福岡県若宮市 犬鳴山(583.7m)・西山(644.6m)縦走 ~春の気持ちのいい樹林帯をひたすら進む縦走ルート~

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投稿者
酒井 健
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日程
2016年03月22日 (火)~
メンバー
酒井 留奈
天候
晴れ
コースタイム
親水公園駐車場<60分>犬鳴山登山口<40分>犬鳴山山頂<30分>猪野越<45分>椿峠<10分>鹿見岐れ<15分>番兵跡<30分>薦野峠<20分>西山山頂<10分>薦野峠<45分>西山登山口(司書橋コース)<15分>駐車場
コース状況
司書橋を下りにする周遊の場合は親水公園に駐車すると楽。最初に歩く羽目になるが。ダムから国道21号をトンネル方面に歩くが交通量が多いので要注意。
登山道をトラバースしながら歩くが幅が細い。また土が盛り道自体が谷側に斜めになっている個所もある。特に雨天時やその後の湿っている時は要注意。
全体的に樹林帯で展望は無く、アップダウンが激しい。日差しが入りにくく日没よりも早く暗くなるので体力や時間的に余裕を持って。
薦野峠からの下りは通行可能とはいえ倒木等でかなり登山道は不明瞭。ピンクテープをしっかり確認して進んで下さい。また倒木には注意が必要。
難易度
Google Map
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感想コメント

以前にも計画をしていたこの山行(確か寝坊して中止になった)だったし、“ミツマタ”のタイミングも良いということで迷うことなく行き先が決まった。

犬鳴ダムに着き、看板に「登山者など長時間の駐車はこの先の親水公園に駐車して下さい」と書かれていたのでこれに従ってさらに10分程奥に走った。親水公園にはトイレもあり、準備をして出発。
今回のコースは駐車場を起点に周遊できるわけだが、どちらにしてもそれなりに車道を歩くことになる。そういった場合、下山後に長時間の車道歩きは辛いので可能な限り最初に歩く。今回も例外ではない。
車で走った道をまた戻り、国道21号に出てから新犬鳴トンネル方面に向かい、トンネル手前のゲートを越えさらに進むこと10分強。ようやく“犬鳴山”の道標とご対面。ざっとここまでの車道歩き1時間。ようやく登山口なのにもはや疲労困憊で帰りたい。そんな気持ちを押し殺し、いざ登山開始。

今回は2つのピークを踏むわけだが、いきなりその一つの“犬鳴山(イヌナキヤマ583.7m)”に登る。

そこそこの傾斜を登り堰堤を越え、ピンクテープや案内板に従って登ると“山頂まで5分”看板がある。ひと踏ん張りすると“犬鳴山”山頂に着く。適度にスペースはあるが展望はイマイチ。昼食は“西山”としてここは小休止後、出発。
急坂を下り林道を通過し登って下ると“猪野越”に着く。そこそこの斜度のアップダウンを平坦な道を混ぜながら繰り返すと“椿峠”だ。少し登って“鹿見岐れ”になり、またアップダウンを繰り返して“番兵跡”を通過し、気持ちのいい樹林帯をひたすアップダウンすると“薦野峠(コモノ)”に着く。

“薦野峠”からはロープも設置されているがとにかく急傾斜の登り。平坦になりその先に虎ロープが登山道を塞いでいる。そこに“ここから先は防衛省用地につき狩猟等を含め立ち入りを禁止する”という陸上自衛隊の案内がぶらさがっていた。しかし目的地はこの先にある。山頂が踏めないという話は聞いていない。そこでロープを越え進むと、左上にコンクリートの塀が見える。階段状の登山道を進むと左に車道がありまたも虎ロープに“防衛省用地につき立入禁止”の看板。その時ちょうど林道パトロールのおじさんが来たので尋ねたところ「山頂には行っても平気だよ」と教えてくれた。もし自衛隊の人に出会ったら断りをいれればいいとのこと。幸い(?)今回は自衛隊の人には会わなかったが、何も敷地内に山頂を設置しなくてもと思いながらようやく2つ目の山頂である“西山(ニシヤマ644.4m)”に着いた。

あまりにも人工的過ぎて全く山頂という感じはない。かろうじて看板だけが山っぽさを醸し出している山頂は広く、展望も良い。ちょっと遅い昼食をとり、なんだかんだで1時間ほど居た。貸し切り状態はよかったが山頂に着いたとほぼ同時にヘリが来てすぐ近くでホバリングを始めた。ウルサイ。非常にウルサイ。嫌がらせかと思うほど結局山頂に居る間ずっとプロペラ音と一緒だった。

さて下山。一先ず“薦野峠”まで戻る。地図上には“司書橋コース”が記載されているが2008年の雪害によりこの道は7年間通行不能であり、迂回路が設定されていた。2015年5月5日に復旧し通行可能になったという案内板を読み、試しに下ってみた。さてどれだけルートとして復旧しているのか・・・。

登山口までは約45分程度だが、30分以上は倒木や崩れている個所をピンクテープ(キラキラしているテープ)伝いに下る。雪害の名残をまだまだ強く感じる登山道ではあったが、下ることは可能だった。道が安定したところで迂回路との分岐があり、そこから10分のしないで車道にでた。最初の車道歩きが功を奏し、15分足らずで駐車場に戻ることができた。

いやはや今回もお疲れ様でした。さて次はどこに登ろうかね。

~余談ではあるが・・・~
車道に出る前に登山道から右側に白い花が一部で咲いていた。周りが薄暗かったので非常に目立つその白い花が“ミツマタ”だった。全体的には白く見えるが、角度によっては黄色く見える。これは光の加減ではなく正面から見える花弁の部分が黄色く、それ以外の部分が白いのでそう見えるのだ。
今回初めて知ったが、マンサクと同様に“ミツマタ”もまた春を告げる花として有名とのこと。

下山後に出会えて最後に良い気持ちで登山を終えることができた。

フォトギャラリー

ようやくスタート地点

堰堤を越える

サクッと犬鳴山に到着

西山に向けてまずは急な下り

手作りの看板が

看板はたくさんあった

下りたら登り

かなり登り

顔が上げられないほど登り、、、

登ったら下る、、、

最後の急登

あの先に見えるのが山頂だった

到着

下りはこちらへ

雪害の爪跡

危険なく歩けるようになってるが道は荒れている

すごい倒木

下山口に咲いていたミツマタ

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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