踏跡あり、テープありで下りれます。
結構ガサガサ急下りなので、よくまわりを見て下りましょう。

北天のタル~三条ダルミはまたまた忍耐。
上記に同じく、だれます。
ガスってたし、気分もあがらず、ヘロヘロだし。
「(」°ロ°)」だれか~助けてください~。」

三条ダルミからは気合の登り。これまた急登。
結局、軽快に到着ではなかったですが、明るいうちに16:20雲取到着でした。

雲取山避難小屋はきれいで、しっかりしており、2泊目も快適ぐっすり。
この時期にしては寒くなく、外が0℃くらい・小屋内6℃くらい。
空には星がきれい。


【13日:雲取山避難小屋~奥多摩駅】
昨日は、18:30くらいに別の登山の方たちが小屋に来たので、アラームは音量なしで。
「ヴーヴーヴー」
うるさくはないけど、ぬるい寝起き。

今日はきっちり5:30に出発。

雲取山荘を5:50くらいに通りましたが、これから出発の人が結構人いました。

ここからが、ザ・マイナー路線「長沢背稜」

芋ノ木ドッケ~長沢山までは、寒くてガスってたというのもありますが、
「ここ、一般ルートだよねっ!?」的な雰囲気満載。
ひたすら岩・木根の上をまたいでいきます。
なんとアクティブなコース。
ここはね、中級者には是非行ってもらいたい。

長沢山を下りると、あとはもう素晴らしき落ち葉。
歩きやすいし道幅もあります。
ただ落ち葉が凄すぎて、油断すると道がわかんなくなります。
目を細めると、道が浮かび上がってきます。多分。

この日、芋ノ木ドッケに次ぐピーク酉谷山を過ぎるともう緩やかに下ります。
走ったら気持ちいいんでしょうねぇ。
ハナド岩・天目山の岩からの奥多摩山々の眺めがとてもいいです。
鳥になったように見渡すことができます(⌒ー⌒)

蕎麦粒山~日向沢の峰~踊平はこの山行一番の楽しい道かもしれません。
道幅広く、落ち葉が一面に敷かれ、行く先の道が龍の背の様な丘の上に緩やかな起伏で伸びていきます。
なんでしょうこの開放感。
滑り落ちたいくらいです。

ここまでくれば奥多摩駅まではもうすぐ。
気力が失われつつある状態で、本仁田山までの気持ち悪い登りを越えます。
最後の休憩と思って、山頂で10分休み、今ある食べ物を食べつくします。

「もう少し!行くぞ!ヽ(`◇´」
と思った反面、休息とエネルギー補給をしっかりとったせいか、体が早めの解放宣言!
筋肉痛や膝の痛みが強めにでてきました。
下りでこれはつらい!
しかも本仁田山の大休場尾根下りは激坂下り!
「奥多摩3大もういやだ坂」の一つ。
なんとか気力で標準タイムくらいで下り、16:26奥多摩駅到着!

これにて、奥秩父縦走完歩です!
今回のルートは少し長かったですが、日頃歩けないようなマイナールートを行くことができました。
それはそれは楽しい景色ばかり。
特に3日目はおすすめ。



【服装・ギア】
  ※主な物だけ記載、参考までに。
  半袖・長袖アンダー・半ズボン・タイツ・リュックに防寒着とレインウェア
  登山靴(サロモン/XA3D)・30ℓザック(ミレー/マトリックス)・ツェルト
  ハイドレーション2ℓ・水筒1.5ℓ・食糧・携行食・着替え
  ヘッドランプ・熊鈴・地図・コンパス
  バーナー(EPI/レボ)・ガス缶1つ・コッヘル小さいの1つ
  帽子・手ぬぐい・サングラス・グローブ
【おすすめ人】
  ファストハイク志向の方。
  注意箇所は芋ノ木ドッケ~長沢山くらい。
【アクセス】
  スタート地点:西沢渓谷。山梨市駅からバスで1時間位。
  ゴール地点:奥多摩駅。
【温泉その他】
  もえぎの湯
  奥多摩駅から徒歩10分くらい。

フォトギャラリー

雲取山頂から富士山と夕陽

甲武信登りはじめ

甲武信ヶ岳登頂!

雲海が空に吸われる?!

信濃川水源

甲武信小屋

避難小屋まで

破風山避難小屋

雲の津波?!(本当は雲は動いてないですけどね。)

日本3大峠の一つ雁坂峠

笠取山までの仰天登り

唐松尾山までのうっとり道

飛龍までのげんなり道

雲取山着!ここも避難小屋立派です。

朝がはじまる。

長沢山までのアスレチック

酉谷山手前にヘリポート

天目山から。奥多摩の眺めいい。

一杯水避難小屋までの落ち葉道。

日向沢の峰~踊平

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

この記事を見た人は次の記事も見ています

アクセスランキング

福井北四ツ居店 - 登山レポート

同難易度の登山レポート

  • スタートナビ
  • おとな女子登山部