「トレーニング山行、甲斐駒ケ岳・黒戸尾根登山道」

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2015年11月19日 (木)~2015年11月19日 (木)
メンバー
天候
晴れ
コースタイム
尾白川渓谷駐車場(375分)甲斐駒ケ岳(240分)尾白川渓谷駐車場
コース状況
■アプローチは、竹宇駒ケ岳神社の脇から、尾白川のつり橋を渡ります。そこからすぐに一つ目の分岐を黒戸尾根登山道へ。
■登山道は大変わかりやすく、広い尾根も見やすい位置に赤テープがあるので、迷うことはありません。ただ、朝霞の時や、夕暮れ遅くなった時は慎重に。
■この時期の日帰りの場合は、スタートとゴールのタイミングでヘッドランプが必要です。100ルーメン以上の物が、登山道の輪郭も含め、把握しやすいでしょう。
■鎖場、梯子共に、十分整備されています。危険個所は少ないでしょう。ただし、一部切れ落ちた稜線や、残置ロープに古い物もありますので、体重を預ける時は慎重に。
■技術的には、難しい場所は殆どありません。しかし、一日で往復する場合は、ペース配分も含め体力が必要です。また、集中力が切れた頃に、鎖場や刃渡りも出てきます。日帰りを行う方は、慎重に判断して下さい。
難易度
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感想コメント

久しぶりに、長く歩くことを目的に山行計画を立てていましたが、あいにくの初日雨予報であえなく中止。

それなら、日帰りで冬のトレーニングになるコースは無いものだろうか?と探していたところ、若い頃(20年以上前!)に、嫌な思いでしか残っていない黒戸尾根を思い付きました。

冬、入山する予定もあるので、日帰りで挑戦してみたくなり、行ってきました。
ダメなら、そこまでの体力も無い訳で、トレーニング計画の練り直しです。
一応、目標は2つ。
① 10時間以内。
② 下山はヘッドランプを付けない。


前日の夜、大雨の中を「道の駅白州」まで向かい、仮眠。翌朝、5時半出発の予定が、寝坊して6時半スタートになってしまいました。
ヘッドランプを付けて、つり橋を渡りスタートです。
初めは、意識してペースを上げないように心拍数を気にしながら登って行きます。少しずつ朝焼けが広がり、天気は上々です。
誰にも会わずに、黙々と歩きますが、不思議と充実しています。そもそもこんなに明るい道だったか。
20年前とは季節も違いますが、落葉した道は明るく気分が良いです。
「笹の平分岐」まで、意外と良いペースで歩けました。ここから八丁坂が始まるのですが、荷物も少ないせいかそれほど辛くありません。
ただ。長い。
巻道も、長い。
時折、振り返ると八ヶ岳が見えたり、富士山も見えたり、思ったより展望があるのですが、長い。
いい加減、飽きてきたところで、「刃渡り」が出てきます。余程の悪条件でなければ、危険ではありません。さらに「刀利天狗」を過ぎ、黒戸山を巻き、鞍部に下ると、5合目小屋跡地です。ここで15分休憩。

登り返しから、本格的な梯子&鎖場の連続になります。
とても立派な梯子が、亜鉛メッキ鋼管にアングルで取り付けられ、さらにチェーンやワイヤーでバックアップ。立派過ぎです。そして、設置した方々に脱帽と感謝です。

意外とひょっこりと7丈小屋に到着。
そこから一登りで、8合目御来迎場。
ここまで来れば、山頂は目前です。と思ったら、まあまあ歩きました。でも、展望も良く、気分は最高です。
山頂到着、12:45。
15分休憩します。良いペースで上がってきましたが、下りは膝が若干心配です。
下山スタートして、7丈小屋まで、一気に降ります。
梯子や鎖場は慎重に通過して、5合目小屋後で、最後の15分休憩を入れます。水分とカロリーの補給です。

5合目小屋後からの登り返しを一気に済ませると、残照の中、巻道が長く感じます。
体力が落ち始めているのが自覚できますが、気分は悪くありません。この時点では、目標達成できそうなペースでした。

が、その後、さらにペースダウン。
期待通り(?)「笹の平分岐」で、5分休憩。この時点で16:00でした。
道は大変歩きやすく、分かりやすいので、迷う心配はありませんが、日没とはギリギリになりそうなので、ヘッドランプをスタンバイして、最後のスタートを切りました。

結論から言うと、目標はどちらも未達成でした。
往復時間は10:25分。
最後の20分はヘッドランプのお世話になりました。
残念です。

ただ、自分のペースで、誰もいない登山道を無心に歩く。
風景や、音、匂い、久しぶりに満喫の山行でした。

フォトギャラリー

暗い中のスタートです。

神社脇のつり橋を渡れば、登山道へ。

朝焼けの中、落ち葉を踏みしめて歩きます。

振り返れば八ヶ岳も。

分岐到着。ココから本番。

歩きやすい苔の道。

富士山も見えてきました。

「刀利天狗」の祠。

5合目小屋跡地の岩。

本格的な梯子&鎖場スタート。

ここは慎重に!

7丈小屋到着!

8合目、展望よし!

山頂到着。

北岳、まだ真っ黒です。

鳳凰三山と富士山。

さあ、上がって来たこの尾根を戻ろう!

下りこそ慎重に。

楽しい時間ももう少し。

到着。今日もお疲れさまでした。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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