房総ローカル線の旅　小湊鉄道編　大福山から梅ヶ瀬溪谷を歩く

関東で一番遅い紅葉を見に梅ヶ瀬溪谷に行ってきました。千葉県の真ん中より右下あたり、チーバくんでいうと左腕のあたりに位置する場所で、千葉のすこし先にある五井駅から小湊鉄道に乗り換えて向います。
今回は上総大久保駅で下車して歩き、養老渓谷駅から帰るコースなので、１日フリー切符（1800円）を購入しました。五井ー上総大久保間が片道1200円ちょっとなのでフリー切符のほうがだいぶお得です。小湊鉄道はSuicaなどが使えないローカル線。電車が遅れて乗り換え時間が短かったので切符の買い方がわからず、とりあえず列車に乗ると車内で乗務員の人が親切にアナウンスしてくれました。

上総大久保で下車して踏切を渡り、今来た線路の方向に向かって1本道を歩いて行きトンネルを抜けると左手に道標が見えくるので、左側の林道に入ります。ここから50分くらい林道歩きです。まだ紅葉には早かったのかまわりの樹木はあまり色づいていませんでしたが、歩く人のいない道は静かで秋を感じるにはちょうどよかったです。
駅から1時間ほど歩き上古屋敷という民家がある場所に出たら、右手に進み道なりに行くと大福山展望台です。分岐のあたりから車やバイクなどが増えてくるので注意しましょう。展望台はちいさな公園みたいな場所にあり車でも来ることができますが、房総の平野が見渡すことができます。
展望台からさらに右に進むと日本武尊を祀る白鳥神社があり、大福山山頂はここになります。渋い狛犬に注目したら来た道を戻り梅ヶ瀬溪谷に向かいます。分岐の階段手前にベンチやテーブルがあるので、ここで休憩するといいでしょう。
梅ヶ瀬溪谷はもみじが美しい名所として知られていて、教育者日高誠実がこの地に隠棲したのち渓谷沿いに400株の梅を植え、梅ヶ瀬書堂を開校し近隣の生徒を指導したと言われています。日高邸跡地はみごとなもみじの大木があり、ハイカーの休憩スポットになっています。
まだ早すぎたのか、今年は紅葉がいまいちなのか、全体的に色づきはまだまだでしたがローカル線で行く房総の旅・・・というテーマでこれから歩いてみたいと鉄ちゃん魂に火がついた日でした。