長野県・富山県 五竜岳 2814m 遠くの友人と山登りをしよう

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投稿者
戸田 竜也
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日程
2016年01月21日 (木)~2016年01月22日 (金)
メンバー
GRAVITY RESEARCH HIMEJI 戸田
GRAVITY RESEARCH NIIGATA 田中
松本パルコ店 山本
本社 平田
天候
1日目:晴れ 2日目:曇り/雪
コースタイム
1日目
リフト終了点→(210分)幕営地
2日目
幕営地→(150分)五竜山荘→(120分)五竜岳頂上→(150分)幕営地→(120分)リフト終了点
コース状況
1日目
晴天。遠見尾根はときおり強い風が吹くものの、積雪はさほどでもなくスノーシューorわかんで膝下までのラッセル。
気温は西遠見山直下の幕営地で15:00時点-9℃。
雪庇の発達した部分は少なく、比較的安全に歩けます。

2日目
吹雪。4:00起床時は気温-13℃。
視界は常に悪く、3m~10m程度。
風は、風速10m/s程度が常に吹いており、谷筋から上がってくる場所では20m/s程度。
白岳への登りの斜面では全層を貫く亀裂が入った部分がありました。尾根筋を外すと雪崩の危険に晒されます。
頂上直下の雪壁は快適でしたが、多少締りが悪いように感じました。
頂上は10:00時点、気温-15℃。
時間の経過に伴って風と降雪が強まり、トレースはたちどころに消え、視界の悪さも増して下山時は完璧なホワイトアウト。
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感想コメント

当初は富士山に行く予定でしたが、タイミング悪く強い寒波が来たため断念。
一泊二日で行けるところとしてはギリギリな感じでしたが、テレキャビン利用で標高を稼げる五竜岳に行くことにしました。
去年の夏に長野で一緒にクライミングしたメンバー。久しぶり。
私がフリーばかりやっているのに業を煮やしていたようです(笑)。
すみませんね・・・。

【一日目】
寒波の影響で高速が事故渋滞しており、白馬五竜スキー場到着は11時近く。テレキャビンで「アルプス平」まで上がった後、さらにリフトで「地蔵の頭」直下まで。歩き始めは12時ちょうどになってしまいました。
晴天、積雪もマイルド。気持ちのいい遠見尾根。

風が少し貫けてくるのが気になりましたが、西遠見山のすぐ下に幕営に適した場所がありました。
4人入れるモノポールテントを持っていってたので、あまり考えずにみんなそれを設営する準備に取りかかったものの、風がどんどん強くなってきてうまいこと設営できません。
すでにだいぶ土木工事をして疲れてます。
漂う徒労感。
初めから雪洞にすれば良かった・・・
みんなが心の中でそう思っていたはずです(笑)。
もはやそこから雪洞を堀り始める気力はなく、無理やり生活できる仕様に整えてごはんを食べて就寝。

【2日目】
4時起床。ごはん食べて要らないものをデポして6時出発。

白岳への最後の上りの辺りが立木もなく一面真っ白。
視界が悪くて遠近感がつかめず、雪庇のある稜線にに近づかないように意識しすぎたためか、斜面側にだいぶ落ち込んで歩いていたところ、不意に斜面に刻まれた深いクラックが出てきました。
斜面の広さに比べるとごく一部だけだったので危急ではなかったと思いますが、全層雪崩の恐怖から慌てて稜線に向けて上がりました。

五竜山荘に着いてさらにスノーシューやストックをデポ。
アイゼンとピッケルに切り替えます。
山荘からは積雪が少なく、岩と氷が増えてきます。視界の悪さから1回ルートを間違えてクライムダウンした時はだいぶシビレました。
頂上直下の急な雪壁はシングルアックスのハイダガーで登高。頂上へ。
烈風と低温であまり長居はできないので写真撮影を楽しんだあとすぐ下山にかかりました。

天候はさらに悪化。白岳からの下りが嫌らしく、行きのトレースが消えていて視界は完全なホワイトアウト。自分の目がおかしくなったのかと思うほどです。斜面側に落ち過ぎないようこまめにGPSを確認して降りたのでだいぶ時間を食いました。
それでなくても長い遠見尾根。早く降りてお風呂に・・・ということだけ考えて歩きました。
遠見尾根の長さは下山時にこそ感じるものですね。

いつまでこんな山行をできるかわからないですが、もうしばらくは歩ける体力を維持しておきたいと思います。

フォトギャラリー

旧名だと五龍嶽。うーん、いかめしい。

1日目は晴れ。

長い遠見尾根ですが気持ちいいです。

いい積りっぷり。

テン場について土木工事。

なんやかやで完成。

待ってる間に冷えると嫌なので湯煎。ほかほかで食べれます。

夜明け前から行動開始。カラフルな明かり。

白岳への登り。ほんとに真っ白。

雪面に入るクラック。全層雪崩の前兆。

五竜山荘からは烈風。

視界悪いです。

鎖場のトラバース。

こっちから行けるかな・・・?

行けなかった!クライムダウンで戻る。

最後の雪壁。

傾斜あります。

頂上!

いえぃ!

悪化する天候の中逃げるように下山。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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