修験の山・大峰山脈 稲村ヶ岳~山上ヶ岳

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2016年05月01日 (日)~2016年05月01日 (日)
メンバー
天候
快晴
コースタイム
母公堂(ははこどう)→60分→法力峠→64分→山上辻→6分→稲村小屋→15分→大日山→20分→稲村ヶ岳→17分→大日山→14分→稲村小屋→1分→山上辻→34分→レンゲ辻→29分→山上ヶ岳→16分→西の覗岩→30分→洞辻茶屋→21分→お助け水→20分→一本松茶屋→29分→大峯大橋(清浄大橋)→20分→母公堂
※歩行時間 6時間37分
コース状況
全体的に危険個所はありませんが、登山道の片側が切れ落ちた個所が多く、躓いて転落しないように注意が必要。
※大日山の上り下りはやや危険。初心者だけは行かないほうがよいでしょう。
花はほとんど咲いていませんでした。
難易度
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感想コメント

古くは富士山をはじめ立山、白山など国内の多くの山は女性が登ることができない「女人禁制」でしたが、江戸時代後半から明治にかけてその禁制は解かれました。
が、平成の時代でもまだ女人禁制の山があります。

その1つが「大峰山・山上ヶ岳」。
大峰山脈の最高峰は八経ヶ岳(1915m)ですが、一般的に大峰山と言えばこの山上ヶ岳を指します。
山上ヶ岳の山頂には大峯山寺があり、山頂の周辺には険しい行場が数多く存在し、大峰信仰の中心となっています。

今回は洞川(どろかわ)の母公堂(ははこどう)から稲村ヶ岳~山上ヶ岳を巡る反時計周りの周回プランとしました。
歩行距離・時間が長く、朝早くから歩き始めたかったので、2時に起きて神戸を出発、母公堂には5時前に到着。
まもなく日が昇って明るくなってきたので、すぐに出発。

■母公堂→山上辻→稲村ヶ岳・大日岳
山上辻までは展望のない緩やかな登りとなります。
急登や大きな危険個所がないので、一定のペースで登れます。
山上辻から稲村ヶ岳へ。

山頂付近はシャクナゲが生育していますが、まだ花は咲いていません。
6月になれば、この登山道が花で彩られてきれいでしょう。
稲村ヶ岳の山頂には展望台があり、山頂ヶ岳が望めます。
反対側には八経ヶ岳も大きく見えます。

ローソクのような形の大日山にも登ってきました。
こちらは岩の急登で、途中のはしごや階段も壊れそうでとても怖い。
山頂には祠があり、大日如来様が祀られています。


■山上辻→レンゲ辻→山上ヶ岳

山上辻に戻り、山上ヶ岳へ向かいます。
レンゲ辻までは緩やかなアップダウン。
急な断崖に作られた登山道を歩いていきます。
つまずいて崖の下に落ちないように。
ところどころ、怖いトラバースがあります。

レンゲ辻に女人結界の門があります。
ここから山上ヶ岳方面が女人禁制のエリアです。
すれ違う登山者も追い越す登山者もみな男性なので、不思議な感じです。
ちょっとキツイ登りを登り切ると、稜線に出て、熊笹で覆われた広い山上ヶ岳の頂上に到着します。
もちろん男だらけです(^_^;)


山頂から少し下ると大きな大峯山寺の本堂があります。
ゴールデンウィークなので、テント泊装備の登山者も多いです。
いつか、大峰奥駈道を全部歩きたいですね。


■山上ヶ岳→洞辻→清浄大橋→母公堂
山上ヶ岳の頂上からやや北側に大きな宿坊があります。
そして、あの恐ろしい行場である西ノ覗の岩場も。

母公堂まではたんたんと下っていきます。
こちらも大きな危険個所はありません。

清浄大橋から洞辻茶屋を経て山上ヶ岳に至る登山道は各所に休憩所があり、今も大峰参りをする方たちで賑わっていることがうかがえます。

大峰山をいろいろと歩いてみたくなりました。
次は大普賢岳かな。

フォトギャラリー

山上ヶ岳は熊笹に覆われた広い山頂です

母公堂(ははこどう)から出発

稲村ヶ岳に向けての登り。しゃくなげがいっぱい。6月になれば花で彩られそうです

稲村ヶ岳の展望台から山上ヶ岳を眺めます

大日山。目立つ形をしています

山上辻→レンゲ辻間のかなり怖いトラバース

レンゲ辻の女人結界門

レンゲ辻から山上ヶ岳方面が女人禁制となります

山上ヶ岳へ向かってややキツイ登り

山頂が近づいてきました

どんどん登っていきます

稜線に出ました

山上ヶ岳山頂へ向けて熊笹の道を歩きます

山上ヶ岳の山頂です。もう少し先に三角点があります

稲村ヶ岳と大日岳。その奥に八経ヶ岳

大峯山寺

西ノ覗の行場

西ノ覗の行場。この鎖に体をつなぎ、上半身を崖に乗り出して修行するのでしょう。

清浄大橋からのルートにはこうした休憩所がたくさんあります

今回の装備。20Lのザックで軽くいきました

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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