九重連山 久住山 ~牧の戸から法華院温泉でテント泊~
- 投稿者
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酒井 健
さいか屋藤沢店
- 日程
- 2016年02月18日 (木)~2016年02月19日 (金)
- メンバー
- アイム小倉店:白戸 アルバイト1名
福岡パルコ店:酒井 アルバイト:宗
Mt.GEAR大名店:酒井
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 牧の戸登山口<110分>久住分かれ避難小屋<15分>久住山山頂<稲星山分岐~御池経由 50分>久住分かれ避難小屋<80分>法華院温泉
- コース状況
- 全体的に雪は少なく、地面の露出個所も多い。雪自体も凍結していないので歩きやすいが軽アイゼンは必須。
- 難易度
感想コメント
久し振りの九重連山。今年は暖冬により雪が少ないという声が非常に多く「アイゼンもいらない」という方もチラホラ。実際はどうなのか確認も兼ねて行ってきた。
小倉店組と長者原で合流し、一台の車に荷物を詰め変えて牧の戸登山口に向かう。気温表示板はマイナス6℃。表示よりも体感は寒くない。驚いたことに、長者原には一台も無かった車が牧の戸はなんとか駐車スペースが空いていたほどすでに埋まっていた。道に雪はなかったが駐車場内は雪があり車の区画線が見えない状態。各々準備をして出発。
毎度のことながら初っ端の登りが核心。凍っていると滑り台だが今年はそこまで硬くない。しかし軽アイゼンは付けた方が登りやすいことには間違いない。今回はあえてチェーンアイゼンを使ってみた。先日八ケ岳に行った際、林道歩きに有効だと知ったため滑落の危険性がないこの登山道では試すのにもってこいだ。
沓掛山まで登り、さらに扇ヶ鼻まで緩やかに登る。久住避難小屋までは平坦で気持ちがいい。右側には阿蘇と根子岳が裾野まで綺麗に見える。目の前に久住山が見えるとやっぱりテンションが上る。岩場を下って避難小屋に荷物をデポし、久住山に向け出発。
昨年と比較すると岩の露出が多く積雪の少なさをまざまざと感じてしまう。逆にアイゼンを付けている方が歩きにくいほどだ。その点、チェーンアイゼンはそこまで歯が長くなく全体に付いているので不安定感が少ない。
青空で微風。久し振りにコンディションがいい久住山に立てた気がする。360度の展望は圧巻。当然写真が止まらない。各々が色々な場所ではしゃぐ。やっぱり晴れている山はいいね。
テント泊とはいえ、ちょっと遅いペースになっていることに気が付き山頂を後にする。中岳に登る予定が時間的に厳しく、凍った御池を横断することに。ほとんどは雪に覆われているが一部は氷面が露出している。やはり暖かいのだろう。その氷面に腹からダイブする41歳。パッと見、トドかセイウチか。かたや、つま先と踵を滑らし「無限にダンシングヒーローができますよ」といいながら肘を上下に動かす38歳。それに賛同するその他のメンバー。時間がないのにはしゃぐ我々。いや~童心に帰るとはまさにこのこと。この時期限定イベントだからね。あー楽しかった。
デポした荷物を回収し、久住分かれから法華院温泉に向かう。北千里浜も雪は少なく地面が露出している部分が多い。雪が溶けてぬかるみ状態になっているとこともありちょっと歩きずらい。
法華院までの下りは、しっかり雪が付いているが全体的に柔らかい。念のためアイゼンは付けて下った。
法華院のテント場にそれぞれテントを設営し、お風呂道具と食料を持って談話室に向かう。明るいうちに始めた宴会がいつの間にか20時を過ぎていてもはや真っ暗。翌日の段取りを確認し、それぞれシュラフに潜り込んだ。おやすみなさい。
今回使用したテント&シュラフ
MSRのフューリー。2人用。魚座型タイプで真ん中にフレームを1本使用するので耐風性が非常に高い。フライにも1本使い全室空間が大きい。エクスプローラーシリーズのテント。
実際に夜中は強風で、通常のドーム型だと少なからず内側にたわみが起きるが、一切テントの形が崩れることなく快適に寝ることができた。2人で使用したが起きた時の結露もほとんど気にならない程度。ちょっと重量が気になるがベース的に使用するなら非常に快適なテントだと思う。
シュラフは、ファイントラックのポリゴンネスト12×8(-14度)モデル。前回使用した時に寒さを感じたので、今回はドラウトポリゴン3上下とポリゴンテントシューズでトライ。ちょっと暑くなるかなと思ったが朝までグッスリ。シュラフカバーはエバーブレスを使用。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。